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生理痛の薬が効かないことってあるの?
生理痛のときに鎮痛剤を飲んでいると、「薬を飲むのがくせになって、だんだん効かなくなってしまう」という話を耳にすることがあります。ここでは、生理痛と薬の疑問について、ドクター監修のもと解説します。
生理痛の原因
生理痛が起こる原因には、さまざまな要素がからんでいます。たとえば、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの疾患が原因で起こる生理痛は、続発性(器質性)月経困難症と言います。この場合、原因となっている疾患の治療を行うことで、生理痛は緩和されると考えられます。
しかし、特に疾患はないにもかかわらず、日常生活に支障をきたすほどの生理痛もあります。これは、原発性(機能性)月経困難症と呼ばれます。原発性月経困難症の場合、「プロスタグランジン」という子宮の収縮を促すホルモンの過剰分泌が主な原因であると考えられています。その他に、子宮の入り口が硬く狭く未熟であるために起こるもの、ホルモンバランスの崩れによる骨盤内のうっ血のために起こるものもあります。
鎮痛剤は身体によい?
がまんできないほどの痛みに襲われた場合、鎮痛剤に頼るのはよいことでしょうか。鎮痛剤について詳しく見てみましょう。
正しい用法・用量を守れば、効かなくなることはない
生理痛の鎮痛剤を服用すると「くせになって効かなくなる」などのイメージを持つ人がいますが、それは誤解です。鎮痛剤は、用法・用量を守り、短期間に服用するのであれば、効果がなくなるようなことはありません。
しかし、1か月に10日以上服用する、痛みがないときも予防のために服用する、何種類もの鎮痛剤を服用するなどで、本来持っている痛みをブロックする機能が低下してしまう可能性はあります。また、痛みに対して敏感になってしまうことや、薬に依存してしまうケースもあります。ですので、鎮痛剤の服用は月に10日以内に留めるようにしましょう。生理は、月に3~8日程度なので、その間に用法・用量内で飲むのであれば問題はありません。
用法・用量を守っても、異変があれば婦人科へ
用法・用量内では痛みが治まらなくなってきた、回数を重ねるごとに生理痛がひどくなってきたなど、鎮痛剤の服用で少しでも不安を感じたら婦人科を受診しましょう。
鎮痛剤が生理痛に作用するメカニズム
生理痛が起こる原因のひとつは、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンというホルモンにあります。プロスタグランジンには、子宮を収縮させ、経血を体外に押し出す作用があります。そのホルモンの分泌量が多すぎると、子宮が強く収縮し痛みが起こります。鎮痛剤には、このプロスタグランジンの生成を抑えることで、痛みを和らげる作用があります。
薬は飲むタイミングが大切
鎮痛剤は、痛みが出る前や痛いと思ったら早めに飲むとよいでしょう。がまんできないほど生理痛がひどい状態は、すでにプロスタグランジンが大量に分泌されていることを意味し、薬でも痛みを抑えきれないことがあるからです。
鎮痛剤以外の薬物療法
生理痛を抑える薬には、鎮痛剤のほかに「低用量ピル」があります。低用量ピルは、排卵を止め、子宮内膜の増殖を抑える作用がある薬です。これによって、月経血の量が減り、月経血を押し出すための子宮の収縮も少なくすることができるのです。
さらに、「子宮内膜症」が進行しているために生理痛がある場合は、子宮内膜症を縮小させるため、「黄体ホルモン剤」の服用や、「偽閉経療法(ホルモン剤を使って擬似的に閉経したのと同じ状態にする治療)」を行うという選択肢もあります。
このように、生理痛の治療法には、さまざまな選択肢があるので、婦人科に相談してみましょう。
その他の生理痛を和らげる方法
つらい症状を少しでも抑えたいときのセルフケア方法をご紹介します。
入浴で体を温める
冷えは生理痛の大敵です。入浴で血行をよくし、体を温めましょう。生理中の入浴は月経血の量を増やすといわれることもありますが、実際には変わりません。生理中の入浴に抵抗があるなら、足湯でもよいでしょう。足を温めるだけでも下半身が温まり、生理痛の緩和につながります。
リラックスする時間を持つ
心身ともにストレスにさらされると、痛みを感じやすい状態になってしまいます。生理痛がつらいときは、アロマやヨガ、軽い運動など、自分に合った方法でリラックスするとよいでしょう。
生理痛に効くツボ押し
生理痛の緩和によいとされるツボを知っておくのもひとつの方法です。ただし、ツボは、押す力や正しい場所を間違えてしまうと逆効果になることがあります。十分に注意しましょう。
生理痛のツボについては『つら~い生理痛を緩和・軽減するツボ』をご覧ください。
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