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ニキビの原因になる毛穴のスキンケア方法

更新日:2017.08.09
公開日:2016.04.22
ドクター画像
この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

毛穴のつまりをなくしてニキビを防ぐためのケア方法をドクター監修の記事でお伝えします。ニキビのできるメカニズムを理解し、原因となる毛穴のつまりをきちんと取り除いて、ニキビができるのを防ぎましょう。

毛穴対策をしてニキビができにくい肌をつくりましょう。ここでは、ニキビの原因となる毛穴つまりを解消するスキンケア方法について解説します。

ニキビの原因は毛穴のつまり

皮脂の過剰分泌とターンオーバーの乱れにより、皮脂や角質が毛穴につまってしまう状態がニキビの原因です。成長ホルモン、男性ホルモン、ストレス、黄体ホルモンの影響により皮脂の分泌が過剰になってしまいます。成長ホルモンは、思春期に分泌が増えるため、思春期ニキビの原因になります。

また、女性でも男性ホルモンは分泌されており、特にストレスが加わると男性ホルモンの分泌が促進されます。その結果、大人ニキビができやすくなります。男性ホルモンは皮脂分泌を活発にして、さらに皮膚の角化を促進させる働きがあるので、大人ニキビは治りにくい傾向にあります。ストレスによる自律神経バランスの乱れも皮脂分泌に関わります。また、生理前や妊娠初期に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)にも皮脂分泌の作用があるため、この時期にはニキビができやすくなります。

ニキビは毛穴のつまりを放置することが原因

ニキビが赤く腫れて膿んでしまうことがありますが、その原因となる細菌には、アクネ菌やマラセチア菌があります。どちらの菌も皮膚の常在菌ですが、脂肪分を好む性質があるため、角栓のつまった毛穴に繁殖しやすくなります。

過剰に増えたアクネ菌やマラセチア菌から皮膚を守ろうとして免疫細胞や白血球が集まってくるため、毛穴が赤くはれて赤ニキビができます。このような炎症が真皮深くにまで及んで瘢痕化(はんこんか)すると、クレーターと呼ばれる状態になるので注意が必要です。まだ、炎症を起こしていない黒ニキビや白ニキビの段階で適切な処置を行わないと、跡が残ってしまう可能性があります。皮膚科において面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)をしてもらうとよいでしょう。面皰圧出は保険診療で処置ができます。

毛穴のつまりを解消するケア方法

角栓を自己流で無理やり押し出したり、毛穴パックをしたりすると刺激や摩擦によって肌荒れや色素沈着を引き起こす場合があります。跡に残ったり毛穴が広がったりすることもあります。毛穴のつまりは、早い段階で皮膚科受診をし、処置してもらうのが安心です。

洗顔で角質をケアする

毛穴には皮脂と、古くなった角質がつまっています。毎日の洗顔でこれらをきちんと落とすことが大切です。加えて、角質ケアをするとよいでしょう。

おすすめのケアは、体温で乳化するオイルやゲルを使ったクレンジングです。毛穴のつまりを取り除くためには、クレイ入りの洗顔料を使うと効果が期待できるでしょう。酵素洗顔も適しています。洗顔前には蒸しタオルで毛穴を開いておくとよいでしょう。

ピーリングによるケアで古い角質を取る

ターンオーバーを正常化するために、古い角質を取り除くピーリングも有効です。ピーリングは美容皮膚科で受けることができます。自宅で行う場合には、AHAやグリコール酸配合の洗い流すタイプを選びましょう。拭き取りタイプやこするタイプは肌への刺激が強く、摩擦により肌の黒ずみの原因となります。ピーリング後は肌の保湿と紫外線対策をしっかりと行いましょう。

化粧品によるケアで肌を保湿する

洗顔後はヒアルロン酸やセラミドなどが配合された保湿化粧水や美容液を使って肌の保水をします。毛穴引き締めや皮脂抑制効果のある化粧水を使用してもよいでしょう。ターンオーバーを正常に促したり色素沈着の予防には、ビタミンA・C・Eを肌へ補給することも大切です。ビタミン群が配合されている美容液で取り入れてみてください。保水や栄養補給を行った後は、クリームで保湿をしましょう。

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