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二の腕がザラザラするのは「毛孔性苔癬」という病気?

更新日:2016.12.09
公開日:2016.04.19
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この記事の監修者
白石ガーデンプレイス皮膚科クリニック 院長 竹中ちひろ

半袖の季節になると気になる、二の腕のザラザラ。これは「毛孔性苔癬」という皮膚の病気である可能性があります。「毛孔性苔癬」とは一体どんな病気なのでしょうか。また、ザラザラの原因や日常でのケアの方法についてご説明します。

二の腕のザラザラは「毛孔性苔癬」である可能性が高いことをご存知ですか?

「毛孔性苔癬」(もうこうせいたいせん)とは

「毛孔性苔癬」とは、主に肩から二の腕、大腿部にブツブツが現れる皮膚病のことです。触るとザラザラしています。

ブツブツは周囲の皮膚と同色、または褐色がかっており、通常の場合痛みは感じません。

毛孔性苔癬は遺伝することが多く、親にこの病気が見られる場合、子供に発生する確率は高くなります。年代としては10代から30代に多く見られます。

毛孔性苔癬は放っておいても健康上の問題はありませんが、やはり見た目を損なうので治療を希望する人は多くいます。

ザラザラの主な原因は毛穴のつまり

ザラザラする原因になる肌表面のブツブツは、毛穴に角質がつまることで起こります。肌の代謝異常などにより毛穴の中に角質が積もり、角栓となって皮膚が盛り上がって見えると考えれますが原因はまだよくわかっていません。

これを治療するためには、

  • 毛穴内部の余分な角質を取り除くこと
  • 肌のターンオーバーを促すこと

で症状の軽減をはかります。

ザラザラができにくい二の腕に 生活の注意点

毛孔性苔癬を治療し、再発を防ぐためには、生活習慣の見直しも必要です。

身体を洗うとき

お風呂で身体を洗うとき、患部をゴシゴシこすっていませんか?皮膚を強くこすると余計に角質が生成され、悪化の原因になるのでやめましょう。

身体を洗うときは石けんをよく泡立て、泡の力で汚れを落とすつもりでやさしく洗ってください。ナイロンタオルは刺激が強いので、もし使用しているなら他の柔らかい肌触りのものに替えましょう。手のひらで洗うのもおすすめです。

脱毛のお手入れ方法

カミソリや除毛クリームは皮膚への刺激が強いので、ブツブツができている部分は避けて行いましょう。

お風呂上がり

皮膚の乾燥も悪化の原因になります。お風呂上りには保湿クリームを塗り、乾燥を防ぎましょう。

もし塗り薬を塗るなら、お風呂上りが効果的です。肌が柔らかくなっているので、有効成分が浸透しやすくなっています。

1年通して根気よくケアを

毛孔性苔癬のケアは夏に集中して行いがちです。夏場は薄着になるので二の腕が目につき、患部が気になって早く治したくなりますね。しかし、本気で毛孔性苔癬を治療するなら1年を通して根気強くケアを行うことが大切です。

夏場は、患部に日光を当てないようにしましょう。紫外線は皮膚を刺激します。

そして、冬場は乾燥に注意。塗り薬や保湿剤を患部にこまめに塗り、角質が毛穴の内部に溜まらないよう心がけましょう。

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