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二の腕のブツブツは薬で治せるの?

更新日:2017.09.14
公開日:2016.04.19
ドクター画像
この記事の監修者
白石ガーデンプレイス皮膚科クリニック 院長 竹中ちひろ

二の腕のブツブツを治す効果のある薬をドクター監修のもと、ご紹介します。薬局で手に入る市販薬や皮膚科で処方される薬の他、皮膚の再生能力を利用した器具や、レーザー療法についてもご説明しています。

早くきれいにしたい二の腕のブツブツ、治せる薬はあるのでしょうか。

二の腕のブツブツの原因とは

二の腕の気になるブツブツは、医学的には「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」または「毛孔性角化症(もうこうかくかしょう)」と呼ばれる皮膚疾患であることが多いです。

毛孔性苔癬は、肌のターンオーバーがうまくいかず毛穴に角質がたまり、角栓ができることによっておこります。たいていは自覚症状がなく、周囲の肌と同じ色ですが、まれに炎症を起こして赤くなっていたり、黒ずんで見えることもあります。

詳しくは『二の腕のブツブツ、原因を知って早く治そう!』をご覧ください。

二の腕のブツブツができやすい年齢

小学校高学年の約5人に1人が罹患しているといわれており、思春期に多く見られる症状でもあります。20代以降は次第にブツブツが緩和してきますが、中には残る場合もあります。詳しい原因は不明ですが、遺伝により疾患が生じるともいわれています。

二の腕のブツブツに効く市販薬

二の腕のブツブツを治療する塗り薬は、薬局などで市販されています。

たとえば、古い角質を軟化させる効果がある尿素を配合し、トコフェロール酢酸エステルが血行を促進し、肌の代謝を正常化させる働きを持った市販薬があります。

ブツブツが炎症を起こして赤みを帯びた症状にも対応しており、炎症を抑えるグリチルリチン酸モノアンモニウムが配合されています。

その他に、角質層が比較的薄めである二の腕への使用が多いことを考え、時として刺激が強いこともある尿素の配合を抑えた薬もあります。尿素が少ないものは肌への刺激が少なく、1歳以上の小さな子供の肌にも使用可能とされています。

ただし、年齢の低い子供に使用する場合は必ず保護者が注意深く見守り、異常がみられたときにはすぐに使用を中止しましょう。

クリニックで治療する方法

皮膚科や美容クリニックで医学的に治療する方法もあります。

塗り薬

  • 角質を柔らかくする効果のある尿素が配合された塗り薬を塗布します。
  • トレチノイン療法…ピーリング効果のあるトレチノインを塗布し、角質を取り除く療法です。

ケミカルピーリング

グリコール酸やサリチル酸などのフルーツ酸を塗布することで科学的に皮膚のターンオーバーを促します。肌の古い角質を除去する治療で、定期的に施術を受ける必要があるものの、処方された塗り薬よりも、治療効果は高いといわれています。

ダーマローラー

極細の医療用針がついたローラーを患部に転がして微細な傷をつけて、その傷が治癒する過程で体内のコラーゲンが増殖する作用を狙った治療です。

レーザー治療

・アレキサンドライトレーザー

脱毛レーザーで永久脱毛することにより、二の腕のブツブツを目立たなくする方法です。

・フラクセルレーザー

肌のぶつぶつがある患部にのみレーザーを当て、真皮に働きかけてターンオーバーを促し、表皮自体を入れ替えるという方法です。しかし、皮膚全体を入れ替えるためには、4~6回に分け定期的な治療を行なう必要があります。

このように、二の腕のブツブツを治すために、さまざまな方法があります。自己判断で処理するとトラブルになることがありますので、あまり症状の改善が見られない場合は皮膚科を受診しましょう。

自宅でのセルフケアについて

保湿効果のある尿素入りのクリームを使用して、肌の乾燥から守り、しっかりと保湿をすることです。ブツブツ部分をかいたり、ゴシゴシと擦ったりすると、色素沈着や跡が残ってしまう原因になりかねないので、注意が必要です。症状が軽症の場合には、セルフケアを継続的に行なうことで、症状緩和につながることもあります。症状に少しでも不安があれば、ドクターへ相談するほうがよいでしょう。

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