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顔の擦り傷・切り傷の病院での治療方法

更新日:2018.01.30
公開日:2016.04.16
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

顔に傷ができてしまったら、跡が残らないか不安になりますよね。顔の擦り傷や切り傷で病院を受診した場合、医師が傷の状態を観察したのちに、治療方法を選択します。ここでは、顔の擦り傷や切り傷の病院での治療方法について解説します。

顔の擦り傷や切り傷で医療機関を受診した場合の、医師の診断基準や治療方法について解説します。

擦り傷や切り傷の診断基準

顔の擦り傷や切り傷で医療機関を受診すると、医師が傷の状態を観察したうえで、傷の場所や深さ、大きさ、傷の汚染状況などを診断基準として、治療方法を決定します。傷によって、顔の動きに異常が出ていないかを確認するのも診断のポイントとなります。

擦り傷の病院での治療方法

病院での顔の擦り傷の治療では、生理用食塩水で傷を洗います。土や砂、衣服の繊維などの異物が傷の中に残っている場合には、局所麻酔を使用して、歯ブラシを使って異物を掻き出す場合もあります。異物が残っていると、炎症を起こしてしまい傷が化膿する原因になるケースが多いからです。

擦り傷の治療では、消毒や薬、ガーゼを使わずに、傷を乾かさないように被覆材で覆う「湿潤療法」が、傷を早く治すことができ傷あとが残りにくい治療方法として有効とされています。これは、傷から出る浸出液による自己免疫力で治す方法です。

ただし、細菌の感染が疑われる場合や傷が化膿しているときには湿潤療法は適しません。また、糖尿病や腎不全などの持病があり、免疫力が低下している場合も治療方法として不向きです。

医療機関の中には、湿潤療法の専門外来を設けている施設もあります。家庭でのケアとして、湿潤療法を選択してよいのか迷うときも、医療機関を受診してみるとよいでしょう。

切り傷の治療方法

顔の切り傷の治療では、擦り傷と同様、生理用食塩水で傷を洗い異物を取り除きます。そののち、傷を圧迫して止血をします。もし、圧迫しても出血が続く場合、局所麻酔をかけて必要に応じて再度傷の洗浄を行い、縫合処置をします。真皮におよぶような深い傷で、いったん止血できても再び出血しそうな場合も、縫合が行われることが多いです。

ただし、どの程度の傷なら縫合が必要という明確な基準はなく、傷口の状態を見て、その場で縫合が必要か判断されます。

切り傷の縫合の専門は形成外科ですので、形成外科医以外のドクターによる治療では、縫合をせずテーピングによって治療することも選択肢となります。形成外科医以外に縫合を受けるよりも、テーピングの方がきれいに治るケースもあるため、専門医の判断を仰ぎましょう。

また、深い切り傷では縫合などの処置が必要ですが、浅い切り傷では擦り傷と同様に、「湿潤療法」が有効とされています。

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