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顔の傷を早く治すための方法とは

更新日:2018.01.30
公開日:2016.04.16
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

顔は目立つ部位のため、顔にケガをしてしまった場合、早く治したいと思う方も多いでしょう。ここでは、顔の傷を早く治すための方法として、病院での薬の処方やテーピング、食事療法について解説します。

顔の傷を早く治すための方法として、病院での治療方法や、食事のポイントについて紹介します。

病院の処方薬による治療が基本

顔の肌の状態をよくするには、乾燥を防ぐとともに血流をよくするのが基本となり、ワセリンやアズノールが処方されることが主流となっています。アズノールはワセリンをベースとした薬剤で、赤みのある炎症を抑える作用のあるアズレンと、羊毛から抽出され、化粧品にも使われる保湿剤のラノリンが配合されています。肌を保護したいときに適した軟膏です。

乾燥やアトピーで使用される保湿剤として、ヒルドイドというヘパリン類似物質の保湿剤があります。こちらは、血行促進作用はありますが傷にはしみるので、顔の傷の治療には向いていません。

このほかに、顔の傷を早く治すために病院で処方されるのは、ヨードコート軟膏やリフラップ軟膏、ソアナース軟膏といった皮膚潰瘍を治す外用薬や、ステロイド外用薬があります。

傷をはやく治すための食事のポイント

顔の傷を早く治すためには、皮膚の修復や再生を促すのに必要な栄養素やカロリーを摂取できているかどうかが関係してきます。傷を早く治すのに影響のある栄養素は、亜鉛やタンパク質、鉄、ビタミンA、ビタミンCです。

亜鉛が不足すると傷の治りが遅くなるだけではなく、皮膚のターンオーバーが正常に行われなくなることがあります。皮膚のターンオーバーが正常に行われないと皮膚の表皮が厚くなり、角質層が錯角化してカサカサとなりくすんだ状態になるケースもみられますので注意が必要です。

傷跡への刺激を避けるにはテーピングが有効

傷は、時間の経過とともに、赤くなった後に徐々に色が薄くなり、目立ちにくくなるという過程で変化します。最初の1~3か月は、傷の中の細胞が活発な時期です。その時期に傷が引っ張られたり、紫外線を浴びたり、乾燥などの刺激を受けてしまうと、傷の中の細胞が過剰に反応してしまい、傷跡が太く広がったり、赤く盛り上がったり、色素沈着が起こります。こういった刺激によって顔の傷が、傷あととして残るのを避けるためには、テーピングを施すことが有効です。

テーピングには、傷が引っ張られることで広がることを防ぐ「安静」の効果、紫外線による色素沈着から守る「遮光」効果、乾燥によって皮膚のバリア機能が低下するのを防ぐ「保湿」効果があります。抜糸した後1~3か月を目安に、3cm程度に切ったテープを傷に対して直角の方向に貼っておくとよいでしょう。

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