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いぼの種類と原因は?除去するにはどうすればいいの?
ある日突然、体に現れる「いぼ」。いぼにはたくさんの種類があり、放っておいても安心のいぼがあれば、感染して広がってしまういぼもあります。いぼは見た目も気になるし、これ以上増えないか心配になる人も多いのではないでしょうか。ここでは、いぼの種類と感染の原因、いぼの除去方法について、ドクター監修の記事で解説します。
ある日突然、体に現れる「いぼ」。いぼにはたくさんの種類があり、放っておいても安心のいぼがあれば、感染して広がってしまういぼもあります。いぼは見た目も気になるし、これ以上増えないか心配になる人も多いのではないでしょうか。 ここでは、いぼの種類と感染の原因、いぼの除去方法について、ドクター監修の記事で解説します。
【目次】
いぼの種類と特徴
いぼは、皮膚の表面に突出するように発生するできものを指します。大きなものから小さなものまで様々な種類のいぼがあり、いぼの原因やできる部分もそれぞれ異なります。いぼの種類で代表的なものには、下記が挙げられます。
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
[指やヒジやヒザに出る、一般的ないぼ]
出現する中で最も一般的なのが、この尋常性疣贅。手足の関節など、擦ったり怪我をするなど接触の多い場所にできやすいのが特徴です。多くの物は硬く突起しており、円形をしています。発生当初は小さく半透明の皮膚の盛り上がりのように見えますが、次第に大きくなり、表面が削られてざらつくようになります。
足底疣贅(そくていゆうぜい)
[足の裏に現れるいぼ]
組織的には尋常性疣贅と同じものですが、足の裏に発生するため、体重がかかり、突起部分が平らになります。いぼの部分がめり込み、その周りを角質化した皮膚が覆う症例が多く見られます。ウイルスが原因であることから、裸足で過ごす機会の多い人がかかりやすいようです。魚の目やタコと一見似ていますが、いぼを削るなどの刺激を加えると出血する点が異なります。
人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)
[加齢とともに増加するいぼ]
名称の通り、加齢に伴って出現する色です。皮膚の老化現象で「脂漏性角化症」とも呼ばれます。手のひらや足の裏以外であれば全身のどこにでもできるのが特徴。発生当初は1~2ミリの小さなものですが、次第に大きくなります。色は濃い肌色から黒色まで様々で、形も平であったり隆起していたりなど多くの種類があります。顔面や手の甲、腕、肩などに移行に当たりやすい部類に出現しやすいようです。
皮膚の老化現象ということでほとんどは良性のものですが、中には悪性のガンである可能性もありますので気になるイボ見つけたら早めに皮膚の専門家に相談すると良いでしょう。
伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)
[いわゆる水いぼ]
いぼの中では比較的柔らかい部類のものです。ウイルスによる接触感染により罹患するといわれていますが、詳しい感染経路は不明な点が特徴です。直径1~3ミリくらいの白い塊を囲むように、柔らかいいぼがワキや肘、膝、胸などに出現します。単独では現れず、ほとんどの場合複数のいぼが一気に出てきます。
柔らかいいぼが破けるとウイルスが飛び散るため、プールなどで感染しやすく、そのため子供が罹患する割合が比較的高くなっています。免疫がつけば自然に治りますが、完全治癒までの時間が読めないのが特徴です。一番は柔らかく非常に破れやすいのでウイルスを撒き散らさないためにも早期に専門医にかかり治療を始めることをおすすめします。
扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
[平たいいぼ]
青年性扁平疣贅とも呼ばれ、その名前の通り中年以降での発症はほとんどありません。青年期に顔や手の甲などに2~3ミリの平べったいいぼができることが特徴です。このいぼはやや隆起しており、薄い褐色をしていることが多いようです。体格の成長とともに自然治癒していくのが一般的です。
尖圭(せんけい)コンジローム
[性病の一種]
性器にできるいぼの一種で、カリフラワーや鶏のトサカのようなものもあるなど形状が特殊です。発症当初は痛みやかゆみなどの自覚症状はありませんが、進行すると悪臭を放つようになるので、その時点で気付く人も多いのではないでしょうか。性交渉で感染するため、性病として位置づけられています。そのため他の性病と同じく20代に最も多く発症します。
3ヶ月程度の潜伏期間があるため、感染元は特定することが困難な場合もあるので注意が必要です。再発や転移しやすいため、異常を見つけたらすぐに治療を始めましょう。
いぼの原因
いぼの原因はウイルス
いぼは、ウイルスが原因で発症します。「ヒトパピローマウイルス」別名「ヒト乳頭腫ウィルス」と言われるウイルスが、小さな傷口から皮膚に入り込み感染します。このウイルスはなんと100種類以上もあり、そのほとんどが放っておいても自然治癒する良性のものです。ただ、まれに悪性のものもあるので、発見次第できるだけ早めに治療をするのが良いでしょう。
いぼの親玉が存在するって本当?
いぼには「親いぼ」と「子いぼ」というものが存在するといわれています。親いぼが完治しないと、治ったと思っても再発しやすいという説があります。一番最初にできたいぼが親いぼで、そのいぼを根っこから撃退すると子いぼも自然と治るそうです。
真偽の程は定かではありませんが、いぼを刺激することで内在していたウイルスを、まわりの皮膚に広げてしまい、いぼの数が増えてしまうことは多々あります。ただ、いぼのでき始めを見つけたからといって、素人判断でいぼを撃退しようとするのは逆効果です。かえってウイルスを撒き散らして転移する可能性もあるので、いぼを見つけた場合は数が少ないうちに皮膚科に相談し、根っこから撃退してもらいましょう。早めの対処が、再発や二次感染予防に効果的です。
いぼの感染経路と予防法
いぼの感染経路は特定困難
いぼの原因となるウイルスの感染経路は、現代医学でも明らかにされていません。ウイルスは非常に種類が多く、自然界にも人間の体内にも存在するため、いったいどこから感染したのか厳密に突き止める事が難しいのです。
外界からのウイルス感染だけではなく、免疫力の下がった時に自身の体内に存在するヒトパピロマウイルスによっていぼが出現することもあります。また、子供がプールに入る時期に水いぼが流行るなど、感染経路がある程度明らかな場合もあります。
いぼの感染を予防するには
明らかにいぼができていると判明した場合は、家族間でのタオルやマットの共用は避けるなどの予防策は効果を上げられるでしょう。
プールが感染経路の場合は、学校で水いぼが流行っているからという理由でプールの授業を休ませることはそうそうできません。水いぼだけではなく、他のいぼは感染経路自体が不明な場合が多いので、確実な予防法がほとんどありません。
皮膚の抵抗力を下げない
しかし、いぼは皮膚が弱く、免疫力が下がった場所にできやすいので常に皮膚を清潔に保ち、健康的な生活を送ることがいぼを予防する近道といえるでしょう。怪我をしたり擦ったり、紫外線にあたるなどを繰り返すと皮膚が弱り、その部分の抵抗力が下がります。ヒジやヒザ、指や顔面にできやすいのはこのためです。
なるべく摩擦を避けたり、衣服で覆ったりして紫外線を避けるなど、皮膚の力を弱めない工夫も予防法として効果的です。
いぼの除去方法
悪性のいぼはもちろんですが、良性のいぼでも気になるいぼは除去してしまいたいですよね。いぼの除去方法には、病院での治療、市販薬での治療、民間療法を用いて治療する方法があります。しかし後者の2つは、いぼの形状や方法によっては、はっきりした効果が現れないことも多いようです。
いぼの治療は、専門の皮膚科や美容外科で除去してもらう方法が効果的です。病院でいぼを除去するには、レーザー、液体窒素、内服薬の三つの方法があります。それぞれの具体的な治療方法、期間、平均的な費用などを紹介します。
レーザーで除去
いぼの除去は、レーザーを使っていぼを丸ごとくり抜く方法が一般的です。もちろん、その状態に合わせて最適なレベルのレーザーを使用し、なるべく肌に負担をかけないように治療を進めます。しかしレーザーによる除去は出血も少なく、痛みも感じにくいことが特徴。ピンポイントで除去を行うので、傷跡も残りにくいといわれています。
いぼの大きさや個数、種類によっても差はありますが、3ヶ月から半年程度の治療期間ですむようです。ただ、1mmあたり2000円~5000円と病院によって、かなり価格に差がありますので、必要な方法をよく話し合って納得した上で治療を受けましょう。
レーザー除去のメリットとしてあとが残りにくく、再発しにくいことが挙げられます。逆にデメリットは費用にばらつきがある点と言えます。
液体窒素で除去
昔からあるいぼの治療法として、液体窒素で焼き切るというものがあります。マイナス196℃にもなる液体窒素で綿棒のようなものの先を凍らせ、いぼに押し付けることで病変部分を除去します。低温火傷を人為的に起こして焼き切ってしまうという方法なので、人によっては強く痛みを感じる場合も多いようです。処置後は皮膚が火傷を起こした状態なので、傷口から他のウイルスに感染しないようにケアする必要があります。
いぼの原因であるウイルスが皮膚の奥深くに根を張っていることがあるため、液体窒素の治療は、場合によっては数回繰り返す必要があります。そのため、治療期間は3ヶ月から1年と比較的時間がかかるようです。ただし、液体窒素の治療は保険がきく場合も多いので、安価にいぼを除去したい人には最適だといえます。
液体窒素での治療法のメリットとしてはリーズナブルにいぼを除去できること、デメリットとしては、根の取り損ねによる再発の恐れがあること、痛みを伴う可能性があることが挙げられます。
内服薬で除去
いぼを治療する内服薬は「ヨクイニン」という名称ですが、日本では「ハトムギ」という名称で呼ばれることが多いようです。ハトムギは中国南部から東南アジアに生息するイネ科の植物で、ヨクイニンはハトムギの種の殻を砕き、中身を乾燥させたものです。
タンパク質やビタミン、カルシウム、カリウム、鉄など高い栄養成分を含み、いぼの治療の他にも免疫力の向上や吹き出物にも効果があると言われています。ヨクイニンは西洋医学としての直接的ないぼの除去効果を狙うものではなく、東洋医学の観点から体の免疫力を向上させることでイボの原因であるウイルスの力を弱めるという方法なので、完治したと感じるまでにはかなりの期間がかかるようです。
治療に全く痛みを伴わないのがヨクイニンの利点ですが、いぼの形状や種類によっては効果が出やすい場合と出にくい場合があるので、自分の症状をきちんと医師に診察してもらったうえで処方してもらうべきです。
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