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美容に効果を発揮!アロエの種類と主な効能
アロエは食べても、肌につけてもよしという、まさに万能素材。健康効果で知られていますが、ニキビケアや美白など美容効果もあります。そんなアロエの種類や特徴、効果や利用方法をドクター監修のもと解説します。
日本でも有名なアロエとは?
アロエといえば、家の庭や鉢に植えているご家庭も多いのではないでしょうか。アロエの種類は300種類あるいはそれ以上ともいわれていますが、日本で有名なのはキダチアロエ、ケープアロエ、アロエベラです。
キダチアロエ
キダチアロエの原産国は南アフリカですが、日本の気候と相性がよく、日本でも多く栽培が行なわれています。苦味が強いのが特徴です。日本の薬機法(旧薬事法)の関係から医薬品として使用することはできませんが、さまざまな食品や化粧品に利用されています。
アロエベラ
アロエベラは寒い日本では成育しにくく、海外の温暖な国々で盛んに栽培されています。最近では、日本でも研究が進み、アロエベラの栽培に成功しています。キダチアロエにもアロエベラにも入っている有効成分アロインですが、アロエベラの場合は、アロインを除去して使用するということが薬機法で決められています。反対に、キダチアロエはそのまますべてを食用、化粧品への使用が可能となっています。
ケープアロエ
ケープアロエは南アフリカが原産です。日本のドラッグストアや薬局で売られているアロエ含有の医薬品の多くは、このケープアロエが原料となっています。
アロエに含まれる成分や、その効能・効果
アロイン・アロエエモジン
アロエといえば、苦いと頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。この苦い成分はアロインといい、健胃作用、便秘改善の効果があります。アロインは体内でアロエエモジンに変わりますが、アロエエモジンも健胃作用があります。
ムコ多糖類
アロエの葉肉にはムコ多糖類が含まれており、火傷、日焼けなどで傷ついた皮膚の炎症を抑え、免疫効果もあり、皮膚の組織修復に一役買っています。ムコ多糖類は、山芋やオクラにもあるネバネバの部分です。保水性に富んでいて、アロエベラを肌に塗るとしっとりしてくるといわれる理由はここにあります。
アロエベラ特有のサポニン
キダチアロエにはなくアロエベラに特有の成分の一つに、サポニンがあります。サポニンには抗菌作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用などもあるとされ、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患にも効果が期待できるとして、研究が進められています。
その他にも美白に効果があるアロエシン、ビタミンCなども含まれており、まさにアロエは万能素材といえます。
詳細は『美容に嬉しい!?アロエの美容効果とは』をご覧ください。
アロエの有効成分は、さまざまな商品に応用されています
アロエの有効成分は、医薬品として胃腸薬、便秘薬に活用され、シミ、ソバカスを予防するスキンケア化粧品、入浴剤などさまざまな分野で使われています。
又、苦味のないアロエベラの肉厚な葉肉を利用して、ヨーグルトやジュース、スイーツなども作られています。
アロエで美肌効果
アロエにはさまざまな美容効果が期待されています。代表的なものをご紹介しましょう。
アロエの殺菌・抗炎症作用でニキビケア
アロエには、殺菌作用に加えて、炎症を抑える作用もあるため、赤く腫れたニキビを鎮める働きがあると考えられます。炎症ニキビがひどくなるのを防ぐため、ニキビ跡の予防にもつながります。
アロエをスキンケアに活用するには、「塗る」「貼る」「入浴」の3つの方法があります。
詳しくは、『アロエの抗菌作用でニキビケア』をご覧ください。
アトピー性皮膚炎や乾燥肌に
アロエの成分であるムコ多糖類は、保湿剤として非常に期待できると考えられます。入浴後、たっぷりと塗り、皮膚の水分量を補うことで、かゆみや炎症を抑える効果があります。
また、乾燥以外の皮疹には黄色ブドウ球菌が認められることが多く、皮疹を悪化させる原因のひとつと考えられています。アロエの成分であるアロエチンやアロエシンは、抗菌作用や殺菌作用も認められていることからも、アロエを配合した保湿剤は、アトピー性皮膚炎に適しているといえるでしょう。
詳しくは、『アロエはアトピーにも効果的?乾燥肌にも効果大!?』をご覧ください。
アロエは美白ケアにも役立つ
アロエの成分であるアロエジンは、皮膚のメラノサイトにおいて、チロシナーゼの働きを抑えることがわかっています。そのため、メラニンの生成が少なくなるというわけです。
以前は、アロエが化粧品に配合されるのは、アロエの葉のゼリー状の部分に多く含まれるムコ多糖類による保湿が主な用途でした。しかし、最近では多くの成分が複合的に作用して、美肌効果を発揮することがわかってきました。
科学的に解明されつつあるアロエの美白効果については、『アロエには美白効果もあった!?』をご覧ください。
日焼け肌のケアにも有効
アロエの成分のアントラキノン類のアロエシン、アロイン、アロエエモジンなどには、抗炎症作用が認められており、日焼け後の肌の炎症を鎮める効果があります。また、メラニン色素を作るチロシナーゼの働きを抑えて、シミ、ソバカスを防ぐ作用もあります。
その他、アロエに含まれているムコ多糖類、アミノ酸、酵素などさまざまな成分が複合的に作用して、紫外線による障害を修復する働きがあります。なお、日焼けも火傷の一種なので、アロエの生葉を使用する場合には、葉に付着した雑菌による感染症に注意が必要です。葉の中のゼリー部分を切り取って熱湯をかけ、消毒してから使うようにしましょう。
アロエの消炎作用により、発毛・育毛効果にも期待
抜け毛の原因の一つとして、頭皮の炎症があります。医学的な根拠はまだないのですが、アロエに含まれる「アロイン」には炎症を抑える作用があるため、頭皮の炎症から起きる抜け毛についてアロエが効果を発揮してくれるといわれています。
詳しくは『アロエには発毛促進効果もあった!?』をご覧ください。
その他のアロエの健康効果について
そのほかにもアロエにはさまざまな効果があります。代表的なものをご紹介しましょう。
便秘解消効果
アロエに含まれる「アロイン」「アロエエモジン」などは、大腸を刺激する作用を持っています。大腸が刺激され活発に動くことより、便通がよくなり、便秘解消に効果があるといわれています。
便秘解消効果を高める食べ方には、生の葉肉を食べたり、アロエの粉末やサプリメントでとり入れる方法があります。ただし、アロエを一度に大量摂取してしまうと下痢になってしまうことも多いため、少しずつ適量を毎日摂取していき、自分に合った量を見つけていくのがおすすめです。
ダイエット効果
アロエのダイエット効果は、アロエに含まれる何か一つの成分が直接的にダイエット効果をもたらすのではなく、便秘解消効果、血中脂質低下、老廃物排出などの作用を持つ成分が相乗的に作用し、ダイエットに対して効果的に働くと考えられます。
やけどへの効果
アロエベラの葉の内部にある半透明な葉肉部分には、日焼けなどの軽度の火傷にともなう痛みを和らげる効果や、傷の治癒を促す効果があるといわれています。
しかし、切り取ってきた生のアロエには、雑菌も付着しています。そのため、火傷の傷口から雑菌が入り込み、感染症を引き起こす可能性があるので注意してください。
まずはアロエを熱湯消毒または煮沸消毒をして、冷ましてからゼリー状の部分を葉から取り出し患部につけるようにしましょう。
アロエを顔や肌に塗るときの注意点は
アロエを肌に塗ると、人によってはかぶれることがあるので、事前にパッチテストをしましょう。パッチテストは次の方法で行います。
- 二の腕などの肌がやわらかくて目立ちにくい場所にアロエを塗り、そのまま24時間おいて様子を見ます。
- 二の腕で特に異常がみられなければ、今度はアロエをフェイスラインなどの顔の目立ちにくい場所に塗り、そのまま24時間おいて様子を見ます。
パッチテストの途中で赤み、かゆみなどが出た人はすぐに洗い流し、アロエの外用を控えてください。妊娠中、授乳中、生理中などはふだんより肌が敏感になっています。アロエの使用中に異常が現れたら、すぐに中止して皮膚科を受診しましょう。
また、アロエエキス配合の化粧水や、手作りアロエ化粧水については、『アロエ化粧水にはどんな効果がある?』をご覧ください。
乾燥肌や肌荒れが気になる方にはアロエ風呂を
アロエ風呂は、アロエの葉のゼリー状の部分に含まれるムコ多糖類の保湿効果や、成分のひとつであるアロエシンの炎症を鎮める効果などによって、乾燥肌や肌荒れ、湿疹などが気になる方の肌に、しっとりとうるおいを与えてくれます。
アロエ風呂の作り方や注意点については、『肌がすべすべになるアロエ風呂ってなに!?』をご覧ください。
アロエを食べるときの苦味をなんとかしたい
美容に対して多くの効果を発揮するアロエですが、欠点は味が苦いこと。あの苦味さえなければ、もっと使いやすいのにと思われている方も多いのではないでしょうか。アロエベラはキダチアロエに比べて「アロイン」の含有量が少ないため、比較的苦味が弱く、食べやすいのです。それに比べてキダチアロエは、生で食べるには苦味が気になるため、苦味を抑える工夫が必要かもしれません。
アロエの苦味が気にならない調理法は、『アロエって苦いの?アロエをおいしく食べるには』をご覧ください。
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