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アロエの有効成分ってなに?
昔から医者いらずといわれて使われてきたアロエには、さまざまな有効成分が含まれているとされ、その効果については、医学・化学の側面から研究が続けられてきました。ドクター監修のもと、アロエの有効成分について解説します。
万能素材といわれるアロエの有効成分についてご紹介します。
キダチアロエの成分は?
キダチアロエは苦味が強いという特徴をもったアロエです。この苦味成分はアロインと呼ばれ、キダチアロエに含まれる有効成分とされています。アロインはアントラキノン系物質で、体内ではアロエエモジンに変化します。
アロインもアロエエモジンも健胃、便秘改善などがあるとされていますが、アロインのようなアントラキノン系物質を長期間服用し続けると、大腸メラノーシスを生じやすい可能性があります。
大腸メラノーシスとは、アロエやセンナなどのアントラキノン系物質を長期服用、乱用することで大腸壁が黒くなる現象のことです。大腸メラノーシスになると腸の動きが悪くなるため、アロエの便秘改善効果も長期の服用で効果がみられなくなることもあります。
アロインの他にアロエウルシンという成分がありますが、アロエベラにはなく、キダチアロエのみに含まれる成分です。抗潰瘍作用があり、胃、十二指腸の粘膜を保護する働きがあるといわれています。
アロエベラの成分は?
アロエベラの成分は、その大半がキダチアロエと同様だと考えられています。その中でも、特に注目したい成分がムコ多糖類です。ムコ多糖類は、アロエベラにもキダチアロエにも入っていますが、アロエベラのほうがキダチアロエよりも葉肉が大きく肉厚なため、ムコ多糖類も豊富と考えられています。ムコ多糖類は、山芋やオクラにもあるネバネバの部分にも多く含まれ、すぐれた保水性を持っているとされます。アロエベラを肌に塗るとしっとりしてくるのは、このことが関係しているようです。
ほかにもアロエベラにはコラーゲン合成を活性化させる成分が含まれていることがわかっており、その美容効果が注目されています。
アロエベラ特有のサポニンとは
キダチアロエには含まれていない、アロエベラ特有の成分のひとつにサポニンがあります。サポニンは大豆に多く含まれていることで知られているので、名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
サポニンは配糖体の一種であり、抗酸化作用が強く、血液中の脂質を処理してコレステロール上昇を抑制する働きをもっています。また、ブドウ糖が中性脂肪として蓄積されるのを抑制するため、動脈硬化予防やダイエットへの有効性にも期待されています。その他にも、サポニンには抗菌作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用などもあるとされ、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患にも効果が期待できるとして、研究が進められています。
アロエを美味しく食べる方法とは
アロエの苦味成分は、上記で説明した「アロイン」です。これはアロエベラにもキダチアロエにも含有されています。この苦味が気になってしまいアロエを食べることができなかったという人もいるのではないでしょうか。一般的にはアロエベラの方がキダチアロエよりも苦味が少ないようですが、キダチアロエにしか含まれていない成分もあります。苦いまま食べることができないという人のために、アロエの苦味を抑える方法を紹介しましょう。
根元より葉先側を選ぶ
アロエの葉の根元より先端部の方が、苦味が少ないとされています。苦味に耐えられないという人は、まず葉先側から食べるようにし、根元側は苦味に慣れてきてから食べるようにしましょう。
皮を厚めに切る
アロエの苦味成分は、皮の部分に多く含まれています。皮を厚めに切ることで、苦味を軽減することができるでしょう。
苦味成分アロインをキッチンペーパーで吸い取る
アロエを切ったときに出てくる黄色い液体がアロインであり、これが苦味の正体です。アロエを切ったときにキッチンペーパーにアロインを吸い取らせることで、苦味を軽減することができます。
熱処理で苦味を抑える
沸騰したお湯に切ったアロエを入れ、1分から2分程度ゆでると苦味がやわらぐといわれています。
砂糖やはちみつに漬けこむ
砂糖やはちみつに着けこむことで、かなり食べやすくなるはずです。また、しょうゆで甘辛く煮込むと美味しく食べられるという意見もあるので、自分好みのオリジナルの味付けを探してみるのも面白いかもしれません。
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