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大人のアトピー改善を目指す食事

更新日:2017.04.14
公開日:2016.05.20
ドクター画像
この記事の監修者
銀座禅クリニック 院長 コッツフォード 良枝

大人のアトピー性皮膚炎を改善するためには、薬を使った治療やスキンケア、生活習慣の見直しなどが必要ですが、食事による内側からのケアも欠かせません。アトピー性皮膚炎の人が心がけたい食事についてドクター監修の記事で解説します。

大人のアトピー改善を目指すための食生活について見ていきましょう。

大人になってから再発するアトピー

大人のアトピー性皮膚炎は、子供の頃に発症し、思春期頃には治まっていたものが、なんらかのきっかけで、再発しているケースが多いようです。しかし、大人のアトピーは、子供に比べて重症化しやすく、治りにくい例が多いといわれています。

食事で内側からのケアも

アトピー性皮膚炎は、遺伝的なアレルギー体質や乾燥による皮膚のバリア機能の低下、ダニやホコリ、花粉などといったアレルゲンとの接触、汗や衣類の刺激、不規則な生活、ストレスなど、さまざまな要因が複雑に絡み合って引き起こされます。

このため、症状の改善には、

(1)炎症を抑える塗り薬の適切な使用

(2)入浴とスキンケアで肌の清潔と保湿を心がける

(3)症状の悪化因子を探し、それを避けるように生活習慣を見直す

の3つが基本になりますが、食生活で、体の内側からケアしていくことも大切です。

気をつけるべき食べ物

大人のアトピー性皮膚炎の改善には、食生活で次のことを心がけましょう。

刺激物やアルコールはほどほどに

大人のアトピーは、子供のアトピーと違って、食物アレルギーが原因になっているケースがほとんどないので、食事制限はありません。しかし、香辛料などの刺激物やアルコールは、血行をよくして体温を上げるので、その刺激で、かゆみが増すことがあります。炎症が悪化して、かゆみが強いときは、こういったものは控えめにしておきましょう。

砂糖や脂肪の多いものにも注意

チョコレートやケーキ、スナック菓子、清涼飲料水、ファストフードなど、砂糖や脂肪の多いものも、人によっては、かゆみが出ることがあるようです。思い当たる部分がある人は、とり過ぎないようにしましょう。

トランス脂肪酸が含まれる油を避ける

トランス脂肪酸は、アトピー性皮膚炎や喘息のほか、さまざまな健康被害をもたらしていることが近年の研究で知られるようになってきています。調理や食事の際はトランス脂肪酸が大量に含まれているマーガリンを避け、αリノレン酸を含むしそ油や亜麻仁油、えごま油を活用したり、アジやイワシなど青魚に含まれる「EPA」や「DHA」を多く摂取するようにしましょう。

腸内環境を整える

便秘を改善し、腸内環境をよい状態に保っておくことは、免疫力のアップにつながります。ヨーグルトやチーズなどの乳製品やぬか漬け、キムチなどの発酵食品、玉ねぎやゴボウなどの食物繊維を積極的にとったり、規則正しい時間に食事をとるなどして便秘を防ぎましょう。 詳しくは、『食事で腸内環境を改善する方法』をご覧ください。

栄養バランスのよい食事を

タンパク質は、皮膚の材料になる重要な栄養素です。また、皮膚の新陳代謝が正常に行われるためには、ビタミンやミネラルも欠かせません。でも、そもそも栄養素というのは、単独で作用するのではなく、それぞれが互いに補い合って作用し、はじめて効果を発揮するもの。健康的な皮膚をつくるためには、全ての栄養素をバランスよく摂取するようにしましょう。

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