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目の下へのボトックス注射の効果と注意点

更新日:2017.02.23
公開日:2016.05.20
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この記事の監修者
銀座ケイスキンクリニック 院長 慶田朋子

加齢による目元のシワや、たるみによるクマは顔の印象をより老けてみせます。そんな老け顔の悩みにおすすめの施術方法が「ボトックス注射」です。今回は目の下へのボトックス注射の効果と注意点を詳しく解説していきます。

目の下へのボトックス注射の効果と注意点を見ていきましょう。

ボトックス注射で目周りのコンプレックスを解消

「ボトックス」とは、ボツリヌス毒素から抽出した弱毒生の成分です。神経伝達物質(アセチルコリン)の再取り込みをブロックすることで、筋肉の動きを抑制する作用があり、表情筋の動きで生じるシワの改善に応用されています。目周りにボトックスを注入することにより、まぶたを閉じる筋肉の動きを弱め、目元のシワを改善することができます。

さらに、やさしい印象を演出したい場合には、目尻側の下まぶたのラインにボトックスを注射することで自然な「垂れ目」をつくることも可能です。

ボトックス注射の施術の流れと効果

施術の際は、まず、注射部位に麻酔クリームを塗り、極細針の注射器を使って注入していきます。注入後はガーゼで軽く圧迫して止血をし、患部を少し冷やします。施術時間は2分程度、麻酔と冷却時間を合わせても30分弱と短時間で済み、施術当日から洗顔やシャワーも可能です。

ただし、体が温まって血行がよくなると注射した部分から出血や腫れが生じやすくなるため、施術当日は長湯やサウナなどの体を温める行為、激しいスポーツ、刺激の強い食べ物は避けておきましょう。

ボトックスの効果を感じられる時期

ボトックス注射は、施術後1〜2日ほどで徐々に効果が現れ、10日目ごろに効果は最大となります。持続期間は3〜5か月程度です。継続した効果を望む場合は定期的に施術を受ける必要がありますが、一般的に2回目以降は、初回よりも効果が長く持続するといわれています。これは動かさないでいると弱まり、小さくなる「筋萎縮」という性質が人間の筋肉にあるためです。

ボトックス注射の注意点

ボトックス注射は、アレルギーが起こる可能性がほとんどなく、安全性の高い治療法とされています。しかし、いくつか注意点もあります。

一時的な副反応として、針跡が点状に残ったり、内出血が起こったりすることがあります。また、筋肉の動きが抑制されることから、額や眉間の治療後1週間ほどは違和感や頭痛が生じる場合もあります。目周りのみの治療で認めることは少ないです。

また、表情のくせの左右差から、左右非対称になることがあります。ただし、初回は弱めに治療し、効果が足りない場合は追加することで整えることができます。眼輪筋の適切な層に注射されないと、物が二重に見える(複視)などが生じたとの報告もあります。薬の効果は限定的なので、数か月以内に自然に症状が回復し、後遺症が残るようなことはありません。しかし、そのようなリスクを避けるためにも、信頼のおける医師の施術を受けることをおすすめします。

目の下以外でボトックス注射が活躍しているシーン

目の下への注射以外にも、ボトックス注射はさまざまな部位に使用されています。たとえば、口角を下げる働きをする口角下制筋にボトックス注射を行うことで、口角を上げる効果が見込まれます。また、発達しすぎたエラの筋肉(咬筋)に注射することで小顔になります。

ボトックス注射によって再取り込みを阻害されるアセチルコリンには、発汗を促す作用もあります。そのため、汗の多い部分に注射することで神経をブロックし、汗を減らす効果もあります。そのため、額やわきの下、手のひらなどの多汗症治療にも用いられます。

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