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オーガニックコスメの原料には、どんなものが使われているの?

更新日:2016.12.09
公開日:2016.05.20
ドクター画像
この記事の監修者
銀座スキンクリニック 院長 坪内利江子

オーガニックコスメの原料について、ドクター監修の記事でお伝えします。オーガニックコスメには、どのような点にこだわった原料が使われているのか理解しておくとよいでしょう。主な認証機関の認定基準もご紹介します。

オーガニックコスメの原料へのこだわりは、どういったところにあるのでしょうか。主な認証機関の認定基準もご紹介します。

オーガニックコスメとは

オーガニックコスメとは、農薬や化学肥料を使わずに、有機栽培で育てられた植物を主に使った化粧品のことを指します。オーガニック植物でつくられた化粧品でスキンケアすることで、肌に負担をかけずに肌本来の力を引き出す、という考えでつくられています。

オーガニックコスメの原料へのこだわり

オーガニックコスメの原料に徹底的なこだわりを持ち、次のような点を重視しているメーカーもあります。

  • 植物エキスや精油はオーガニック認証されたもののみ
  • 遺伝子組み換えされた原料は使用しない
  • 精油の性質を損なわない水蒸気蒸留で抽出
  • 植物油のセラピー効果を失わない冷却圧搾法で採取
  • 環境に敬意を払って生産している農家と提携

オーガニック認証とは、土壌の状態から消費者の手に渡るまでの製造工程において有機栽培でつくられた製品であることを証明するための認証です。特に、環境や生物への負荷を最小限に抑えた製造方法であることがポイントとなります。

認証基準は各団体によって異なり、基準を満たしたアイテムやメーカーのみがオーガニック認証を受けることができます。

海外にはさまざまなオーガニック認証機関があり、独自の認証基準が設けられていますが、日本にはオーガニックコスメかどうかを判断する基準はありません。そのため、各メーカーの自主基準にゆだねられている状態です。

オーガニックコスメの認定基準

参考までに、海外の主な認証機関の認定基準の一部を紹介しましょう。

ECOCERT

フランスの国際有機認定機関で、世界最大規模の団体です。オーガニック認証団体の世界基準といわれています。

  • 完成した製品の95%が自然原料である(水を含む)
  • 完成した製品の10%がオーガニック原料である
  • 使用する植物成分の95%以上がオーガニック原料である
  • 化学香料の使用は認めないなど

BDIH

ドイツでつくられた世界初のナチュラルコスメ認定ガイドラインです。

  • 可能な限り有機栽培か野生の植物から抽出した原料を使用
  • 動物実験を行わず、動物から原料をとることもしない
  • 合成着色料、合成香料、シリコン、パラフィン、石油製品、エトキシ化物質の使用禁止
  • 天然成分で防腐

NaTrue

ヨーロッパ諸国の統一基準をつくろうと、ヨーロッパの化粧品メーカーを中心に設立された団体のガイドラインです。配合が認められるのは、NaTrueが定めた原料に限られます。

  • 合成界面活性剤の使用は化学反応の数を最小に抑えれば可能(硫酸ヤシ油、グルタミン酸ヤシ油など)
  • 原料は天然、鉱石やクレイなどのネイチャーアイデンティカル、天然に近い素材に限る

オーガニックコスメ原料と環境の関係

オーガニック成分の原料となる有機植物は、農薬や化学肥料を使用せず、環境に配慮した製造法で育てられており、ビタミンやアミノ酸などの栄養素を豊富に含んでいます。環境に配慮したオーガニックコスメを使うということは、自身の肌だけでなく、地球の美しさも維持するということ。このような意識を大切にして、オーガニックコスメを用いたスキンケアを楽しみましょう。

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