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オーガニック認証のECOCERT(エコサート)とは

更新日:2016.12.09
公開日:2016.05.20
ドクター画像
この記事の監修者
銀座スキンクリニック 院長 坪内利江子

オーガニック認証機関ECOCERT(エコサート)について、ドクター監修の記事でお伝えします。ECOCERTとはどのような特徴がある団体で、どのような基準を定めているのか理解したうえで、認証を取得したオーガニックコスメを選びましょう。

オーガニック認証機関の代表ともいえるECOCERT(エコサート)をご紹介します。

ECOCERTとは

1991年に設立された世界最大の国際有機認証機関で、化学合成農薬や化学物質を使わずに自然の力でつくられた有機の品質を保証しています。本拠地はフランスのトゥールーズにあり、ヨーロッパを中心にして世界50か国以上で認証を行っている団体です。化粧品だけでなく、農産物や有機栽培製品など幅広く認証しているのも特徴といえます。

日本におけるオーガニックの意味

オーガニックとは直訳すると「有機の」という意味です。化学合成農薬や化学肥料に頼らず、有機肥料が使われます。基本的には土壌の持つ力を生かして栽培する農法なのです。その他の基準としては

、3年間農薬や化学肥料を使っていない土地を使うこと、遺伝子組み換え原材料は使用しない、合成添加物の使用制限など。ただし、この厳格な決まりはすべて食品に対してのことで、

日本製のコスメに関しての定義は各ブランドにより異なります。

ECOCERT認証を取得したオーガニックコスメ

日本には独自のオーガニックコスメの基準が設けられておらず、認証機関もありません。そのため、安全なオーガニックコスメを選べるように、ECOCERTをはじめとした海外の認証機関による認証を取得しているメーカーが多くなっています。

ECOCERTの認定基準

ECOCERTには2種類の化粧品認証基準があります。全植物原料のうち95%以上がオーガニックでかつ全成分の10%以上がオーガニック農業であるナチュラル&オーガニック化粧品と、全植物原料のうち50%以上がオーガニックでかつ全成分の10%以上がオーガニック農業であるナチュラル化粧品です。両者とも全成分の95%が自然由来のものである必要があります。オーガニック農業の定義は各国で多少違い、日本の場合は農林水産省が定める基準です。

ECOCERTの基準は厳しく、主に次のような決まりが定められています。

・合成着色料、合成香料は使用しない

・ポリエチレングリコール(PEG)、パラベン、フェノキシエタノールの使用は不可

・ナノ粒子は基本的に不可

・遺伝子組み換えされた原料は使わない

・動物由来の原料は、はちみつ、牛乳など生きた動物からのみ採取するもの

・動物実験は行わない

また、パッケージもリサイクル可能であることなども認証の条件です。

ECOCERT以外のオーガニック認証

ECOCERTのほかにも、次のようなオーガニック認証機関があります。

BDIH

1951年に設立されたドイツ化粧品医薬品商工連盟基準が1996年に、世界で初めてナチュラルコスメを本格的に扱ったガイドラインを作成しました。ナチュラルコスメの統一されたルールを定めるために活動しています。

NaTrue

BDIHで対応しきれなかったオーガニック基準を補ったガイドラインを作成するために、2007年にベルギーに設立された国際的認証機関です。

ACO

2007年につくられたオーストラリア認定オーガニックの認証基準です。もともとオーガニック食品を扱っていたこともあり、口に入っても安全なレベルを求めています。

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