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早期治療が大切なひょうそ(ひょう疽)の治療

更新日:2018.04.23
公開日:2016.06.20
ドクター画像
この記事の監修者
サマンサクリニック 院長 貞政裕子

ひょうそ(ひょう疽)は、手足の爪周辺が腫れる皮膚病のことです。ここでは、医療機関で行われる検査や、治療法、膿が出た場合の処置、日常生活で気をつけることについてドクター監修の記事で解説します。

ひょうそ(ひょう疽)は、手足の爪周辺の小さな傷からカビや細菌が入り込み、腫れてしまう皮膚病のことです。ひょうそにかかると医療機関ではどのような治療が行われるのでしょうか。

ひょうそになったら病院に行くべき?

ひょうそは、はじめは患部の範囲も小さいため軽く考えがちです。しかし、長引くようであればできるだけ早く皮膚科を受診する方がよいでしょう。初期であれば早く治りますが、慢性化すると治療内容が複雑化し、治療期間も長引くからです。

ひょうそは細菌が原因の病気ですが、似た症状のものに単純ヘルペスによるもの、またはカンジダによるものなどがあります。それぞれ効果的な治療法が異なり、治療法を間違うとさらなる悪化につながりかねません。この病気は、専門医による正確な診断が効果的な治療のカギとなります。

ひょうその治療法

症状が軽い場合は、まず患部を消毒し、原因菌に効果のある抗菌剤を塗布します。痛みがひどい場合は、痛み止めを併用します。

そして、必要に応じ、抗菌薬を内服します。炎症が広範囲に広がっている場合は点滴することもあります。

発症後すぐの場合は早く治りますが、長引く場合はカンジダ感染を起こしていることがあり、治療が長期化する場合が多いです。カンジダ感染には抗真菌剤を塗布します。

原因となる細菌の種類を調べるために細菌培養を行って検査をし、その結果から抗菌薬を選ぶこともあります。処方された抗菌薬は、症状がなくなってもドクターの指示どおりに飲みきることが大切です。中途半端に服用をやめると耐性菌が生じ、薬が効かなくなることがあるからです。

局所の赤みや腫れが強い場合

患部が赤く腫れて熱を持つ場合、または痛みがひどい場合は、冷湿布をして安静にしましょう。

患部は指先や足先の一部だけですが、治療には安静も大切な要素です。薬など適切な治療を行っていても、身体を激しく動かしすぎると悪化することもあります。足先のひょうその場合、運動選手や、忙しく動き回る人はなかなか治りません。

安静にしているときは、できるだけ患部が心臓より上になるようにしましょう。枕を足の下に置くなどして、足先を高くして眠るようにします。

患部に膿が溜まっている場合

皮膚や爪の下に膿がたまっている場合は、皮膚科で少しだけ皮膚を切開する、または針で小さな穴を開けて、たまっている膿を出す処置を行います。こうすると痛みが軽減し、早くよくなります。ただし、自己判断で行うと症状が悪化する可能性があります。必ず医師に処置してもらうようにしましょう。

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