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紫外線による髪へのダメージとは

更新日:2016.07.28
公開日:2016.07.28
ドクター画像
この記事の監修者
LOUIMADNA栄店 店長 兼 トップスタイリスト 玉井浩太

髪や頭皮も、顔などの肌と同じように、紫外線によって大きなダメージを受けています。ここでは、紫外線を浴びた髪や頭皮に何が起こるのか、また髪や頭皮を紫外線から守る方法など美容師監修の記事でご紹介します。

肌の紫外線対策は、ぬかりなく行っているという人も、髪のこととなると、案外おろそかにしてしまいがちです。でも、髪は顔よりも、数倍紫外線を浴びているといわれ、それだけ受けるダメージも大きくなります。紫外線の髪への影響や、その対策方法を見ていきましょう。

紫外線による髪への影響

髪を構成するケラチンタンパク質へのダメージ

髪の毛の主成分は「ケラチンタンパク質」という線維性の硬タンパク質です。ケラチンタンパク質は、複数のアミノ酸が結合してできており、中でも、イオウを含む「シスチン結合」という丈夫なアミノ酸を多く含むことが、髪の強さやしなやかさにつながっています。ところが、紫外線を浴びることで発生する活性酸素は、このシスチン結合を分解してしまいます。

キューティクルがはがれやすくなる

髪の一番外側には、透明で硬い細胞がうろこ状に重なってできた「キューティクル」があり、髪を保護するバリアとして機能しています。しかし、紫外線を浴びると、キューティクルがはがれやすくなるため、髪内部の水分が失われ、枝毛、切れ毛、髪のパサつきが起こりやすくなります。

紫外線は頭皮にも影響を及ぼす

髪の毛は、頭皮の中に埋もれた髪の深部にある「毛球」という部分でつくられており、ここにある「毛母細胞」が細胞分裂を繰り返して、細胞を押し上げることで、髪が伸びていきます。このため、紫外線のダメージによって毛母細胞の働きが低下すると、抜け毛や薄毛につながることがあるのです。

また、髪の毛の頭皮の中に埋もれた部分を「毛根」といい、ここには、髪に色をつける「色素細胞」がありますが、紫外線によって、色素細胞がダメージを受けると、白髪ができてしまうといわれています。

特に注意が必要なのは初夏から夏

紫外線は、年中降り注いでいますが、5月〜8月にかけては、特に紫外線量が多い時期です。この時期は、いつも以上に念入りな紫外線対策をしましょう。また、紫外線(UV−A)は、ガラスも透過するので、室内にいるときも、油断しないでおきましょう。

髪も紫外線対策して出かけよう

紫外線を浴びないために

日焼け止めには、髪の毛専用のスプレーなどもあるので、それらを利用しましょう。UVカット効果がある洗い流さないトリートメントでもよいでしょう。また、紫外線が髪に直接当たらないように、帽子や日傘を利用することも大切です。

紫外線を浴びてしまったら

紫外線を浴びてしまったら、ダメージケア用のシャンプーやトリートメントを使って、髪のケアをしましょう。また、髪を傷めやすいブラッシングやブローの際は、事前に洗い流さないトリートメントをつけるのもおすすめです。

海では特に注意

髪の毛は、塩分や不純物を含む海水に濡れると、浸透圧の影響で水分が流出するため、その状態で紫外線を浴びて、シスチン結合が分解されると、より大きなダメージを受けてしまいます。海水浴のあとは、できるだけ早くシャンプーをして、洗い流さないトリートメントなどをつけましょう。また、濡れたままの髪は、ダメージを受けやすいので、素早く乾かすことも大切です。

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