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パーマ液の種類と髪にパーマをかけるしくみ

更新日:2018.01.18
公開日:2016.07.27
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この記事の監修者
モードケイズ FCオーナー パーマ教育部 部長 中村猛

デジタルパーマやストレートパーマなどのパーマは、パーマ液を使って髪に形をつけていきます。パーマ液でパーマがかかるしくみや、パーマ液が髪に与える影響について、美容師監修の記事で詳しく解説します。

くっきりしたウェーブやふんわりウェーブ、さらさらのストレートなど、さまざまなヘアスタイルをつくりだすパーマ。これらのパーマは、すべてパーマ液を利用して形がつくられます。パーマ液にはどのような作用があり、どのようなメカニズムでパーマがかかるのか、詳しく解説します。

パーマ液の種類と仕組み

髪はケラチンというタンパク質でできており、そのケラチンは多くのアミノ酸が集まってできています。このアミノ酸は隣同士が結びついてつながっており、その結合の仕方には「水素結合」「イオン結合」「シスチン結合」があります。

パーマは、髪の中のシスチン結合を切断して髪を形づくり、再結合することでその形を固定させるというものです。

このシスチン結合の切断と再結合は、パーマ液によって行われ、それぞれ作用の異なる1剤と2剤を使用します。

1剤の作用の主な成分と作用

1剤はシスチン結合を切断する作用があります。髪はもともと酸性であり、その反対のアルカリ性であるチオグリコール酸塩類やシステインといった薬剤を使うことで切断されます。シスチン結合が切断された髪は構造が緩くなって柔らかくなります。この軟化した状態で、ロッドに巻いたり伸ばしたりして形状を変えていきます。

2剤の作用の主な成分と作用

1剤で切断したシスチン結合を再結合するために使われるのが2剤です。ウェーブパーマとストレートパーマの違いは、2剤で再結合するときに髪をどのような状態にしているかということです。

2剤は臭素酸ナトリウムや過酸化水素水が主成分となっており、酸素を放出してシスチン結合を再結合します。主成分はかけるパーマの種類によって適切なものが使われます。

パーマ液が髪に与えるダメージ

髪の表面は、髪の内部を守る役割をもつキューティクルで覆われていますが、パーマ液はこのキューティクルをはがし、髪の内部にまで浸透して作用します。そのため、髪の奥までダメージを与えてしまいます。傷んでキューティクルがはがれた髪は、内部の水分が蒸発しやすくなり、枝毛や切れ毛の原因となります。

パーマ液による髪へのダメージは髪の質や量によって差があります。太くてしっかりとした髪よりも、髪が少なく細い方がより大きなダメージを受けてしまいます。

このようにパーマは髪への負担が大きいため、かけ直す場合は最低でも1~2か月あけるようにしましょう。同じく髪への負担が大きいカラーリングも同時に行わないようにしましょう。

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