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ひじの内側がかゆい!予防法と対処法

更新日:2018.05.22
公開日:2016.08.25
ドクター画像
この記事の監修者
札幌シーズクリニック 院長 大久保真

ひじの内側がかゆいときの対処法と、かゆみを生じさせないための予防法をドクター監修の記事でご紹介します。ひじの内側は、ケアを怠るとかゆみが起こりやすいところです。かゆみが生じる原因を知り、正しいケアを行いましょう。

ひじの内側がかゆい、とお悩みの人は多いようです。どうしてひじの内側にかゆみが生じやすいのでしょうか?かゆみを予防するためにも、原因を知っておきましょう。

ひじの内側は皮膚炎を起こしやすい場所

ひじの内側はやわらかい皮膚が重なり合っているところです。皮膚がやわらかいために皮膚炎や湿疹が起こりやすいうえに、汗をかきやすい部位なので汗疹(あせも)ができやすくなります。汗をたくさんかいたまま放っておいたり、不衛生な状態が続くとあせもの発生を招き、それにより汗の出口である汗腺(かんせん)が詰まってしまい、体外に排出されなくなるという問題が生じます。そのため周辺の組織が刺激を受けてかゆみが起こることがあるのです。

また、蚊やノミ、ダニなどの虫に刺されて毒性物質が体内に入り込んでかゆみが生じるほか、ハウスダストや食物などによるアレルギーが原因で特定の物質に接触することで反応するケースもあります。

このように皮膚が弱いひじの内側はさまざまな原因でかゆみを生じやすい場所なのです。

乾燥させないことがかゆみ予防の基本

肌は乾燥するとかゆみが生じるので、乾燥を防ぐことが重要となります。まずは、加湿器やエアコンの使い方を見直して、部屋を乾燥させない工夫からはじめましょう。

見逃しがちなのが、入浴により肌を乾燥させてしまっていることです。熱いお湯は肌の保湿成分であるセラミドを失う原因となるため、40度以下のぬるめのお湯での入浴をおすすめします。長時間の入浴も避けてください。

また、洗浄力の高いボディシャンプーなどは肌に必要な皮脂やうるおいまで奪ってしまいます。体を洗う際には、洗浄力のおだやかなものを選びましょう。

そして、入浴後は保湿ケアをしっかりと行ってください。肌表面の水分が蒸発しないうちに、すばやく保湿成分を補ってあげることが大切です。セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンといった保湿成分の配合されたボディクリームやボディミルクなどをひじに塗り、乾燥を防ぎます。

ひじの内側にかゆみを感じたときの対処法

かゆいからといって、爪でかいてはいけません。かきこわしは外部の刺激から守るために必要な肌のバリア機能が破壊され、かゆみを引き起こす原因となる物質が皮膚の中に入り込みやすくなってしまうからです。また、かくことで肌が知覚過敏状態になり、かゆみが増してしまう悪循環に陥ってしまいます。

ひじの内側がかゆいときには、保冷剤や冷たいおしぼりなどを当てて冷やしましょう。それでも我慢できないほどかゆい場合には、炎症をおさえる薬を使うとよいでしょう。薬剤師に症状を伝え、適切な薬を選んでもらってください。

薬を塗ってもかゆみが治まらない場合には、皮膚科を受診しましょう。

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