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TCAピーリングとは

更新日:2018.01.15
公開日:2016.08.25
ドクター画像
この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

肌の表面をはがしてツルツルに整えるピーリングには、数多くの種類があります。その違いはどこにあるのでしょうか。また、どのような治療に効果的なのでしょうか。ここではドクター監修のもと、TCAピーリングの内容や特徴について解説します。

クリニックでの治療からエステサロンでのケア、市販されているホームケアアイテムなど、ピーリングにはさまざまな種類があります。ここでは、TCAピーリングについて解説します。

TCAピーリングとは

ケミカルピーリングは、酸のパワーを使って表面の皮膚をはがす治療法です。なかでもTCAピーリングは、強力なパワーをもった治療法、といっても過言ではありません。「TCA」とは、「トリクロロ酢酸」のこと。水に溶けやすく強い酸性で、強力な腐食性をもっています。高い効果を発揮しますが、そのぶんもっとも刺激の強いピーリング剤と言えるでしょう。

このようにTCAは強い作用をもっているため、使う量や回数、塗って放置する時間など安全面と効果の両側面からの見極めが重要となります。そのため肌タイプや皮脂の量、厚さなど肌の状態を熟知した専門知識と技術をもっているクリニックで行うことが大切です。

TCAピーリングの作用

ケミカルピーリングは主に肌の表面にアプローチする施術で、凸凹の改善は不得意とされてきました。しかし、TCAピーリングは肌の表面はもちろん、ニキビ跡など凹んだ部分の改善も期待できるケミカルピーリングです。

これは凹んだニキビ跡に酸でわざと傷つけることで、もともと肌がもっている自然治癒力を利用する、というしくみです。対象の部位にトリクロロ酢酸をダイレクトに塗って軽いやけどを起こします。すると、やけどが治っていく過程で凹んだ部分が盛り上がっていきます。

凸凹になっている部分を少しずつなだらかに整えることで、ニキビ跡を目立たなくさせます。また、肌の治癒力を高めることで、コラーゲンの生成を活発化させて肌を生まれ変わらせようとすることが狙いの治療です。

TCAピーリングの作用治療と経過

  1. 100%のTCA溶液をニキビ跡にピンポイントで塗布します。
  2. 塗った直後からニキビ跡が白くなり、その周りが赤くなります。このとき、チリチリとした痛みを感じることがあり、白い部分にかさぶたができます。
  3. 1~2週間くらいでかさぶたがはがれ、はがれた後は赤くなってからピンク色に変化し、もとの色に戻るまで1~2か月くらいかかります。
  4. 目安として、1か月に1回の治療を3~5回程度くり返します。凹んだ毛穴が少しずつ浅くなり、穴の角が取れることで影ができにくくなり目立たなくなります。

TCAピーリングを受ける際の注意点

できたかさぶたを無理矢理はがそうとすると、ケロイドや傷跡になるリスクがあります。自然にはがれるまで、はがさないよう注意しましょう。当日の洗顔やメイクができないことが多いようですので、事前に確認することをおすすめします。

また、治療中は肌に刺激を与えないようにしてください。肌をこすらない、日焼けしないなど治療後のケアが大切です。ピーリングの前後1週間は、マッサージなども避けましょう。

このように、TCAピーリングはダウンタイムが長いため、生活や仕事に余裕があるときに行うことをおすすめです。妊娠中や授乳中の方、ケロイド体質の方などは治療を受けられないケースがありますので、クリニックで相談してください。

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