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エレクトロポレーション(電気穿孔法)とは

更新日:2016.12.09
公開日:2016.09.21
ドクター画像
この記事の監修者
さかえクリニック 院長 末武信宏

エレクトロポレーションとは、電気の力で肌の奥深くに美容成分を浸透させる美容法ですが、具体的にはどういうことを行うのでしょうか。ここではエレクトロポレーションのメカニズムや、施術の流れなどをドクター監修の記事で解説します。

エレクトロポレーションとは、美容クリニックやエステティックサロンなどで受けられる美容法で、針などを使わずに、肌の奥深くにまで美容成分を浸透させるというものです。具体的にどういうものなのかを見ていきましょう。

エレクトロポレーションとはどのようなものか

肌は、上から表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっており、表皮の一番外側には、バリアの役割をする角質層があります。角質層の中は、細胞がレンガのように幾重にも積み重なっており、さらに、その細胞と細胞のすき間も細胞間脂質によってぴったりと埋め尽くされています。このため、化粧水や美容液をただ肌に塗るだけでは、角質層より下に美容成分を浸透させることができません。そこで、エレクトロポレーションでは、特殊な電気の力で肌の細胞に細かい振動を与え、細胞同士に一時的にすき間をつくることで、美容成分を肌の奥にまで浸透させるのです。

エレクトロポレーションの何がすごいのか

美容成分を肌の奥深くに導入する方法といえば、注射針で直接注入する方法もありますが、この方法では痛みが強かったり、針跡が残ったりする心配があります。しかし、エレクトロポレーションは針を使わないので、痛みやダウンタイム(施術を受けてから日常生活がふつうに送れるようになるまでの期間)がありません。

また、針を使わずに電気の力で美容成分を浸透させる方法といえば、イオン導入もありますが、イオン導入では、分子が小さくてイオン化ができる成分でないと浸透させられないので、分子が大きいヒアルロン酸やコラーゲン、成長因子などには効果が期待できません。しかし、エレクトロポレーションなら、一時的に肌細胞にすき間をつくるので、分子が大きい成分でも浸透させることができるのです。

エレクトロポレーションの施術の流れ

エレクトロポレーションの施術は、次のような流れで行われます。

(1)カウンセリング、診察

要望や悩みを聞いたり、肌の状態を確認したりして、どういった成分の導入が適しているか、施術内容、効果、注意点などを説明します。わからないことや不安なことがあれば、ここでしっかり確認しましょう。

(2)洗顔

美容成分がしっかり浸透するように、メイクや汚れを落とします。

この時、強く皮膚をこすりすぎて物理的に角質を剥がさないように注意してください。強くこすりすぎてしまうと施術の刺激が強くなる場合があります。

(3)美容成分の塗布

肌全体に美容成分を塗ります。

(4)施術

エレクトロポレーションの機器を使って、美容成分を浸透させます。痛みはありませんが、電気を通すので少しピリピリすることがあります。所要時間は、カウンセリングなども含めて20〜30分程度です。施術後の痛み、腫れ、赤みなどはないので、施術が終わればすぐにメイクをして帰宅できます。

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