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処女膜の存在意義とは?初体験のときに出血や痛みはあるの?
処女膜というと、膣の入り口を塞いでいる膜というイメージがあるかもしれませんが、実際にはそうではありません。では、処女膜とは一体どのようなものなのでしょうか。ドクター監修のもと、処女膜の構造や役割などを解説します。
処女膜という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどういうものなのか、きちんとわかっている人は意外と少ないようです。そこで今回は、処女膜がどのようなものなのかをご紹介します。
処女膜とは?どこにあるの?
処女膜とは、女性の膣の入り口にある薄い膜のことですが、入り口を完全に塞ぐように、一枚の膜が張ってあるわけではありません。伸び縮みする性質を持つ膜がヒダ状になっており、ヒダの内側同士がくっつき合うことで、膣の開口部を狭めるような状態になっています。このため、処女膜はもともと中央部に指一本分程度の穴が開いているのが一般的ですが、形状や厚さには個人差があります。
処女膜の存在意義
処女膜がなんのためにあるのかは、実はまだはっきりと解明されていません。少女期の膣を細菌感染から守っているという説や、精子の逆流を防いでいるという説、そもそも生理的な意味はないという説など、その役割にはさまざまな説があります。
処女膜の種類と形
処女膜は、損傷具合や開口部の形状によって、次のような種類があります。
処女膜の損傷具合による種類
・完全処女膜
まったく損傷がない状態。
・破綻処女膜
性行為や激しいスポーツなど、外的な力によって損傷された状態。
・処女膜痕
出産などによって、処女膜があった痕跡しか残っていない状態。
形状による処女膜の種類
・環状(かんじょう)処女膜
輪のような形をした処女膜で、多くの女性はこのタイプのようです。
・節状処女膜、垂直状処女膜
縦長に切れ目が入っているように見えるタイプ。
・半月状処女膜
寝かせた半月状に切れ目が入っているように見えるタイプ。
・中隔処女膜、二ツ孔処女膜
穴が2つに見えるタイプ。
・篩状(ふるいじょう)処女膜
小さな穴がいくつも開いているように見えるタイプ。
・剪裁状(せんさいじょう)処女膜
Yの字状に切れ目が入っているように見えるタイプ。
・分葉状(ぶんようじょう)処女膜
環状の広がりが大きいタイプ。
このように、処女膜にはさまざまなタイプがあり、個人差が非常に大きい組織といえます。
初体験の痛みや出血は個人差がある
初体験のときは、処女膜が破れて、痛みや出血があるものと考えがちですが、必ずしもそうとは限りません。最初にお話したように、処女膜にはもともとも穴が開いていますし、形状に個人差があるので、生まれつき破れたような状態になっている人もいます。また、性行為の経験がなくても、柔道や陸上、体操などの激しいスポーツをしたり、タンポンを使用したりすることで、処女膜が破れることがあります。そして、処女膜は伸び縮みするものなので、挿入の際に破れることなくヒダが伸び広がるような状態になれば、出血が起こりません。また、たとえ破れたとしても、膣が分泌液で十分にうるおっていれば、痛みや出血がないこともあります。
経験がないと言っていたのに、痛がらなかった、血が出なかったなどの理由で、男性からあらぬ疑いをかけられてしまうケースもあるようです。しかし、処女かどうかはそれだけでは判断できません。悲しい行き違いをなくすためにも、男女ともに正しい知識を持つようにしましょう。
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