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生理が遅れるのはなぜ?生理の周期を安定させるには

更新日:2017.08.16
公開日:2016.12.09
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

生理が遅れたり、生理の周期が不安定な状態が続いたりすると、心配になるかもしれません。妊娠以外にも、いろいろな原因で生理が遅れることがあります。ここではドクター監修の記事で、生理が遅れる原因について解説します。

生理は、通常一定の周期で訪れるものです。もし、生理が遅れていたり、不安定な状態だったりする場合は、なにかしらの原因が考えられます。生理が遅れる原因を、生理のメカニズムとともに解説します。

生理とは

生理は、生理的出血を意味するもので、定期的に生じる正常な出血であり、医学的には月経と呼ばれています。

生理のメカニズム

女性の体内では、子供を妊娠できるように周期的に排卵が起こり、卵子と精子が結びついてできる受精卵を迎えるために、子宮粘膜が厚くなっていきます。受精卵が子宮粘膜に着床しなかった場合、子宮粘膜の機能層ははがれ落ち、血液とともに排出されます。生理は、約3~7日続き、30~180gぐらいの出血があるとされています。

生理が遅れる原因

生理が遅れているなら、以下にあげるような原因が考えられます。

妊娠

妊娠すると女性ホルモンの分泌により、子宮粘膜の状態が維持されるため、生理は来なくなります。乳房や下腹部のはり、吐き気、腰痛、微熱が続く、茶色のおりものがみられるなどの症状が現れているなら、妊娠の可能性が高いかもしれません。生理前にも、腹痛、腰痛、頭痛、むくみ、イライラ、だるさなどの症状が現れるので、安易に自己判断せず医師の診断を仰ぎましょう。

女性ホルモンのバランスの乱れ

生理周期は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)と呼ばれる、2つの女性ホルモンの分泌の変化により生じています。そのため、これらの女性ホルモンのバランスの乱れが原因で生理が遅れることがあります。

  • 不規則な生活習慣
  • 過度なダイエット
  • 激しい運動
  • 強いストレス

こうした要因がもととなり自律神経が乱れ、その結果、生理周期をつかさどる女性ホルモンのバランスが狂い、生理が遅れる可能性があります。

薬の副作用

胃薬、抗うつ剤などの副作用によって、プロラクチンと呼ばれるホルモン値が高くなり、エストロゲンやプロゲステロンの分泌が抑えられるため、生理が遅れてしまうこともあります。

早発閉経

閉経は、一般的には50代前後に訪れるものですが、閉経年齢ではない20~30代で生理が来なくなることを早発閉経といいます。発症の原因として、遺伝性、自己免疫、医原性、環境因子の影響などが考えられますが、多くの場合、原因は不明です。

生理の遅れから考えられる病気

以下にあげるような病気が原因となって、生理が遅れている可能性もあります。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

卵巣内に卵胞がたくさんあるものの、卵巣の表皮が硬く厚くなるため、排卵が起こりにくくなります。卵巣内の男性ホルモンが多いことが原因と考えられています。

無排卵周期症(無月経)

出血はあるものの、排卵をともなわない状態のことをいいます。基礎体温が高温期と低温期の2相にならず、1相性を示します。過度なダイエットや強いストレス、激しい運動などが原因となることがあります。

生理を安定させるには

自律神経の乱れが、女性ホルモンのバランスの乱れにつながるので、規則正しい生活習慣を保つことは大切です。食事のバランスを見直したり、睡眠時間を十分に確保したり、日々の生活の中で注意しましょう。また、適度に運動することを心がけましょう。ストレスも自律神経の働きに悪影響を及ぼすので、ストレスをため込まないことも大切です。

生活習慣を見直してみても生理が遅れるなら、前述したような病気の可能性もあります。一度、医療機関を受診することをご検討ください。

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