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便秘解消に牛乳が効果的な理由と飲む際の注意点とは

更新日:2018.04.20
公開日:2017.01.11
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この記事の監修者
亀戸内科クリニック 院長 荒木正

健康維持などを目的として牛乳を飲んでいる方は多いでしょう。牛乳は便秘解消にもよいとされている食品でもあります。牛乳が便秘によい理由や牛乳の効果、身体に与える影響について、ドクター監修の記事で解説します。

牛乳は便秘解消に役立つ飲み物の1つですが、なぜ便秘によいとされるのでしょうか。効果や栄養素、身体への影響について解説します。

便秘改善に牛乳が効果的な理由とは

女子大学生223人を対象に、1回200mlの牛乳を1か月間摂取する実験を行った結果、便秘群、非便秘群ともに、便秘解消という点で変化が見られました。変化があったものは、排便の頻度と回数と排便の量です。便の色やにおい、症状においては変化が認められませんでしたが、実験によって便秘を解消するという点においては改善が認められています。つまり、牛乳は便秘解消に対しての効果が期待できるということです。

牛乳の栄養素と身体への影響

牛乳の成分には糖質、脂質、タンパク質の他、ミネラルやビタミンが含まれており、栄養バランスのよい食べ物だと言えます。栄養価が高いのでエネルギー量も多いと思われがちですが、過剰に摂取しなければ肥満に直接繋がることはありません。

便秘解消における効果

牛乳には、ほ乳動物特有のラクトースという乳糖が含まれています。乳糖は腸内の善玉菌の栄養源になります。また、消化されにくい成分でもあるため、大腸にまで到達することができます。乳糖の働きにより、善玉菌が腸内で優位になって腸内環境がよくなり、便秘解消に効果的です。

骨粗鬆症を予防する効果

カルシウムが不足すると骨密度が低下し、骨がスカスカになる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)が懸念されます。特に、日本人はカルシウムの摂取が不足しているといわれています。牛乳はミネラルの1つであるカルシウムを豊富に含むため、骨粗鬆症の予防に効果的です。

牛乳の飲み過ぎによる下痢症状

なかには、牛乳を飲んで下痢を起こす方がいらっしゃいます。その場合は「乳糖不耐症」かもしれません。牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が体質的に少ないために消化ができず、結果的に便の水分量が増えて下痢になってしまうのです。このような方は無理に牛乳を飲む必要はありません。

牛乳以外の便秘対策に役立つ飲み物

牛乳以外の飲み物としては、ミネラルや食物繊維が豊富なお茶があげられます。ただし、カフェインには利尿作用があるため、過剰摂取は避けましょう。また、飲み物の種類以上に大切なことは、1日に必要な水分をしっかりとることです。目安は1日1,500mlで、時間を決めてこまめにとると水分不足による便秘を予防することができます。

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