内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。
肛門がかゆいのは痔が原因?その他の可能性がある?
肛門がかゆい状態を「肛門掻痒(そうよう)症」と言いますが、その原因は、痔などの肛門疾患以外にも、さまざまなものが考えられます。肛門がかゆくなる原因にどのようなものがあるのかを、ドクターの監修のもと解説していきます。
なんだか肛門のあたりがかゆいというとき、「痔になってしまったのかな?」と思う人もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。ここでは、肛門にかゆみをもたらす原因にどのようなものがあるのかをご紹介していきます。
肛門がかゆくなる「肛門掻痒(そうよう)症」とは
肛門がかゆい状態を総称して「肛門掻痒(そうよう)症」と言います。肛門掻痒症では、入浴後や就寝中など、体が温まっているときに、かゆみが強くなる傾向があります。しかし、かゆいからと言って掻きむしると、皮膚がただれたり、ジクジクしたりして、余計にかゆみがひどくなるので注意しましょう。また、市販の軟膏やスプレーなどで対処しようとする人もいますが、間違った対処をすると、かえって症状が悪化する可能性があります。肛門のかゆみを改善するには、まず、どのような原因が考えらえるのかをきちんと把握することが大切です。
肛門がかゆい!肛門掻痒症の原因とは?
肛門掻痒症の主な原因には、次のものがあります。
肛門の周囲や内部の汚れ
肛門のかゆみの原因で、もっとも多いのは、排便後の拭き残しや、便秘で肛門の中や直腸に便が残っているなど、便による刺激です。ただし、この場合のかゆみは1~2日で自然に消失します。
拭きすぎ・洗いすぎ
便の付着は肛門のかゆみの原因になりますが、反対に清潔を意識しすぎて、トイレットペーパーでゴシゴシ拭いたり、温水洗浄便座で洗いすぎたり、入浴時に石けんで強く洗ったりすることも、摩擦による刺激でかゆみを引き起こします。近年、肛門部のかゆみで医療機関を受診される方の大半はこの拭きすぎないしは、洗いすぎが原因でかゆみを引き起こしています。
イボ痔(痔核)
イボ痔(痔核)は、肛門周辺の血管がうっ血し、一部が膨れ上がってイボのようになった状態のことです。主な症状は、排便時に出血したり、イボ痔が肛門から脱出したりすることですが、血液や分泌物で肛門の周りがベタつくと、かゆみが生じることがあります。
切れ痔(裂肛)
切れ痔(裂肛)は、便秘で硬い便をいきんで出したり、下痢の便が勢いよく通過したりすることで、肛門上皮が裂けた状態のことを言います。多くは、痛みや出血をともないますが、切れ痔になったばかりの頃や治りかけのときに、かゆみを感じる人もいるようです。
あな痔(痔瘻)
あな痔は、肛門の横に膿が出る穴が開いた状態のことで、下痢などによって肛門の組織に細菌が入り込むことで生じます。患部の激しい痛み、腫れ、発熱などが主な症状ですが、膿で下着が汚れると、肛門周辺がかぶれてかゆくなることがあります。
肛門掻痒症のほかに肛門のかゆみの原因となる病気
肛門掻痒症と同じく肛門の周辺がかゆくなるため、以下の病気は肛門掻痒症と間違えられやすくなっています。
接触性皮膚炎(かぶれ)
接触性皮膚炎は、いわゆる「かぶれ」のことで、衣類や薬品、洗剤など、触れたものによる刺激やアレルギー反応によって、皮膚に赤みや湿疹ができ、かゆみが生じることを言います。肛門の場合は、下着、生理用品、おむつ、石けん、肛門用のスプレー・軟膏・クリーム、消毒薬、トイレットペーパーの色素などによって接触性皮膚炎が起こることがあります。何かかゆみの原因として疑われるものがあった場合には、使用を控えるようにしましょう。
ぎょう虫症
近年は減少傾向にありますが、ぎょう虫症は、ぎょう虫による寄生虫症で、子供に多く見られます。この寄生虫は、口から体内に入って大腸や直腸に棲みつきますが、夜になると肛門から這い出して、肛門周辺に卵を産みつけるので、強いかゆみを引き起こします。
尖圭コンジローマ
ヒトパピローマウイルスによる感染症で、主に性行為によって感染します。性器や肛門の周辺に、ピンク色または茶色をしたトサカ状のイボができるのが特徴です。イボができても自覚症状がないケースが多いようですが、かゆみや痛みを感じることがあります。
カンジダ症
カンジダという真菌(カビ)による感染症です。カンジダは、人間の皮膚にもともと存在する常在菌ですが、抵抗力が弱っていると、異常に繁殖して肛門などに感染し、かゆみをもたらすことがあります。
原因が見当たらないケースも
肛門掻痒症には、これと言った原因がない神経性・精神性のものもあります。
オススメ記事
- 関連するオススメ記事がありません。
スキンケア基礎講座
- スキンケア基礎講座
- アロマテラピー
- クレンジング
- サプリメントの基礎
- サプリメントを学ぶ
- スカルプケア
- スキンケアの基本
- ヘア・髪の知識
- ボディケア
- 妊娠・出産・産後の肌
- 心とスキンケア
- 更年期のスキンケア
- 産後の肌とスキンケア
- 美容・美肌
- 美容によいとされる植物
- 美容成分の基礎知識
- 美白・抗酸化
- 美肌をつくる化粧品の基本
- 美顔器を使ったスキンケア
- 肌と女性ホルモン
- 赤ちゃんのスキンケア
- 頭皮のケアについて
- メイク講座
- 悩み別講座
- アトピー性皮膚炎
- いぼ
- かゆみ・皮膚掻痒症
- シミ・そばかす
- シワ
- すそわきが
- その他の発疹・皮膚病
- たるみ・ほうれい線
- デリケートゾーン
- ニキビ・吹き出物
- ヘルペス
- ほくろ
- まつげのトラブル
- むくみ
- わきが
- 体臭
- 便秘・デトックス
- 傷・傷跡
- 冷え性
- 口内炎・口周辺のトラブル
- 多汗症
- 女性のお悩みボディケア
- 性病・性感染症
- 日焼け・紫外線対策
- 毛嚢炎
- 毛穴・角栓
- 水虫・皮膚真菌症(白癬)
- 汗・ニオイ
- 湿疹・皮膚炎
- 火傷(やけど)
- 生理痛・生理前の不調
- 白斑
- 目の周辺のトラブル
- 粉瘤(ふんりゅう)
- 糖質制限
- 美白・くすみ・目の下のくま
- 肉割れ
- 肌のハリ・ツヤ
- 脱毛・ムダ毛処理
- 花粉症
- 蕁麻疹(じんましん)
- 虫・害虫の皮膚トラブル
- 赤ら顔
- 靴擦れ
- 頭皮疾患・脱毛症
- 顔の傷
- 顔太り
- 用語集
- お肌&からだ・用語
- スキンケア・用語
- 化粧品・用語
- 美容成分・用語
- 男の美容講座
- お悩み&トラブル肌講座
- メンズスキンケア基礎講座
- 育毛
- 美容医療
- アンチエイジング
- くま・目の下のくま
- シミ(しみ)・肝斑
- しわ(注入治療)
- タトゥー(刺青)除去治療
- たるみ・ほうれい線治療
- ニキビ治療
- バスト・胸のお悩み
- ボトックスの治療
- わきが(ワキガ)のお悩み
- 二重手術
- 切らない脂肪吸引・部分痩せ治療
- 女性の増毛(植毛・ウィッグ)
- 脂肪吸引
- 赤ら顔・肌の赤み
- 鍼灸(しんきゅう)治療
- 肌タイプ別講座