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ハンノキ花粉症とは?飛散時期、症状、治療法について

更新日:2017.07.14
公開日:2017.01.30
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この記事の監修者
森本耳鼻咽喉科 院長 森本雅太

花粉症の原因となる植物は、スギやヒノキが広く一般的ですが、さまざまな植物の花粉により引き起こされる症状です。ここでは、ハンノキによる花粉症の症状や治療方法について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

花粉症の原因は花粉ですが、その種類はさまざまです。日本のどこにでもあるハンノキによる花粉症の特徴や、どのような原因で起こるのか、花粉の飛散時期などについて、詳しく解説します。

ハンノキとは

ハンノキとは、全国どこにでも生えていますが、特に北海道や北陸に多い樹木です。ブナ目カバノキ科に属する落葉樹で、湿地や湿原、沼や池などの近くに自生します。花粉を風で媒介する風媒花(ふうばいか)の樹木で、花粉が長距離飛ぶ特性があり、花粉症の原因となりやすい植物です。

ハンノキ花粉症の特徴的な症状

ハンノキ花粉症の主な症状は、一般的なスギ花粉症と同様、くしゃみや鼻汁、鼻づまり、目のかゆみ、充血などが起こります。さらに、悪化するとのどのかゆみ、鼻づまりによる頭痛、倦怠感、微熱などの症状も現れます。

ハンノキ花粉の飛散時期

ハンノキの花粉が飛散する時期は、1月~4月の間です。地域によって差が出るのも特徴で、寒さが長引く東北や北海道では5月まで飛散している場合もあります。患者数の多いスギやヒノキによる花粉症と発生時期がほぼ同じであるため、混同されることがあります。スギがほとんど生えていない北海道で花粉症を発症した場合や、花粉症の症状が長引く場合は、ハンノキ花粉症である可能性があります。一度病院で検査を受けることをおすすめします。

ハンノキ花粉症の治療法

治療方法は、スギやヒノキの花粉症と同様です。大きく分けて、つらい症状を和らげる対症療法と、根本的な治療を目指す根治療法があります。対症療法では、内服薬や点鼻薬、点眼薬などを用いた薬物による治療により、症状を軽減します。

口腔アレルギー症候群を併発することも

ハンノキはカバノキ科に属す樹木です。このカバノキ科の植物による花粉症は、口腔アレルギー症候群(OAS)を併発することがあるので注意が必要です。口腔アレルギーを引き起こしやすい食べ物は、ナッツ類やキウイ、リンゴ、モモ、メロン、スイカなどの果物、アボカド、セロリ、トマトなどの野菜です。

上記の食材を口にしたときに、口の中がかゆくなる、のどがイガイガするなどの症状が出た場合は、口腔アレルギー症候群を発症している可能性があります。専門の医療機関で検査を受けてみてください。

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