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美白化粧水の効果を最大限に発揮させるには?

更新日:2017.03.27
公開日:2016.11.30
ドクター画像
この記事の監修者
さやか美容クリニック・町田 院長 皆木靖紀

美白化粧水は各成分の効果をしっかり理解し、目的によって使い分けることで、その美白効果を最大限に発揮します。ここでは、最近話題のビタミンC誘導体とハイドロキノンとその効能についてドクター監修の記事でお届けします。

「美白化粧水」は自分の肌に合ったものを使用しなければ、逆に肌のトラブルを起こしかねません。最適の「美白化粧水」をみつける材料としていくつかの選ぶポイントがあります。

美白化粧水で得られる効果を理解する

まず、理解しなければならないのは、この種の化粧品で使われている「美白」という用語の意味です。この「美白」はあくまで「シミやメラニンが肌に定着してしまうのを防ぐ」ということを意味します。それゆえ、自分自身のもともとの肌より白くなることはありません。美白化粧水で得られる効果は、主に2つに分類されます。1つ目は改善です。日焼けなど紫外線によって黒くなった肌を本来の色に戻すことを指します。2つ目は予防です。まず美白化粧水がこれらの効果を持っていることをしっかり認識しておきましょう。

目的によって使い分ける

次に自分が美白化粧水にどのような効果を求めるかという「目的」をはっきりさせましょう。先ほど説明した「改善」を目的にするのであれば、プラセンタエキス配合のものを選びます。「予防」が目的ならばアルブチンやトラネキサム酸配合のものを使うとよいでしょう。このように目的がはっきりすれば、どの化粧水を選べばいいかという絞り込みがしやすくなります。ただ、最近は「改善」と「予防」を同時に実現する成分も開発されています。最近話題のビタミンC誘導体はその一つであり改善と予防を同時に実現するものです。この成分はどのようなものなのかについて説明していきます。

ビタミンC誘導体とハイドロキノン

そもそもビタミンC誘導体とは何なのかを説明します。もともとビタミンCは美白効果に優れた成分でしたが、成分自身が壊れやすく化粧品に配合されていてもその効果を発揮しづらいものでした。ただ、人工的に合成されたビタミンC誘導体は、ビタミンCの美白効果を保ちつつ効果を発揮しやすくするために「誘導体化」し皮膚へ浸透しやすいように改良されたものです。ビタミンC由来の成分ですので肌に悪影響を与えることも少ない優秀な成分です。このようにビタミンC誘導体はその効果だけでなく安全性にも定評があるため、現在とても人気のある成分になっています。

美白効果のある成分としてもう一つ覚えておいてほしいのは、ハイドロキノンです。こちらは「肌の漂白剤」といわれ最近話題になっています。他の成分と比べて数十倍の美白効果がありとても人気がありますのですが、その分刺激が強く、合う・合わないがはっきり分かれます。これら美白効果のある成分は世の中にたくさん存在しますが、自分の肌とそれらの成分の相性を考慮して美白化粧水を選ぶことが重要です。

安全性の表示

効果があるとされる美白化粧水は実は簡単に見分けることができます。それは、「美白」と「医薬部外品(薬用)」

と書いてあるものです。普段何気なく目にしているかと思います。これらは国が安全性を認めている美白成分配合の商品なので基本的には表示がしてあるものが望ましいと言えます。

自分の肌との相性を考える

さまざまな美白化粧水があるなかで、最後に意識すべきは肌との相性です。肌の特徴は千差万別、人それぞれですから、万能な化粧品はありません。自らの肌がどのようなものかは自分が一番知っているはずです。その肌にあった化粧品こそが最適なものです。たとえば、肌質が敏感肌・乾燥肌の場合は低刺激なもので、かつ、保湿成分配合のものがよいでしょう。今回ご紹介した成分でいうと、ビタミンC誘導体が配合されたもので、低刺激なものを選ぶと、改善・予防のどちらの目的も満たすことができます。

使い続けること

美白化粧水は持続して使用することで効果を発揮します。長くつきあっていける自分に合った美白化粧水をみつけましょう。必ずテストして副作用がないか、本当に自分に合っているかチェックしてください。

比較的、肌が丈夫であるという方にとっては、やはりハイドロキノン配合のものがよいでしょう。刺激は強めですが、非常に高い美白効果を持っています。ただし、あまりに効果が強いため白斑(はくはん)と呼ばれる副作用が発生する場合があるため、肌に異変を感じた場合はすぐに使用をやめて医師に相談してください。このように美白化粧水に求める目的を明確にしてその成分を選び、最後に自分の肌との相性を考慮し、使い続けることでその効果が最大限に発揮できます。

まとめ

肌は一生ものです。この記事を参考にしていただいて、あせらずじっくり自分に合った化粧水を選んでください。

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