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花粉症による咳症状の原因と予防方法
花粉症の症状で鼻水や目のかゆみ以外に咳がでる人もいます。花粉症による咳はひどくなると気管支の炎症をおこし、咳喘息の症状がでてくる可能性もあります。今回は、花粉症による咳の原因や予防方法をドクター監修の記事でお伝えします。
花粉症の症状というと、鼻水や目のかゆみ、くしゃみなどが多く見られる症状ではありますが、これら以外に咳(せき)がでる人もいます。
花粉症による咳の特徴と原因
花粉症でくしゃみや鼻水といった鼻症状が出現するのと同様に、同じ気道である気管支でもアレルギー性炎症が引き起こされ、咳の原因となります。また、鼻づまりにより口呼吸となりやすく、のどや気管支が乾燥すると気道は過敏になるため咳が出やすくなったり、花粉症により分泌過多となった鼻汁が後鼻漏となり痰が絡みやすくなるからと思われます。
喉(のど)の乾燥や炎症により咳が出る
鼻の粘膜にとどまっているはずの花粉が原因で咳がでるようになってしまうのは、次のような理由で気管支の炎症が、原因として考えられます。
・鼻が詰まっているので口で呼吸がしてしまい、のどが乾燥して咳がでるようになる
・鼻水がのどまで下がっていき、それが原因でのどに炎症が起きる
・鼻が炎症を起こしているときに、鼻からつながっているのどまで炎症が広がる
いずれも、鼻の症状からのどに症状が移動するので、花粉症の咳は花粉症の症状が出始めて、しばらくたってから咳がで始めることが多いです。
また、口呼吸をしてしまっている場合は、鼻を通らないため、じかに気管支に花粉が付着して炎症をおこしている可能性もあります。
花粉症による咳を予防するおすすめの対処方法
花粉症による咳を予防するには、まず花粉を吸わないようにすることが大切です。顔にピッタリと合って、隙間のないマスクをするようにしたり、花粉症用のメガネをかけたりして目や鼻、のどに花粉が入らないようにしてください。また、マスクを少し湿らせておくと花粉予防のほかに、のどの乾燥予防にもなるのでおすすめします。
家に入る前は衣類についた花粉を落とす
外出をしていて帰ってきたときは、家に入る前に、衣服についた花粉を落とすようにしてください。細かいですが、カバンやマフラー、靴なども忘れずに落とすようにしてください。また、外出前に花粉の付着をガードしてくれるようなスプレーをしてから出かけるのも効果的です。できるだけ花粉を家の中に入れないようにしましょう。
帰宅後にはうがいや花粉を洗い出す
帰宅後は、まずうがいをしっかりとして、のどのケアをしてください。もしできそうであればシャワーを浴びて体についた花粉を洗い流すようにすると、咳の予防だけではなく、花粉症の症状自体も軽減できます。
普段から注意したい喉のケア
帰宅後のうがいもそうですが、のどを潤してあげることがとても大切です。のどが乾燥状態のままだと、なかなか咳が止まらない状態になってしまいます。加湿器を使ったり、温かい飲み物を飲んだりするようにしてください。もし加湿器がなければ、洗濯物を部屋の中に干して部屋全体の湿度を上げる方法でも大丈夫です。また、温かくなくても、のどを潤す程度に10分~20分ごとに飲料水を飲んだり、飴をなめたりすることでも効果を期待できます。
殺菌効果があるハチミツ・生姜湯を飲む
温かい飲み物は、のどのケアにとても効果的ですが、夜などの寝る前にハチミツ湯や生姜湯を飲むことをおすすめします。ハチミツや生姜には殺菌効果があるので、のどの炎症を抑える効果を期待できます。また、緑茶にも殺菌効果があるので、日常的にとり入れるとのどのうるおいケアとともに炎症を抑える効果も合わせて期待できます。
花粉症による咳症状が止まらない時は咳喘息の場合も
花粉症が原因で咳がでている人は、のどの乾燥が原因ではなく、気管支でアレルギー性の炎症が起きている可能性も考えられます。咳が2週間以上続いているようなら、早めに耳鼻咽喉科や内科などの受診をおすすめします。アレルギー性の炎症が起きている場合、悪化すると咳喘息などの症状も引き起こす可能性があります。
また、花粉症の治療以外にも鼻や気管支の炎症の治療を一緒に行うと、病院の受診回数や薬の量なども変わってきます。
アレルギー性気管支炎が原因で起きる咳の対策
花粉症がきっかけで気管支にアレルギー性の炎症が起きた場合は、アレルギー治療も必要になります。また、咳喘息の症状がある場合は、抗アレルギー薬の他に、ステロイドの吸入剤も処方されます。放っておいてしまうとそのまま喘息になる可能性もあります。喘息になると長期の治療が必要となってしまうため、咳喘息の症状がある場合は、早めに病院で受診してください。
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