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ひどい便秘を即効解消!今すぐ出したいときの改善方法

更新日:2017.11.17
公開日:2017.02.28
ドクター画像
この記事の監修者
亀戸内科クリニック 院長 荒木正

即効性のある解消法は体への負担が大きいため、便秘以外の体調不良を誘発する可能性があります。そこで、ここでは体への負担を抑えた、即効性のある便秘解消法について、ドクター監修のもとご紹介します。

便秘を解消する方法はさまざまですが、即効性があり、なおかつ体に負担をかけない方法がもっとも望ましいでしょう。即効性のある便秘解消法が体に負担をかけやすい理由と、できるだけ負担をかけない方法について解説します。

便秘の即効解消は注意!生活改善で腸を健康に

便秘になると、おなかが張って苦しくなるため、さまざまな即効性のある解消法を試される方も多いでしょう。ただ、実際にはそれらの即効性のある解消法は、副作用が出たり、体へ負担をかけやすいため、本来は緊急処置以外では使わないほうがよいものとされています。時間はかかりますが、食事療法や運動などで、徐々に体の状態を改善し、自分自身で排泄できるようにしていくことが大切です。即効性のある方法として、特に体に負担をかける代表は、医薬品を使った解消法です。

下剤など医薬品で排便を促す

便秘の治療法としてもっとも一般的なものは、下剤などの医薬品を使う方法と言えるでしょう。下剤は即効性があるため、便秘の解消は下剤と決めつけている人もいるかもしれません。ただ、下剤には即効性はありますが、体への負担も大きい傾向にあります。

特に、刺激性の下剤は、長期間使い続けると耐性ができてしまい、量を増やさないと効かなくなります。常用すると腹痛を起こすこともあります。また、センナや大黄(だいおう)、アロエなどを使ったアントラキノン系の大腸刺激性下剤は、長期間服用し続けることで「大腸メラノーシス」という症状が発生し、腸への色素沈着が起こって大腸機能の低下につながることがあります。

医薬品を用いた対処法は緊急対応としてはとても効果があり、かつ便秘解消の即効性もありますが、続けて使うことはおすすめできません。医薬品の使用は、つらい便秘症状を一時的に解消する目的にとどめ、食事や生活習慣の改善を同時に行うことで、自らの力で排便できるよう身体を整えることが重要です。

ヨーグルトなどで腸内環境を改善

腸内環境を整えることは、便秘の改善に効果があります。たとえば、腸内細菌の善玉菌を増やすためにオリゴ糖を積極的に摂取する方法があります。オリゴ糖は腸内のビフィズス菌の餌となりますので、善玉菌の増加に役立ち、結果として腸の活動が活発になります。

ただし、オリゴ糖の急激な摂取は、下痢やおなかの張りを引き起こすことがあります。便秘の解消に役立つからと、即効性ばかりに気を取られて大量に摂取することのないよう注意しましょう。特定保健用食品など、オリゴ糖製品の1日の有効摂取量は、2~10gとなっています。場合によっては、これでも不調が現れることがあるので、少量から始め、徐々に量を増やしておなかを慣れさせるようにしましょう。

無理な食事制限は水分や食物繊維不足を招く

即効性ばかりに気をとられることで、不調や疾患を招いてしまう場合もあります。たとえば、おなかがはるのが嫌だ、下剤を使うのが嫌だという理由で、食事を制限してできるだけおなかに便がたまらないようにする人もいるようです。しかし、極端な食事制限は食物繊維や水分の不足を招き、腸の機能をさらに低下させる可能性があります。結果として下剤に頼ることになり、身体に負担をかけてしまうことも。便秘になったら食生活の改善と運動を心がけ、無理をしない形での便通改善が重要になります。

また、便秘を放っておくと、体への負担が増加します。ただおなかがはるという単純な症状だけでなく、排便時に便を出したいがゆえに力を入れすぎて、内痔核になりやすくなります。加えて、便秘によってできた固い便を出そうとすることで、肛門管上皮が裂ける(=裂肛)場合もあります。実際に、便秘によって肛門へのダメージが増加し、肛門疾患を発症するケースも少なくありません。

つらい便秘のお腹をスッキリさせる改善方法

便秘の解消は即効性のあるものだけで対応するのではなく、同時に排便できる身体を作ることが重要です。食事の改善によって食物繊維をしっかり摂取し、善玉菌も増やし、水分もしっかりとりましょう。これらの食生活改善が、便秘解消の基本となります。

また、規則正しい生活を送るのも、便秘の解消において重要な要素です。規則正しい生活が、体に対して規則正しい排便を習慣づけることになります。特に、朝食を抜かずに胃にものを入れて、胃結腸反射を起こさせるよう意識しましょう。また、便意をもよおしたときは、がまんせずトイレに行きましょう。便意がなくても、できるだけ同じ時間にトイレに行くと、排便の習慣がつきやすいです。

また、極端なダイエットは避けましょう。ダイエット期間中はどうしても栄養素が不足しがちになるため、腸の動き自体が停滞してしまいます。バランスのよい食生活と腸の動き、便通は密接に関係しています。体に負担をかけない方法で便通を改善し、便秘に悩まない生活を送れるよう意識してください。それでも便秘が改善されないときは、すぐに医師に相談し、解決方法を指導してもらいましょう。

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