美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

ニキビを早く治すための治療方法

更新日:2017.08.07
公開日:2017.03.31
ドクター画像
この記事の監修者
医療法人社団喜美会 自由が丘クリニック 皮膚科・美容皮膚科 医師 梶原朋恵

ニキビにはさまざまな種類があり、できるメカニズムや治療法は異なるとされています。ニキビの種類や自分の肌に適した正しいケアを学びましょう。ニキビを一刻も早く治したいという人に、ドクター監修の記事でニキビを解説します。

ニキビに長年悩まされている人で、正しいケアができているという自信がある人はどれくらいいるでしょうか。

間違ったケアでニキビをさらに悪化させないために、正しい知識を持つことが大切とされています。なかなかニキビが治らずに悩んでいる人は、正しい治し方を知ることが改善の一歩だと考えられます。今回は、ニキビ治療と予防についてご紹介します。

ニキビができてから治るまでのメカニズム

できてしまったニキビはどのように治るのでしょうか。ニキビの種類別にみていきます。

白ニキビ

白ニキビは初期のニキビで、毛穴の中に角栓がつまり、その奥に排出されない皮脂が溜まることで起きるといわれています。炎症がないため痛みやかゆみは少なく、この状態で皮脂の分泌をコントロールし、しっかりと治療をすればニキビ跡を防ぐことができると考えられます。気になる場合はすぐに医師に診てもらうとよいでしょう。

赤ニキビ

炎症を起こして腫れている状態が赤ニキビです。毛穴の内部ではアクネ菌が増殖し、リパーゼという脂肪分解酵素により皮脂が分解され、遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)に変化します。遊離脂肪酸の炎症を促進するはたらきによって、ニキビが赤く腫れて目立つようになってしまうのです。この状態は一種の皮膚炎といってもよいでしょう。この炎症を抑えることが、赤ニキビを治す近道になるといわれています。

黒ニキビ

黒ニキビは非炎症性皮疹(ひえんしょうせいひしん)とよばれる状態をさします。ニキビの原因である皮脂が、角化物質、脂肪酸、アクネ菌などと一緒に毛穴の中に充満し、毛穴から押し出されて空気に触れます。これが酸化して黒くなったものが黒ニキビになるのです。黒ニキビを治すには、このメカニズムをよく知っておく必要があるとされています。

ニキビを早く治すための治療方法と注意点

ニキビを早く治すための治療法と、注意するべきポイントについてご紹介します。

白ニキビはホルモン療法や面皰圧出などで治療

白ニキビの治療法は、皮脂量をコントロールしてくれるビタミンB群の内服、毛穴のつまりをとってくれるディフェリンゲルやベピオゲルなどの外用剤やホルモンバランスを整えるホルモン療法、面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)による治療などを行うのが一般的とされています。面皰圧出とは、ニキビの中にある角質や皮脂、膿を押し出す治療法です。自分で行うのではなく、皮膚科の医師の治療を受け、針やレーザーを用いて毛穴の中身を押し出します。ただし、自分の指で無理やり絞り出すと雑菌が入り悪化しますので、行わないよう注意してください。

赤ニキビは抗生物質で炎症を抑えて治療

すでに成熟した赤ニキビは、炎症を抑えるために外用抗生剤であるダラシンやアクアチムが効果的とされています。内服抗生剤では、ルリッド錠、ミノマイシン錠、クラリス錠などを処方されることが多いでしょう。炎症がひどい状態では、これらのような抗生物質を用いるとよいとされていますが、さらに激しい炎症であれば、ステロイド剤を処方される場合があります。また、抗生剤の中には強い作用で善玉菌をも殺してしまうものがありますので、長期使用には注意が必要です。

黒ニキビは外用薬で毛穴のつまりを解消して治療

まず、毛穴のつまりを解消しましょう。外用薬では、ディフィリンゲルやベピオゲルなどの毛穴のつまりをとってくれる薬剤が一般的に効果的だといわれています。ほかにも、ハイドロキノン製剤とトレチノインを混ぜたメラフェードという薬が使われることもありますが、こちらは保険適用外です。また、面皰圧出による治療も一般的とされています。

ニキビを作らないための予防法

これまで、白ニキビ、赤ニキビ、黒ニキビそれぞれのできるメカニズムと治療法をご紹介してきましたが、予防法については共通することが多くあります。ニキビをできにくくする方法をご紹介していきます。

保湿やスキンケアで肌のバリア機能を向上させる

不安定なホルモンバランスと角質層の乾燥によって肌のバリア機能が低下するといわれています。ニキビができる前に女性ホルモンを優位に保ったり、肌の保湿を丁寧に行ったりすることで、肌のバリア機能を向上できると考えられます。フラーレンやビタミンC配合のスキンケアを心がけることも有効だとされています。また、ステロイドなどの刺激が強い薬は肌のバリア機能を弱めてしまう可能性があるため、長期利用は避けるようにしましょう。

ホルモンバランスを整えて皮脂の分泌を抑える

皮脂量のコントロールには、ホルモンバランスが大きく影響しているといわれています。女性ホルモンを優位に保つことが、ニキビ予防につながるとされています。スキンケアでは、エストロゲンやイソフラボンの成分が配合されているものを使用するとよいでしょう。

角栓のつまりをなくし白ニキビを予防する

白ニキビを防ぐには、角栓のつまりがなくなることが重要であり、肌の新陳代謝をよくし、維持することが大切です。そのほか、過剰な刺激を防ぐために「顔はごしごしとこすらず、泡で優しく洗う」など、正しい洗顔方法を実践することでも、ニキビは予防できるとされています。

オススメ記事

  • 関連するオススメ記事がありません。

スキンケア基礎講座