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乾燥しているのにニキビができるメカニズムとは
冬は肌が乾燥しがちになるため、ニキビができにくいと思っている方も多いようですが、肌が乾燥していてもニキビができてしまうこともあります。ここでは、乾燥でできるニキビの特徴や治療法について、ドクター監修のもと解説します。
ニキビは、脂っぽい肌が原因でできると思っている方も多いと思いますが、そのイメージは実は誤解といってよいでしょう。なぜなら、乾燥していることが原因でニキビが発症することもあるからです。ここでは、乾燥肌が原因で起きるニキビのメカニズムやその治療法について見てみましょう。
乾燥でニキビが起こるメカニズム
ニキビができてしまう原因はさまざまです。ニキビは、角栓がつまることで毛穴がふさがれ、皮膚の中で炎症が起きることがニキビの原因です。このときにできる毛穴が盛り上がった吹き出物を、正式には面皰(めんぽう)といいます。つまり、角栓で毛穴がふさがれていることがニキビの原因であり、皮脂自体がニキビの原因となるわけではありません。
乾燥肌は、角栓ができる原因と深い関係があります。一般的に乾燥肌とは、肌に含まれる水分が十分でない状態をさします。一方で、脂性肌は、肌の油分が多すぎる状態をさしています。それぞれ、乾燥肌は水分、脂性肌は油分のバランスが問題であり、この二つは両極端の存在ではなく、全く別の問題を抱えていることがわかります。ただ、いずれも肌のバリア機能が異常状態であることは同じです。
肌のバリア機能が正常でなくなると、肌は大量の皮脂を分泌することで肌を守ろうとします。これが原因で毛穴がふさがれることになり、その後も分泌され続ける皮脂が毛穴の中に溜まっていき、ニキビの原因となります。つまり、実は乾燥肌の人でも皮脂は過剰に分泌されている状態であり、バリア機能が弱っているため、ニキビができやすい肌になっているといえます。
特に、肌が乾燥しやすい冬は、肌のバリア機能が破壊されているため、ニキビが非常にできやすい状態になっています。冬場は、肌の表面だけではなく角質層の水分も足りていないことが多いといわれています。その状態では、角質がはがれやすくなってしまい、肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。加えて、肌トラブルを解決しようと肌は余計に皮脂を分泌し続けますので、毛穴の中に皮脂がたまり、ニキビができやすい状態になります。
夏は湿度が高い季節ですが、乾燥肌になってしまう可能性も十分あるといわれています。夏は、強い紫外線や大量にかいた汗、エアコンの使用による湿度の低下など、肌への刺激が非常に多いとされています。さらに、屋外と室内の寒暖差が身体にストレスを与え、肌のバリア機能が正常に作動しなくなる場合もあります。肌のバリア機能が正常に作用していないことが多い夏は、空気は乾燥していなくても肌の水分が奪われている可能性があり、ニキビができやすくなっているのです。
乾燥で起こるニキビの特徴
ニキビは、思春期にできると思われがちですが、50歳以上の人でもニキビができることがあります。乾燥のせいで肌のバリア機能が正常に機能していない場合は、年齢や性別にかかわらず、ニキビができやすくなるといわれています。
また、乾燥が原因で敏感肌になり、ニキビができる原因となっているケースもあります。肌のバリア機能は、角質層のさらに内部にある細胞間脂質がつかさどっています。水分と油分が層状に入り組んでおり、この層がうまく作用して角質層の水分量をコントロールしています。ところが、外部刺激によりこの層が破壊されることで、バリア機能が異常な状態になってしまいます。これが敏感肌と呼ばれる状態で、ニキビができやすくなってしまう原因ともいわれています。
乾燥で起こるニキビの治療
乾燥が原因でできたニキビの治療には、保湿やホルモンバランスの乱れを正すなどの対策が効果的です。
保湿
乾燥肌は、日々の心がけで防ぐことができる場合が多いです。乾燥肌を治すことができれば、ニキビも改善するといわれています。肌の乾燥を防ぐためには、しっかり保湿することが大切です。ニキビが気になるからといって、ごしごし顔を洗ってしまうと、必要な皮脂も洗い流してしまうことになりますので注意しましょう。洗顔料を泡立てて、やさしく洗顔することが大切です。
また、角質層の乾燥には、セラミドやNMFなどの細胞間脂質の保湿力を高めるとされている成分が配合されているスキンケア用品を活用するとよいでしょう。洗顔後や入浴後5分以内に保湿ケアをすると、特に効果的だとされています。また、夏は強い紫外線からの刺激を和らげるために、日焼け止めクリームなどを使ってUVケアをすることをおすすめします。
ホルモンバランス
ニキビを改善させるには、ホルモンバランスを乱れさせないことが重要です。男性ホルモンが優位な状態では、ニキビができやすい肌質になってしまうとされています。急激な寒暖差を避けて肌に負担をかけないようにしましょう。身体を冷やさないようにするために、夏は羽織るものを持ち歩くなどするとよいといわれています。ホルモンバランスを正常に保つことで、肌質改善を目指しましょう。
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