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女性の薄毛治療薬(5)漢方薬について
漢方はさまざまな症状に効果をもたらしますが、薄毛にも効果的であると考えられています。ここでは、薄毛を治療できる漢方や、その効果、また使用をするうえで気をつけたいことについて、ドクター監修の記事で解説します。
漢方薬はさまざまな症状に対しての改善効果が認められており、これらは東洋医学に基づいています。ここでは、東洋医学から考える薄毛の原因や、薄毛に効果が期待できる漢方薬について、また服用するうえで気をつけるべきことなどをご紹介します。
漢方から見る薄毛の原因
薄毛や抜け毛と聞くと男性の悩みというイメージをもってしまいがちですが、決して男性に限ったことではありません。また、男性の薄毛や抜け毛の症状と、女性の薄毛や抜け毛の症状には違いがあります。男性の場合は頭頂部または髪の生え際が薄くなる傾向があり、これは過剰な男性ホルモンの分泌が原因であるとされています。一方、女性の場合は頭皮全体が薄くなるという傾向があり、これは無理なダイエットや間違って行ったヘアケア、そして生活習慣の乱れが関係しているとされています。
また、女性の場合、心身のバランスの崩れの影響も受けているとも考えられており、西洋医学による治療だけではなく、東洋医学つまり漢方による治療が効果的である場合もあります。
では、東洋医学、すなわち漢方から見る薄毛の原因とはどういったものなのでしょうか。
血虚(血液の不足)
まず考えられる原因として、血虚(けっきょ)があります。血虚とは、血液が不足している状態のことを指しています。東洋医学において、髪の健康状態と血液には深い関わりがあるとされており、髪の毛は「血の余り」であると考えられています。これは、血液が体の末端にまで行き渡り、そのうえで余った血液によって髪の毛は作り出されていると考えられているからです。つまり、東洋医学においての薄毛や抜け毛は、体内の血液が足りず、髪にまで栄養が行き渡っていないということが原因であるとされているのです。
気虚(気の不足)
次に考えられる原因としては、気虚(ききょ)があります。気虚とは、エネルギー不足で元気がない状態ことを指しています。東洋医学においては、気虚である状態で強いストレスを受けると薄毛や抜け毛が進行し、消化器や免疫の働きが低下すると考えられています。また、この状態は気の流れを滞らせることとなり、これによって自律神経のバランスが崩れ、薄毛や抜け毛が引き起こされるとされているのです。
腎虚(腎の低下)
最後に考えられる原因として、腎虚(じんきょ)があります。西洋医学においての「腎」とは腎臓のことを指しますが、漢方つまり東洋医学における「腎」とは腎臓の他、生殖器やホルモン代謝、自律神経などの免疫に関わる機能のことを指します。そして、このような腎の働きが低下すると、加齢が進んでホルモンバランスが崩れ、薄毛や抜け毛の症状があらわれるとされているのです。
薄毛治療に効果がある漢方薬とは
では、具体的にどのような漢方に効果が期待できるのでしょうか。効果別におすすめの漢方をご紹介します。
血液を補う漢方
健康的な髪の毛を作り出すために必要とされる血液を補う効果が期待できる漢方薬には、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」や「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」などがあります。
気の巡りをよくする漢方
弱っている気の巡りを改善し、自律神経の働きを整える効果が期待できる漢方薬には、「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」や「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」などがあります。
腎の機能を高める漢方
腎、すなわち腎臓、生殖器、ホルモン代謝といった機能を元気にする効果が期待できる漢方薬には、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」や「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」などがあります。
漢方薬の使用上の注意
漢方薬は、一人ひとりの症状または体質に合わせて薬を調合でき、副作用が少ない点がメリットと言えます。ただ、間違った服用をすると症状が悪化したり、副作用があらわれたりすることもあります。そのため、自己判断での服用は避け、必ず漢方治療に携わっている医師や漢方薬局の薬剤師に相談をするようにしましょう。
また、漢方薬には、即効性は望めないものがあります。飲み続けることで体質が改善され、効果があらわれるというかたちになるのです。ですから、すぐに効果が実感できないからといって服用をやめてしまうことなく、少なくとも1か月間は根気よく飲み続けるようにしてください。
薄毛や抜け毛の症状も漢方によって改善が期待できるとされています。漢方は体質の改善をすることで症状を和らげるもので、服用を続けていくことで効果はあらわれるとされています。自分の症状にはどの漢方が合うのか、漢方治療に携わる医師または漢方薬局の薬剤師に相談してみましょう。
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