女性の薄毛の治療薬はいくつかありますが、「パントガール（薬剤名）」はこれまでにはなかったタイプの治療薬として注目されている薬です。パントガールについて、詳しくご紹介します。

パントガールとは

そもそも女性の薄毛の治療薬にはどのようなものがあるのでしょうか。女性の薄毛や抜け毛に効果があるとされる薬は3種類に分類され、外用薬、内服薬、注射薬となっています。

外用薬

薄毛や抜け毛が気になる頭皮に直接塗布します。ただ、他の内服薬などと比べると効果があらわれるのが遅いとされています。

内服薬

薄毛や抜け毛の症状を改善させる効果のある飲み薬です。パントガールも、この内服薬に分類されます。また、抜け毛や白髪に対する効果が期待できる漢方も同じくこちらの分類になります。

注射薬

育毛効果が期待できる薬剤を注射によって頭皮に注入します。直接頭皮の細胞に対して薬剤を届けることができるため、短い期間で効果が出やすいとされています。ただ、外用薬など他の薬と比較すると高額な費用がかかります。また、薄毛や抜け毛の治療薬は、その効果によって2つに分類することもできます。

抜け毛の予防効果

脱毛を抑える効果のある薬を指します。

発毛促進効果

発毛を促す薬を指します。パントガールもこちらに分類されるほか、漢方薬も含まれます。また、薬剤を頭皮に注入する「育毛メソセラピー」もこの分類になります。

パントガールはどのような薬なのか、より具体的にご紹介します。

パントガールは女性向けの治療薬

これまでの薄毛や抜け毛の治療薬は男性が対象のものばかりとなっていました。そのため、薄毛や抜け毛で悩む女性は男性用の治療薬を使用するか、それとも男性用のものを女性用に改良した薬を使用していたのです。けれど、男性の薄毛や抜け毛の原因と、女性の薄毛や抜け毛の原因は大きく異なるため、男性の症状には効果がみられても女性の症状には効果がみられないといったことがよくありました。パントガールが女性特有の薄毛や抜け毛に高い効果があるということが多くの臨床データによって証明されており、女性が安心して使用できる治療薬となっています。

栄養成分を多く含んでいる

パントガールには、毛髪や皮膚の組織を正常に維持する作用をもつ「パントテン酸カルシウム」や健康な毛髪を作り出すために必要なタンパク質の「ケラチン」、毛髪の主成分となるアミノ酸の「シスチン」、さらに、健康的な髪質を保つ「ビタミンB群」などの多くの栄養成分が含まれています。

パントガールの効果と特徴

パントガールにはどのような効果が期待できるのでしょうか。

びまん性脱毛症などに高い効果

女性の薄毛の症状でもっとも多くみられるものが「びまん性脱毛症」です。びまん性脱毛症とは、髪の毛が全体的に均等に抜けてしまい、分け目の地肌が透けて見えるほどになる症状を指します。主に加齢が原因とされる場合が多いものの、近年においてはダイエットよる偏った食事や、過度のストレスなどによって若い女性にもみられるようになってきています。パントガールは女性特有である、このびまん性脱毛症に効果があるほか、出産による一時的な薄毛に対しても有効であるとされています。

抜け毛が減る

パントガールには先ほどご紹介したような多くの栄養成分が含まれており、これらの栄養成分によって毛根を活性化させて、頭皮の代謝を促進させることができるとされています。そのため、抜け毛の改善に高い効果が期待できます。また、紫外線やパーマ、カラーリングなどによるダメージを受けた髪質の改善にも効果を発揮します。

パントガールの使用上の注意

パントガールを使用するうえで、注意すべき点をご紹介します。

3か月は続けてみる

パントガールには残念ながら即効性はないものの、1日3回の服用を3か月続けると抜け毛の減少が感じられる傾向があるといわれています。すぐに効果が出ないからパントガールは効果がないと判断してしまわずに、少なくとも3か月は続けて服用するようにしましょう。パントガールは必要に応じて6か月～1年の長期的な服用も可能とされる薬ですので、安心して服用を継続してください。

妊娠中や授乳中の使用は避けましょう

パントガールは分類としては医薬品となり、医師の診察のうえでの処方となりますが、配合されている成分はサプリメントのような栄養成分となります。そのため効き目が穏やかであり、他の治療薬にあるような副作用は今のところ認められていないといわれています。ただし、妊娠中や授乳中の使用は避けるべきですので、気をつけるようにしましょう。

パントガールは女性の薄毛や抜け毛に特化して開発された薬となります。そのため女性でも安心して服用することができます。ドクターの指示に従って適切に服用を継続し、薄毛や抜け毛の悩みを解消しましょう。