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爪水虫の症状と治療法とは?足水虫との違いについて
ふと気づくと、爪が白くなったり、褐色になったりしていることがあります。それは、もしかすると爪水虫の可能性があります。ここでは、爪水虫の症状や足水虫との違いなどについて、ドクター監修の記事で解説します。
爪水虫には、どのような症状があるのか、また、治療にはどのような方法があるのか詳しく見てみましょう。
爪水虫とは
爪水虫や、足水虫との違いについて詳しく解説していきます。
足の爪が異常をきたす
爪水虫というのは、白癬菌(はくせんきん)が、爪と皮膚の間や爪の表面から感染して、爪の中で増殖してしまう水虫のことをいいます。自分の足の指を確認して爪が変色していたり、ボロボロになったりしている場合は、爪水虫の可能性があります。男性に多いと思われがちですが、近年では女性の水虫も増えてきているため、男女問わず気をつける必要があります。
足水虫との違いは
一般的な水虫は、足水虫とも呼ばれており、爪水虫と同じ真菌である白癬菌が原因であるといわれています。白癬菌が、皮膚に付着したからといって、すぐに水虫になるわけではありません。付着してから24時間密着状況が続くと、カビの一種である白癬菌が角質の中に入り込み、そこで増殖をすることで水虫を発症します。白癬菌はカビの一種~~菌~~ですので、温度が高く、なおかつ湿度の高い場所でより増殖しやすくなります。そのため、蒸れやすい足の皮膚で発症することが多いのです。
初期症状
水虫というのは、初期症状を感じられにくく「気がついたら足水虫になっていた。」ということが多いようです。爪水虫は足水虫よりさらに初期症状に気づきにくく、痛みも痒みもほぼ無いため、症状が進行して始めて気づく場合も多く見られます。
爪水虫の症状
ここでは、爪水虫の詳細な症状についてご紹介します。
爪が変色する
爪水虫になってしまうと、爪が白くなったり、褐色になったりと変色してしまいます。爪の色の変化は、数パターンあります。爪の先端から白くなる人や、逆に根元から白くなる、場合によっては爪の中央部から白くなることもあります。変色する範囲は、横に帯状になる場合や、先端から根本に向かって線状に変色する場合もあります。
爪が分厚くなる
また、普通の健康な爪に比べて、分厚くなることもあります。通常の爪に比べて、ちょっとでも爪が分厚くなっている、もしくは色が変わってしまっていると感じた場合は、爪水虫になっている可能性があります。
爪がボロボロになる
爪水虫になってしまうと、爪が変色してしまうだけでなく爪がボロボロになる可能性があります。爪切りで爪を切るときに、ボロボロと崩れるようにもろくなっているようであれば、爪水虫の可能性が高いでしょう。
爪周辺に炎症を引き起こす
爪水虫になると、爪が分厚くなったり、爪が変形することがあり、靴を履くときにその爪によって周囲の皮膚が圧迫されて炎症をおこすことがあります。進行すると巻き爪のときと同じような痛みが続き、場合によってはダメージを受けた皮膚から細菌が入り込み、二次感染を起こしてしまうこともあります。靴などを履いたときに爪の周りが痛いときには、爪水虫になっている可能性も考えなくてはなりません。
放っておくリスクについて
爪水虫は、放置しておくとどのようなリスクがあるのかをご紹介します。
伝染することも
爪水虫は、かゆみや痛みといった自覚症状が出にくく、放置してしまいがちな病気です。それにより、周りに伝染してしまう可能性があります。はじめは1つの指の爪だったのが徐々に爪水虫の症状が伝染して、足の指の爪全てに感染してしまう場合もあります。
爪水虫の治療方法
爪水虫の治療法について詳しく解説します。
通常の足水虫の場合
通常の足水虫の場合、治療薬は塗り薬を使用することがほとんどです。これらの外用剤は、皮膚にしっかりと薬剤を浸透させることで~~て~~、白癬菌を殺菌する効果が期待できます。また、患部を風通しよくするようにして、湿度を下げるようにして白癬菌が増殖しにくい環境を作るように心がけることも重要です。
爪水虫の場合
爪水虫の治療は、内服薬を用いることが一般的です。テルビナフィン塩酸塩、イトラコナゾールという2種類の薬が使われます。内服する場合、血液検査で肝機能障害などがないことを確認しながら継続しなくてはならないため、完治までの数か月の間に数回の採血検査を要します。また、飲み合わせがよくない薬もあるため注意が必要です。
爪水虫には塗り薬を塗っても硬い爪の表面から浸透しづらく効果が弱いとされていましたが、近年、爪水虫用の高濃度の外用剤が新たに処方できるようになりました。内服治療ができる場合は、確実性は高いのですが、肝障害があったり、その他、さまざまな理由により内服治療ができない方には、この高濃度の爪水虫用外用剤での治療がおすすめです。
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