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水虫(足白癬)の市販薬の種類と特徴とは
手軽に購入できる水虫の市販薬は、たくさんの種類が販売されていますが、病院で処方される薬と違って用法や容量をしっかりと理解しなくてはなりません。ここでは、ドクター監修の記事で、薬の種類や使い方について解説していきます。
水虫は、白癬菌(はくせんきん)と呼ばれるカビが感染することが原因で発症する皮膚感染病です。初期の段階では市販薬を使って治療することができるとされています。市販薬で治療をする場合にはどのようなことに気をつければよいのか見てみましょう。
水虫の原因
足が蒸れてしまうと水虫になってしまうのではなく、白癬菌(はくせんきん)に感染し、それが繁殖して水虫の症状が出てしまいます。白癬菌は、人間の皮膚の角質層にあるケラチンという物質が大好物で、高温多湿の環境になると爆発的に増殖し、角質層の奥へと侵入して、さまざまな症状をあらわすようになります。
水虫の症状
水虫の症状はいくつかあり、足の指と指の間の皮がむけてじゅくじゅくしたり、小さな水ぶくれができたりすることもあります。強いかゆみの症状に悩まされることが多いのですが、症状が治まったように見えても、白癬菌を完全に死滅させない限り、再び増えだすといわれています。
趾間型(しかんがた)
水虫の中では、もっとも多いといわれている症状です。指と指の間の皮膚がふやけてじゅくじゅくしたり、赤く腫れてしまったりすることもあります。皮がむけ皮膚に亀裂が入る症状の場合もあります。強いかゆみがあることが特徴です。
小水疱型(しょうすいほうがた)
足の裏や足の淵などに2~3mm程度の小さな水ぶくれが現れる水虫です。水ぶくれのまわりがいつの間にか赤く腫れあがり皮がむけてしまうこともあります。小さな水ぶくれが集まってきて大きくなるとかゆみの症状が強くなるといわれています。水ぶくれが破れると、中から汁が出てきますが、その汁には白癬菌は生息していないので、その汁からは水虫に感染するおそれはないといわれています。
角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)
一見して水虫とわかりにくいタイプの水虫です。かゆみの症状がなく、水疱ができることもありません。足の裏全体の角質層が厚く硬くなっていき、ひび割れてしまうこともあります。カサカサして単なる乾燥の症状に見えるので水虫と気づかないことが多いといわれています。この水虫は、皮がむけて床に落ちやすいため、他の人に感染させてしまう可能性が高いやっかいなタイプの水虫です。
水虫の薬
水虫には、塗るタイプの外用薬と内服薬の2種類があり、市販されていて一般の方が入手できるタイプは外用薬のみとなります。内服薬は、医師の処方箋がないと入手することができません。内服薬は、主に爪の水虫(爪白癬)や角質増殖型の足白癬に用いられます。
外用薬の種類や用法
水虫の外用薬は、以前は1日2、3回塗らなければ十分な効果が得られませんでしたが、薬の進歩によって現在ではお風呂上りに1回塗るだけでしっかりした効果が期待できるといわれています。多くの種類が出ている外用薬ですが、効果が高いというメリットに対してかぶれやすいというデメリットもありますので注意してください。白癬菌は症状が見える所よりも広い範囲に生息しているため、指の間や足の裏に広めに外用することが重要です。もっともかぶれやすいといわれているのは、使用開始から1週間ほどたってからなので、この頃にかぶれてしまったと思われる症状が出た場合は、医師の診察を受けるようにしましょう。
液剤タイプの特徴
つけ心地がよいので、使われていることが多い液剤ですが、すぐに乾いてしまうので皮膚に浸透しづらいという点があります。液剤を塗る場合は、患部に広めに伸ばすようにしてください。ノズルがついている場合がほとんどですが、ノズルがついていないタイプの場合はコットンや綿棒を使用して少しずつ伸ばしていきましょう。水虫の症状がひどく悪化している場合は、アルコールが基剤となっているものが多いので使用しないようにしてください。
クリームタイプの特徴
ほとんどの場合、水虫にはクリームタイプの外用薬が処方されます。クリームタイプは、皮膚に有効成分を長くとどめておくことができ、浸透性が高いといわれています。少しの分量でも効果が期待できるため、あまり塗り過ぎないようにしましょう。使用料はおよそ2cm(0.5g)で、片足全体分(5本の指と足の裏全体)くらいが目安です。
スプレータイプの特徴
手を汚さずに使えることがメリットのスプレータイプですが、必要以上に患部にスプレーをし過ぎないように注意してください。消臭や抗菌といった治療目的ではないスプレーもあるので、購入の際には気をつけましょう。
パウダータイプの特徴
水疱が破れた部位や引っ掻いて傷になった部位は、液剤やクリームは刺激が強く出ることがあります。その場合には、傷を乾燥させるためにパウダータイプの薬剤を用いることも有用です。傷が治った後はクリームタイプに変更する方が治りがよいでしょう。
市販薬を選ぶときには
市販薬を使用するときに気をつけなければいけないことは、自分の症状に合ったタイプを選ぶということです。症状に合っていないと水虫をより悪化させてしまうこともあるので気をつけましょう。一度使ってかゆみが増したり、赤みがひどくなった薬剤はアレルギーを起こしている可能性があるため、同じ薬剤を使わないように注意しましょう。もし、症状が悪化してしまったと感じるような場合には、早急に専門医を受診してください。
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