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口唇ヘルペスはうつるの?他人への感染を防ぐ予防方法

更新日:2017.11.29
公開日:2017.03.31
ドクター画像
この記事の監修者
おおり医院 院長 大利昌久

口唇ヘルペスの感染経路はきちんと理解されていません。どのように感染するかを知ることで感染拡大を防ぐことができます。ここでは、口唇ヘルペスの感染経路や予防法についてドクター監修による記事で説明していきます。

口唇ヘルペスは、いくつかの感染経路があることがわかっています。きちんと経路を知ることで感染を予防し感染拡大を防ぐことができます。今回は、口唇ヘルペスの感染経路について見てみましょう。

口唇ヘルペスとは

口唇ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルス1形によるウイルス感染症で、口唇に痛みをともなう水ぶくれができます。また、水ぶくれが破れてかさぶたになると症状は一旦おさまります。しかし、治ったように見えてもウイルスは体内に潜伏しているため、免疫力が低下したときに再発するおそれがあります。

口唇ヘルペスの症状

口唇ヘルペスの症状は主に4段階あります。初期は口元にびりびりとした違和感があります。内部でウイルスが増殖しはじめており、このときに抗ウイルス薬を服用すると効果があるとされています。続いて、患部が赤く腫れ、痛みを感じます。発症して2、3日後、水ぶくれが複数できます。水ぶくれの中身にはヘルペスウイルスが含まれており、まきちらさないよう注意が必要です。水ぶくれができた後はかさぶたになり、回復にむかいます。しか、症状がひどいと水ぶくれが跡になってしまうこともあるので注意が必要です。

口唇ヘルペスはキスでうつる?

口唇ヘルペスはキスでうつるのでしょうか。結論からいうと、口唇ヘルペスの患者とキスすると感染する可能性があります。口唇ヘルペスは接触感染といった経路で感染するためです。

口唇ヘルペスが感染する主な原因

口唇ヘルペスが感染するケースとはどのようなものがあるのでしょうか。具体例をみていきましょう。

キスやほおずりは注意

先ほどあげたキスやほおずりをすることで感染することがあります。特に、口元に水ぶくれができているときは感染しやすいので注意が必要です。

グラスの共有

口唇ヘルペスの患者が口にしたグラスに口をつけると感染することもあります。直接的な接触でなくても感染することがあるのです。グラスの他にタオルも要注意です。食器やタオルは、洗剤できれいに洗いましょう。

口唇ヘルペスの感染を予防するためには

自身が口唇ヘルペスにかかったときに、感染を広げないためにはどうすればいいのでしょうか。以下のことに留意しましょう。

患部をさわった手で口内や性器をさわらない

健康な皮膚にはウイルスが侵入することができません。しかし、傷ついた皮膚や角質層がない粘膜などには容易に侵入します。患部をさわった手で口内や性器をさわらないようにしましょう。

医師の診断・治療を受ける

自己流で治そうとせず医師の診察をうけることが大切です。適切な治療薬を処方してもらい、早い回復をめざしましょう。

再発の場合は市販薬で症状を抑える

再発性の症状を抑える市販薬が販売されています。予兆がではじめてすぐに使用すると症状を抑えることができるため、感染拡大を防ぐことができます。

水ぶくれができているときは接触しない

水ぶくれの中には多くのヘルペスウイルスが含まれており、非常に感染力が強いです。水ぶくれができているときはなるべく他者との接触を避け、人と会うときもマスクを着用するようにしましょう。

使ったものを洗いウイルスの感染から守る

患者が使った食器やタオルは洗剤を使って洗うとウイルスが死にます。また、タオルは日光に当てるとより殺菌効果が期待できます。

手を洗う

薬を塗るなどして患部をさわった場合にはすぐに手を石けんで洗いましょう。また手を洗う前に他の場所をさわらないようにしましょう。

パートナーとのキスを避ける

患部以外にも唾液や精液にウイルスが含まれていることがあります。口唇ヘルペスを発症している人とキスをしたり、オーラルセックスをするのはやめましょう。

口唇ヘルペスの再発を防ぐ

口唇ヘルペスの再発を防ぐには毎日規則正しく生活することが大切です。身体が弱っているときや疲労がたまっているときは免疫力が落ちているため再発しやすくなります。十分な休養をとり体力を回復しましょう。また、紫外線や生理、ストレスなど多くの理由で再発することがあります。個人差はありますが、年に1、2回再発するといわれています。再発を完全に防ぐというよりかは、初期症状のうちから対処することで症状を抑えられるように心がけましょう。

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