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なかなか治らない口角炎の原因や治療法・薬について
口の両端がただれたり、裂けたりする口角炎は、比較的小さな症状であるにもかかわらず、なかなか治りにくい疾患のひとつです。口角炎発症の原因と適切な治療法・必要な薬について、ドクター監修の記事で解説します。
口角炎とは、口の両端が裂けたり、炎症を起こしてしまったりする病気のことを言います。物理的に支障はないため、軽視しがちなのですが、なかなか治らないというケースも多い疾患です。適切な治療を施すために、口角炎の基礎知識についてご案内します。
口角炎の原因
口角炎の発症原因はさまざまです。もっとも代表的な原因としてあげられるのが、カンジタ菌感染による発症です。このカンジタ菌は皮膚や体内に生息し、適量であるかぎり、普段は害をおよぼすことはありません。けれども、ストレスや体調不良、偏食などのさまざまな要因によって増殖し、口角炎やカンジタ症などの感染症を引き起こしてしまいます。
また、ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌感染によっても、口角炎を発症します。いずれも、免疫力の低下や必要栄養素の不足などが、菌の繁殖を誘発していると考えられます。偏った食事内容やストレス、疲労の蓄積などが、免疫力の低下を招き、口角炎発症に大きく影響します。
特定の薬を長期にわたって服用していると、口角炎を発症することがあります。薬自体に強い治療効果があるために、身体が本来持っている免疫機能を発揮できなくなることや、繰り返し服用することで、神経が麻痺していくためと考えられます。
口角炎の予防法
口角炎を予防するためには、その要因となる生活習慣をひとつずつ見直していくことが必要です。日々の体調管理はもちろんのこと、できるだけストレスを溜めない、十分な睡眠時間を確保することが大切です。食生活においても、暴飲暴食は避け、予防効果のある栄養素を摂取するなどの工夫も必要です。
また、薬物の服用についても留意しなければなりません。常用している薬が口角炎を誘発するようなこともあります。少しでも因果関係を感じるようなら、すぐにかかりつけのドクターに相談しましょう。
ビタミンB2,、B6の摂取
ビタミンB2が不足すると、口角炎の発症率が飛躍的に上がるといわれています。粘膜や皮膚の健康状態を保つためにも、ビタミンB2の摂取は不可欠です。また、ビタミンB6は肌荒れを防ぐ効果があります。ビタミンB2の含まれている食材は、レバー、卵、納豆などです。ビタミンB6は、唐辛子やニンニクに多く含まれています。
ビタミンAと鉄分の摂取
ビタミンAは、皮膚と粘膜の健康維持に欠かせない栄養素で、免疫力を高める効果もあります。また、鉄分の不足による貧血から口角炎を発症することもあります。ビタミンAは海藻類、アサリやシジミなどに多く含まれています。鉄分はバジルなどの香辛料やヒジキなどに多く含まれています。
いずれの食材も日常的に手に入れやすいものですが、だからといって過剰に摂取すると逆効果になります。日常生活を営むうえで、バランスを考えて摂取していくことが大切です。
口角炎の治療法
口角炎は、患部を保護するような生活を心がけていれば、自然と治ることもあります。しかしながら、口の両端という部位は、食べ物を体内にとり入れるとき、噛み砕くとき、話をするときなど、ほぼ動いています。そのため、不意に傷つけて悪化させてしまうこともあります。これが口角炎を治りにくくしている原因のひとつです。
口角炎を発症しているときは、口を大きく開けない、ざらざらした舌で触らないなどの注意が必要です。市販の軟膏薬を塗布することで乾燥を防ぎ、患部を保護することができます。並行して、ビタミンB群など、予防効果のある栄養素を摂取することで回復が早まる傾向にあります。
生活習慣を改善し、患部の保護に留意したにもかかわらず、1か月以上回復の傾向が見られなかったり、再発をくりかえしたりするようなら病院を受診することをおすすめします。
病院での治療
口角炎で病院を受診する場合には、内科、皮膚科および口腔外科になります。病院での治療は、症状や原因に応じて薬の処方が変わってきます。
軽症の場合の薬
症状初期で軽症の場合には、患部を清潔にしたうえでワセリンなどの保湿剤が塗布されます。
炎症のある場合の薬
炎症があるときには、ステロイド剤が塗布されます。ステロイド剤においては、過渡の使用がカンジタ菌の増殖を誘発するともいわれています。必ずドクターの指示に従って使用するよう心がけてください。
痛みをともなう症状の場合
症状が進んで出血や痛みをともなう場合には、ビタミン剤が処方されます。
原因による処方薬の違い
口角炎の原因が、カンジタ菌感染によるものであれば抗生真菌剤が処方されます。ブドウ球菌などの細菌による発症の場合には、抗生物質とビタミン剤が処方されます。
それでも治らない・再発をくりかえす場合
薬物の投与を繰り返しているうちに依存症に陥ってしまうケースもあります。そして、乱用することにより自律神経に乱れが生じ、再発をくりかえすこともあります。再発を防ぐために、食事内容を含めた、治療に効果的な生活指導がなされることもあります。
また、他の感染症であったり、何かの重大な病気の兆候であったりする可能性もあります。ドクターの指示に従い、ていねいに対処していかなければなりません。
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