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赤ちゃんの肌を考えた、お布団選びのポイントとは

更新日:2018.07.12
公開日:2017.03.31
ドクター画像
この記事の監修者
秋山こどもクリニック 院長 秋山和範

生まれたばかりの赤ちゃんは、眠るのが仕事のようなもので平均1日16~20時間は寝ているのです。それだけに、布団にはこだわりたいものです。赤ちゃんの肌という観点からも、布団選びのヒントになるドクター監修の記事をお届けします。

赤ちゃんはすぐに大きくなるから、専用の布団はもったいないと思う人がいるかもしれません。しかし、1日のほとんどを布団で過ごす赤ちゃんにとって、衛生的で快適に過ごせる布団の環境こそ、重要になるとされています。とくにデリケートな赤ちゃんの肌にやさしい布団は、かゆみなどの肌トラブルをなくして、夜泣きなどの原因も取り除いてくれると考えられています。

赤ちゃんの肌にやさしい布団の選び方

生まれたばかりの赤ちゃんは、皮膚が薄いうえに汗腺がまだ発達していないため、上手に体温調節ができません。そして2か月を過ぎたころになると、汗腺の機能も活発になり、寝ていても相当な汗をかくといわれています。徐々に寝返りを打ったり、動きも激しくなってきます。そのような赤ちゃんの発達にも対応できる布団を選びましょう。赤ちゃんの布団選びのポイントにはいくつかあります。

布団の厚みはやや薄め

赤ちゃんをやさしく包んでくれる布団は、ふかふかで分厚いものを選びたくなります。しかし、それでは赤ちゃんのためにはならないとされています。赤ちゃんは、大人に比べて汗腺の発達が未熟で、汗で体温調節をするというのが苦手といわれています。熱が体にこもりやすい反面、体を動かして基礎代謝を上げることも苦手ですから、外気に左右されやすく体温がすぐに下がってしまいます。

大人よりもやや薄めの布団を選び、赤ちゃんの足が冷たくなっていないか触ってみたり、背中に手を入れて汗ばんでいないか確認するなどして、赤ちゃんにとって快適な温度を保つようにしましょう。

肌にやさしい素材のものを

赤ちゃんの肌は、とても薄くて敏感です。布団は直接赤ちゃんの肌に当たるものですから、やさしいガーゼ素材のものやコットン素材のもの、できれば無添加素材のものを選ぶようにしましょう。

汗を放湿・吸水しやすい素材

赤ちゃんの体温は高温です。そのため、とても汗かきとされていますから、布団も汗を放湿しやすいものを選びましょう。具体的には、羊毛や羽毛、コットン素材は放湿性が高い素材です。

保温性に優れた布団

赤ちゃんが寒がってはいけないと、何枚も重ねてしまうと、布団の重さに赤ちゃんも苦しくなってしまいます。布団は重ねればいいというものではありません。繊維と繊維の間に空気を保つ素材であれば、軽くて保温性の高い布団となり、赤ちゃんもスヤスヤ快適に寝ることができるとされています。

静電気がおきにくい布団

フリース素材など、一見暖かそうですが、静電気が起きやすい素材とされています。静電気が起きると肌が乾燥しやすくなります。さらに、静電気によって、ほこりも集められてしまうので、赤ちゃんの布団の素材として、化学繊維やポリエステル素材のものは避けるようにしましょう。静電気が起きにくいとされているコットン素材のもの、シルク素材のものがおすすめです。

アトピー体質の赤ちゃんにはシルクの布団

アトピー体質や超敏感肌の赤ちゃんには、天然シルクの布団がおすすめです。シルクは、保湿性に優れ、軽くて暖かいという特徴があるといわれています。それだけでなく、天然の保湿剤の役割もあるので肌が乾燥しやすい赤ちゃんにもピッタリです。花粉などに敏感な肌でも、シルクの布団なら、室内干しでも十分に乾燥させることができるので安心とされています。

洗える布団

赤ちゃんは、布団の上でミルクを飲み、オムツを替えてもらいます。汗もかきますし、ミルクを吐いたり、おもらしもします。そのため布団はすぐに汚れてしまいます。シーツやカバーを替えるだけでは、きれいにしきれない事態もあるかもしれません。そのようなとき、丸ごと布団が洗えるととても便利で衛生的です。

布団やシーツなどを洗う時には、洗剤にも気をつけましょう。刺激の強い成分の入った洗剤はできるだけ避けるようにし、また、すすぎの回数もいつもより多くしたり、念入りに洗剤分を洗い落とすように注意しましょう。

赤ちゃんの布団を選ぶ時に注意したい点

赤ちゃんの布団を選ぶとき、注意したいのが敷布団の固さです。つい柔らかくてふかふかの布団を選んでしまいがちです。赤ちゃんは、ほとんど寝て過ごしますが、あまりにふかふかの布団だと、体が沈み込んでしまって、うつぶせになったときに窒息してしまう危険性もあります。

さらに、生後5か月くらいから寝返りを打ち始めます。寝返りを打ちながら、体温調節や筋肉を鍛えていくのですが、敷布団が柔らかいと、この寝返りが打ちにくくなってしまうのです。

大人の場合も、体が沈み込むような布団で寝ると腰を悪くすると言いますが、赤ちゃんの場合も骨格がしっかりしていないうちに体が沈み込むような布団で寝ると、ゆがんでしまう心配もでてきます。

赤ちゃんの布団もインターネットなどで購入できる時代になりました。布団はかさばるので家まで届けてくれる通販は便利ですが、できれば購入する前に自分自身で触ってみることをおすすめします。また、ベビー用品のアドバイザーや布団専門店の販売員などに相談してみると、自分が求めているピッタリの布団を選んでくれます。

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