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赤ちゃんのスキンケアに。オールマイティなワセリンの使い方
赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。赤ちゃんの肌を守るためには、ワセリンは口の周りから、お尻までオールマイティに使用でき重宝します。ここでは、ワセリンの種類や上手な使い方について、ドクター監修のもと解説します。
生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんのホルモンの影響によって皮脂の分泌が盛んな状態です。これは、身体を油膜でおおって、外部からの刺激をできるだけ受けないようにする防衛術でもあります。赤ちゃんの肌はとてもデリケートなため、よだれやおしっこ、うんちの刺激でカサカサになったり、かぶれたりします。
しかし、かぶれなどの対処で保湿をし過ぎると、自力で皮膚を潤す能力の低下につながったり、ひどい場合は保湿剤依存症のような状態になったりします。よって、保湿は必要最低限にすべきですが、どうしても保湿が必要なケースもあります。そのような場合には、
- ココナッツオイル
- 馬油
- ミツロウ
など天然成分の保湿油が安心ですが、それらが用意できない場合に、薬局で手に入る保湿剤がワセリンです。
ワセリンとは
ワセリンは、保湿効果にすぐれています。皮膚を薄いベールでコーティングして、水分の蒸発を防ぎます。さらに、ワセリンのすぐれた点は、副作用が少ないということです。そのため、赤ちゃんのデリケートな肌でも安心して使えます。ワセリンには、以下のようにいくつか種類があります。
白色ワセリン
もっとも一般的なワセリンで、ドラッグストアなどで簡単に手に入ります。安価なため使いやすく、通常、
- 口の周り
- お尻
- 背中
など広範囲の箇所に白ワセリンが使われます。
プロペト
プロペトは、白色ワセリンの不純物を精製したもので、純度の高いワセリンです。白色ワセリンの中に入っている不純物は紫外線によって酸化してしまうこともあるため、活性酸素によって皮膚の細胞にダメージを与えてしまうこともあります。そのため、目の近くなど、皮膚の薄い部分や粘膜近くの刺激に弱いデリケートな部位には、プロペトが用いられます。
サンホワイト
サンホワイトは、プロペトをさらに高純度に精製したものです。皮膚が非常に敏感で、プロペトでもかゆみやアレルギー反応が出てしまう人、アトピーなど肌の弱い乳幼児には、医師からすすめられることもあります。ただし、保険適用外のため、価格は高くなります。
この他に黄色いワセリンがありますが、こちらは精製度が低く、ほかのワセリンよりも刺激を強く感じてしまう場合があります。そのため、赤ちゃんの肌に使うのは避けたほうがいいでしょう。
ワセリンの効果とは
肌を乾燥から守るためには肌の水分を逃がさなくする方法と肌の水分を保つ方法があります。ワセリンの効果は、水分を逃がさなくすることです。赤ちゃんにとって、肌が乾燥するということは、肌バリアが弱くなってしまうことにつながります。刺激に対してまだ抵抗力のない赤ちゃんは、すぐにかぶれたり、カサカサになってしまったりします。
ひとつ、ワセリンに関して勘違いしやすい点があります。それは、ワセリンは薬ではないということです。たしかに、保湿という点では、赤ちゃんの肌を保護するために有効です。刺激も少なく、副作用もありません。しかし、ワセリンには、かゆみや炎症を抑える効果はありません。
赤ちゃんの肌がカサカサしているだけなら、ワセリンを塗るという対応で十分です、しかし、炎症を起こして赤くなってしまったり、かゆみなどで赤ちゃんが不機嫌になってしまったりしている様子が見られるときには、ワセリンは効果がありません。すぐに皮膚科を受診し、薬を処方してもらいましょう。
ワセリンを使った上手なケア方法と注意点
赤ちゃんの肌は、常に刺激にさらされています。ミルクで濡れた口をふくことで刺激され、お尻ふきでお尻をふくことで刺激されます。そのようなとき、ワセリンを薄く塗ってあげると、刺激から肌を守ってくれます。ワセリンは、赤ちゃんが舐めても害にならないので安心です。ワセリンは副作用もなく、安心して使えますが、使う際にいくつか注意することがあります。
薄く塗る
赤ちゃんの肌がカサカサしていると、つい多めに塗ってしまいがちですが、ワセリンの場合は、ベビーローションのようにたっぷり塗ってしまうとベタベタしてしまい、赤ちゃんも不愉快に感じるかもしれません。衣服についてしまい、洗濯も大変になります。ワセリンは少量でも伸びるため、「これで大丈夫かな」というくらいの量で十分です。できるだけ薄く、こまめに塗るようにしましょう。
短期間で使いきれる量を
ワセリンには、雑菌の繁殖を防ぐ防腐剤などの添加物は配合されていません。よって、赤ちゃんにも安心して使用できます。未開封なら問題はありませんが、開封したものは空気と接触する面で雑菌が繁殖するかもしれません。できるだけ空気が触れないようなチューブ式のワセリンがおすすめです。また、手に取るときには、指先などに雑菌が付かないように注意しましょう。
ワセリンは、赤ちゃんのスキンケアにはとても便利です。しかし、赤ちゃんの肌の様子によっては、ワセリンでは効果がない場合もあります。ワセリンだけで赤ちゃんの肌トラブルを解決しようとせずに、まずは信頼できる医師に相談しましょう。
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