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春と秋に注意!ツツガムシ病の原因・症状・治療法とは
ツツガムシはダニの一種で、このダニの幼虫に刺されて発症するのがツツガムシ病といわれています。重症化すると命の危険もあります。とくに春と秋に注意が必要です。ツツガムシ病の原因・症状・治療法をドクター監修のもとご紹介します。
ツツガムシ病は、山や畑で働く人々にとって、昔からおそろしい病気であるとともに、身近な病気でした。それを知らずに、予防もせずに登山やキャンプなど野山で遊んでしまうと、ツツガムシに刺される心配があります。ツツガムシ病は、重症化すると多臓器不全になって死亡するケースもあるので注意が必要です、
ツツガムシの生態とは
ツツガムシはダニの一種です。人間に害を及ぼすのは、成虫ではなく幼虫です。幼虫の体は約0.2㎜と非常に小さいものです。野山や田畑などに多く生息しており、人の生活圏にもいます。草むらなどに身を潜めており、動物や人間が通ると体に付着して体液を吸い込み栄養にします。
ツツガムシは、他のダニと同様に柔らかくて湿度のある場所を好みます。そのため、わきの下や下腹部、股や陰部などを集中的に刺されることが多いようです。露出していないのに刺された跡があったり、かゆみでたりする場合にはダニを疑いましょう。そしてキャンプなどアウトドアのあとに、こうした症状が現れたらツツガムシを疑いましょう。ちなみに、ツツガムシは成虫になると土に潜って生活し始めるので、危害を加えることはないといわれています。
ツツガムシ病とは
ツツガムシ病は、ツツガムシの幼虫に刺されることで感染するとされています。ツツガムシ病の原因は「ツツガムシ病リケッチア」と呼ばれる微生物の感染によって発病します。日本では、昔から東北地域に主に発症する病気といわれてきました。しかし、最近では全国各地で見られるようになり、毎年500人程度の発病報告がされています。4類感染症のひとつですから、もし発症したら、ただちに保健所などに届け出る必要があります。
ツツガムシ病の症状とは
ツツガムシに刺された直後は、それほどのかゆみや痛みはないので、気がつかないことが多いようです。ツツガムシ病の潜伏期間は約5~14日程度です。その頃になると、風のような症状が出始めます。体が何となくだるかったり、微熱が続いたり、食欲がなくなったり、頭痛がすることもあります。次の段階に入ると、39℃以上の高熱を発します。そして背中や胸、腹部といった体幹部分に赤褐色の斑点が現れます。ツツガムシに刺された部分のリンパ節が腫れてしまうこともあります。ツツガムシ病の見分け方は「発熱」「刺し口」「発疹」の3つが揃うかどうかが決め手になります。
ツツガムシ病の治療方法とは
ツツガムシ病を疑ったら、すぐに病院で検査をしてもらいましょう。検査は主にツツガムシに対する血清抗体を測定することで確定診断されます。ツツガムシ病は、抗菌薬を使うことで比較的早い回復が期待できます。治療が遅れたり、適切な治療を施さずに放置しておくと重症化するおそれがあります。重症化すると脳炎や肺炎を併発したり、多臓器不全で死に至るケースもあるので、十分注意しましょう。
ツツガムシの予防法
ツツガムシ病の予防は、第一に刺されないようにすることです。とくに発生のピークを迎える5月と11月頃の春と秋には十分注意が必要です。しかし、この季節はちょうど山菜取りやキノコ狩りといったシーズンでもあります。予防策をしっかりしてから山に入るように心がけましょう。
肌を露出させない
野山に立ち入るときには、必ず長袖長ズボンを着用するように心がけましょう。帽子や長靴も効果的です。ダニが肌に吸着しないように、肌を露出することは極力避けるようにしましょう。
虫よけスプレーを携帯する
虫よけスプレーを携帯するようにしましょう。虫よけスプレーの持続効果は約1時間程度ですから、気がついたらこまめにスプレーすることが大切です。
草に腰を下ろさない
山登りのときなど、一時休憩することがあります。そのようなときに無造作に草の上などに座り込んでしまうと、ツツガムシに刺される危険性が高まります。必ずシートなどを敷いてから座るようにしましょう。また、背負っているリュックを下ろすときも草の上ではなく、岩などの上に置くようにしましょう。
帰ったらお風呂に入る
帰宅したら、お風呂に入ってツツガムシに刺されていないことを確認しましょう。ツツガムシの幼虫はとても小さいので、見つけにくいかもしれません。そのような場合にも、お風呂で洗い流すことで、刺される危険を少しでも回避することができます。
ツツガムシは、非常に小さいダニですからアウトドアから帰ってきたら、まず室内に持ち込まないことが大切です。体だけでなく、着ていた服や下着などもすぐに洗濯するようにしましょう。また、キャンプ用品などもそのままにせず、きちんと手入れをしてから収納するようにしましょう。とくにシュラフを使った場合には、天日干しをして、布団たたきなどでツツガムシをはじめとするダニをしっかり落とすようにしましょう。
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