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タイプによって違う!蚊に刺されたときの症状と対処法
蚊に刺されると、どうしてかゆくなったり腫れたりするのでしょう。そのメカニズムを知れば、不愉快な思いは最小限にできます。ドクター監修の記事で、タイプ別で違う薬の選び方などをご紹介していきます。
誰でも一度は蚊に刺されたことがあるのではないでしょうか。同じように蚊に刺されても、あまりかゆがらない人、逆に腫れあがって大変な人がいます。さらに、若いときは蚊が寄ってきたけれど、歳を取ったら刺されなくなったという人もいます。なぜ人によって、あるいは年齢によって蚊に刺されたときの反応が違うのでしょうか
蚊に刺されるとかゆくなるのはなぜ?
蚊は、普段は草の汁や花の蜜を吸ったりして生活しています。ところが、メスが産卵期を迎えると、卵の成長のためにタンパク質という栄養を補給しなければなりません。そこで手っ取り早くタンパク質を補給できるのが、哺乳動物の「血液」というわけです。
蚊は吸血するときに、その細い口吻から唾液を注入します。この唾液にはさまざまな成分が含まれており、人や動物に気づかれないようにするための麻酔成分や血液が空気に触れて固まらないようにする成分などが含まれています。
この成分が体の中に入ることで、体は「異物」と判断してアレルギー反応が起こります。これがかゆみや腫れの原因といわれています。
蚊に刺されたときの反応
蚊に刺されるとアレルギー反応が起きますが、その反応には2つのタイプがあります。蚊に刺された直後に起こる「即時型アレルギー反応」と蚊に刺されてから1~2日後に起こる「遅延型アレルギー反応」です。
即時型アレルギー反応の特徴
蚊に刺されてから、15分以内にかゆみや赤み、発疹が出ます。何度か蚊に刺された経験があると、体がすぐに反応するためです。刺された直後にかゆくなり、その後しばらくすると治まってしまいます。主に青年期以降は、即時型アレルギーになる人が多くなるといわれています。
遅延型アレルギー反応の特徴
蚊に刺されても、すぐにはかゆくなったり腫れたりしません。翌日、翌々日くらいになって症状が現れます。主に赤ちゃんにこの反応が多く現れます。これは赤ちゃんにまだ蚊の唾液に対する「免疫」ができあがっていないからです。蚊に刺されて唾液成分が体に入っても、体はその成分が「異物」なのかどうか判断しきれていないため、遅れて反応が出ることになります。
即時型・遅延型の混合タイプ
何度か蚊に刺されているうちに、体が「あまり反応が鈍いと命に係わる」と判断するようになります。そのため遅延型から即時型への転換の過渡期に、両方の症状が現れることがあります。刺された直後にかゆみがあり、一旦治まったのに翌日またぶり返すといった症状です。これは、幼児から小学生くらいの年齢の子供に多く出る反応です。
ちなみに、歳を取って「蚊に刺されなくなった」というのは間違いとされています。長い年月、たくさんの蚊に刺されてきたため、体が蚊の唾液成分に慣れてしまって「異物」と判断しなくなるからです。実はこっそり蚊に刺されていて、ただ気がつかないだけなのです。
蚊に刺された時に使う薬は
蚊のシーズンになると、一家にひとつは蚊に刺されたときのために「虫刺されの薬」を常備することも多いでしょう。市販の虫刺され薬には、大きく分けて2種類あります。「抗ヒスタミン成分」と「ステロイド成分」です。
抗ヒスタミン薬の主な効果は、かゆみを抑えるものといわれています。そしてステロイド薬の主な効果は、炎症を抑えることとされています。自分がどのタイプのアレルギー反応を示すのかで、2種類の薬を使い分けるようにしましょう。
また、虫刺され薬には、この他にも「鎮痒成分」「局所麻酔成分」「非ステロイド系消炎鎮痛成分」「抗炎症成分」「殺菌成分」「清涼化成分」といったいろいろな成分が含まれています。
タイプ別に使用する薬の選び方
蚊に刺されたときの反応として「即時型」と「遅延型」がありますが、即時型の場合には抗ヒスタミン剤が主体の薬が適しています。蚊に刺された直後のかゆみを抑えるだけで、問題はないと考えられているからです。遅延型では、かゆみよりも炎症の方が強く現れることが多いので、ステロイド剤が主体の薬が適しているとされています。
子供に多い混合タイプは、両方使います。刺されたすぐ後には、かゆみを止める抗ヒスタミン系の薬を塗ります。しかし、そこで安心してはいけません。次にステロイド系の薬を塗っておけば、翌日以降にぶり返すであろうかゆみや赤み、発疹がかなり緩和されるはずです。
小さなお子さんがいる家庭では、即時型と遅延型の混合タイプに対処するため、2種類の虫刺され薬を準備しておくと安心です。
蚊に刺されたときの対処法で重要なのは、自分や家族のアレルギー反応がどのタイプなのかを把握しておくことです。そして薬を使い分けることによって、症状を適切に緩和することができると考えられます。ただし、市販の薬を使って5~6日経過しても症状が改善しないという場合は、「蚊アレルギー」ということも考えられるので、皮膚科を受診することをおすすめします。
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