内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。
虫刺されで腫れるアレルギー反応|原因・種類・症状・対処法
虫に刺されると、なぜかゆみや痛みをともなう腫れが生じるのでしょうか。それには、毒素を体内から排除しようとする自己の防衛本能が関わっています。ここでは、虫刺されと腫れの関係について、ドクター監修のもと解説します。
虫刺されで腫れる原因はアレルギー反応
春から夏にかけて、虫は活発に活動し始めますが、それと同時に虫に刺される機会も増えてきます。蚊のように、刺されてもすぐに治る虫から、ハチなどアナフィラキシーショックを起こして死に至る虫まで、種類によってその症状は違います。なぜ、虫刺されで腫れてしまうのかを知ることで、対処法も適切なものになります。
虫刺されで腫れる原因はアレルギー反応 一般的に、虫によって腫れたり、かゆくなったりすることを「刺される」といいますが、その刺し方にも3種類あります。ハチやアリといった「刺咬(しこう)性」の昆虫、蚊をはじめダニ、ブヨといった「吸血性」の昆虫、そして毛虫に代表されるような有毒毛を持つ「接触性」の昆虫です。
刺咬性や接触性の虫の場合は、刺されたり触れたりすることによって、毒が体内に入りこみます。すると、毒の成分の化学的な刺激によって、アレルギー反応を引き起こして痛みやかゆみ、そして腫れが起こります。 吸血性の虫の場合には、虫が血を吸うときに、血液が固まらないように皮膚に注入する唾液腺物質に対してアレルギー反応を起こして、かゆみや腫れを起こします。このように、虫の毒素が体内に注入されることによって、これを排除するべく体内の免疫細胞が動員されたことによって起こる現象が、腫れやかゆみというわけです。
アレルギー反応には即時型・遅延型の2種類がある
アレルギー反応には2種類ある アレルギー反応には、その原因となるアレルゲン(抗原)によって、刺されてすぐに症状が出る「即時型」と、刺されてから1~2日して症状が出る「遅延型」があります。
即時型アレルギー反応の虫刺され
即時型アレルギー反応は、通常5~30分以内には、なんらかのアレルギー反応が出てかゆみや腫れ、患部が赤くなるなどの症状が現れます。 私たちの身体は、異物や有害物質が侵入するとこれを「アレルゲン」と判断します。そして、IgE抗体というものが作られます。これとアレルゲンが結合することで肥満細胞が活性化し、さらに、化学物質のヒスタミンが放出されます。ヒスタミンには、血管を拡張したり、神経を刺激する作用があるため腫れたり、痛みやかゆみを誘発します。
即時型アレルギー反応の虫刺され
虫に刺されてから1~3日後に症状が現れることがあり、いつ刺されたのかわからないことがほとんどです。これは、虫の毒などのアレルゲンが体内に侵入すると、それに対して白血球の一種であるTリンパ球が活性化されます。すると、炎症性サイトカインと呼ばれる物質が放出されて、その刺激によってかゆみや腫れが起こります。ただし、Tリンパ球の活性化にはある程度の時間が必要とされているため症状が出るのが遅くなります。
種類別虫刺され症状や対処について
虫刺されによる腫れなどの症状は、個人差があるため一概にはいえませんが、特徴的なものもあります。大人なら何に刺されたのかおおよそ見当もつきますが、子供が刺されたときには、子供自身がわからないこともあるので、その症状を見て、おおよその見当をつけるといいでしょう。
蚊による虫刺され
蚊に刺されても、たいていは市販のかゆみ止めなどを塗れば、知らないうちに治まってしまいます。蚊の場合は、虫刺され自体よりも、それを掻きむしってしまい子供なら「とびひ」に移行しないように、大人なら色素沈着を起こしてシミにならないように注意しましょう。
ブヨによる虫刺され
ブヨの場合、刺すのではなく皮膚を引きちぎってしまうので、肌へのダメージも大きく、毒性も強いため注意が必要です。症状が現れるのも半日から一日経ったころで、患部が大きく腫れあがって熱を持ったリ、むくんだり、硬いしこりが残ったりします。症状が1週間以上続くこともあります。
毛虫による虫刺され
広範囲にわたって、赤い発疹やヒリヒリした感覚、かゆみや痛みが走ります。目に見えない毒毛が皮膚に刺さっているため、こすってしまうとその毒毛がさらに皮膚の奥へと侵入してしまいます。すぐに流水で流して、最優先で毛を抜きとりましょう。さらに、粘着テープを使って毒毛をきれいに除去することが大切です。
ハチによる虫刺され
ハチに刺されると、急に刺されたところが腫れあがって激しく痛みます。ハチによる虫刺されが怖いのは、1回目に刺されてときよりも、2回目に刺されたときの方が劇的な反応が起こることです。これをアナフィラキシーショックといいます。呼吸困難を起こし命の危険もあるため、すみやかに救急車を呼び、適切な処置を受けましょう。 虫刺されで腫れるのは、アレルギー反応が大きく関わっています。大きく腫れてしまう人と、それほどでもない人の差は、年齢と刺された回数で変化していきます。蚊に刺されても大丈夫と思っていても、あるときを境に、症状が悪化するということもあるため、虫刺されの経過観察はしっかり行いましょう。
オススメ記事
- 関連するオススメ記事がありません。
スキンケア基礎講座
- スキンケア基礎講座
- アロマテラピー
- クレンジング
- サプリメントの基礎
- サプリメントを学ぶ
- スカルプケア
- スキンケアの基本
- ヘア・髪の知識
- ボディケア
- 妊娠・出産・産後の肌
- 心とスキンケア
- 更年期のスキンケア
- 産後の肌とスキンケア
- 美容・美肌
- 美容によいとされる植物
- 美容成分の基礎知識
- 美白・抗酸化
- 美肌をつくる化粧品の基本
- 美顔器を使ったスキンケア
- 肌と女性ホルモン
- 赤ちゃんのスキンケア
- 頭皮のケアについて
- メイク講座
- 悩み別講座
- アトピー性皮膚炎
- いぼ
- かゆみ・皮膚掻痒症
- シミ・そばかす
- シワ
- すそわきが
- その他の発疹・皮膚病
- たるみ・ほうれい線
- デリケートゾーン
- ニキビ・吹き出物
- ヘルペス
- ほくろ
- まつげのトラブル
- むくみ
- わきが
- 体臭
- 便秘・デトックス
- 傷・傷跡
- 冷え性
- 口内炎・口周辺のトラブル
- 多汗症
- 女性のお悩みボディケア
- 性病・性感染症
- 日焼け・紫外線対策
- 毛嚢炎
- 毛穴・角栓
- 水虫・皮膚真菌症(白癬)
- 汗・ニオイ
- 湿疹・皮膚炎
- 火傷(やけど)
- 生理痛・生理前の不調
- 白斑
- 目の周辺のトラブル
- 粉瘤(ふんりゅう)
- 糖質制限
- 美白・くすみ・目の下のくま
- 肉割れ
- 肌のハリ・ツヤ
- 脱毛・ムダ毛処理
- 花粉症
- 蕁麻疹(じんましん)
- 虫・害虫の皮膚トラブル
- 赤ら顔
- 靴擦れ
- 頭皮疾患・脱毛症
- 顔の傷
- 顔太り
- 用語集
- お肌&からだ・用語
- スキンケア・用語
- 化粧品・用語
- 美容成分・用語
- 男の美容講座
- お悩み&トラブル肌講座
- メンズスキンケア基礎講座
- 育毛
- 美容医療
- アンチエイジング
- くま・目の下のくま
- シミ(しみ)・肝斑
- しわ(注入治療)
- タトゥー(刺青)除去治療
- たるみ・ほうれい線治療
- ニキビ治療
- バスト・胸のお悩み
- ボトックスの治療
- わきが(ワキガ)のお悩み
- 二重手術
- 切らない脂肪吸引・部分痩せ治療
- 女性の増毛(植毛・ウィッグ)
- 脂肪吸引
- 赤ら顔・肌の赤み
- 鍼灸(しんきゅう)治療
- 肌タイプ別講座