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肛門のかゆみは痔が原因?その他の可能性がある?
肛門のかゆみには、痔をはじめ、さまざまな原因が考えられます。痔にも原因や症状に違いがあり、治療法も変わってきます。肛門のかゆみの原因と治療法、予防法について、ドクター監修の記事でお伝えします。
肛門のかゆみには、さまざまな原因が考えられます。原因のひとつに痔が考えられますが、痔にも種類があり、症状によって治療法にも違いがあります。肛門にかゆみがある場合の原因と治療法、予防のポイントについて、詳しく解説していきます。
かゆみの原因
肛門にかゆみがある場合、原因が肛門の病気とそれ以外の病気で大きく分けられます。まずは、肛門の病気が原因でかゆみを生じる場合について解説します。
イボ痔
イボ痔は痔核(じかく)とも言います。肛門付近の血流が悪くなると、血管が腫れてイボ状に塊ができます。イボからの出血や粘液により、かゆみが生じるとされています。
切れ痔
切れ痔は、裂肛(れっこう)とも言います。文字通り、肛門の上皮が切れてしまう状態を指します。排便時に痛みをともなうのが特徴ですが、切れた部分が治りかけるとかゆみを感じることもあります。
痔ろう
痔ろうは、肛門周囲膿瘍とも言います。肛門腺が大腸菌などの細菌に感染し、肛門の周囲が化膿し膿が出ている状態を指します。膿が直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐトンネルのようになるのが特徴です。細菌が侵入しやすく、常に膿が出ているような状態になります。膿が下着に付着し、こすれたりするとかゆみを感じることがあります。
肛門以外の病気
原因が肛門以外の病気には、直腸の病気である「直腸脱」が考えられます。また、婦人科系の病気である「膣炎」や、単純に肛門周辺の皮膚が炎症してかゆくなっている場合も考えられます。
そのほかの原因
病気以外の原因では、カビやしらみの可能性もあります。主に子供に発症するぎょう虫も、まれに大人がかかる場合があります。女性の場合は、生理用品によるかぶれも考えられます。そのほか、香辛料の摂りすぎや抗生物質の服用による影響、トイレットペーパーの拭きすぎなども原因として考えられます。
肛門掻痒症
肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)とは、肛門周辺にかゆみを生じる病気を総称して呼びます。肛門掻痒症にも2種類あり、原因が不明な「特発性肛門掻痒症」と、原因が判明している「続発性肛門掻痒症」に分けられます。原因の違いにより、治療法も変わってきます。
痔のときに気をつけること
痔のときに気をつけたいポイントは以下になります。
清潔に保つ
痔のときには、肛門から血液や粘液、膿が出ることがあります。そのままにしておくとかぶれたり、かゆみが増したりするおそれがあるので、清潔に保ちましょう。排便の度に、シャワートイレで洗浄し、トイレットペーパーで優しく拭き取ります。強くこすったりすると、患部が傷ついてしまいます。また、シャワートイレの乾燥機能は乾燥が強すぎるため、使用は控えましょう。
市販薬はドクターに相談のうえ使用する
痔の市販薬は、種類も豊富に販売されています。中には、痛みを抑えるものあります。使用する場合は、ドクターに相談のうえで使用しましょう。痔は原因や症状に合わせて治療することが大切です。肛門のかゆみがある場合、痔が原因なのか、そうである場合はどのような治療が必要なのか、きちんとドクターの診察を受けて治療することが大切です。
イボ痔、切れ痔の検査や治療
イボ痔や切れ痔の場合の検査の流れや治療のポイントについて解説します。
検査方法
痔の診察・検査には、肛門科か肛門外科を受診しましょう。外科や消化器科でも見てもらえるところもあります。検査は下記の流れで行うところが一般的です。
・問診
いつ頃から、どのような症状があるのか、出血の有無などを伝えます。また、ドクターからは、生活習慣や詳しい症状について聞かれることもあります。
・視診
肛門の状態を目で見てチェックします。
・触診、肛門指針
肛門の状態を触ってチェックします。また、肛門内に指を挿入して、内部や直腸の状態も診察します。ドクターがゴム手袋をして行います。
・必要に応じた検査
状況や症状に応じて、追加検査があります。肛門鏡検査や便潜血検査、大腸内視鏡検査などの検査が行われる場合があります。
治療法
イボ痔や切れ痔は、軽度の場合は生活習慣の改善と薬物療法による治療が一般的です。痛みや出血を薬で緩和・改善し、生活習慣では便秘にならないように気をつけます。それでも症状がよくならない場合は、手術を行う場合が多いとされています。
痔ろうの場合は、イボ痔や切れ痔の治療方法とは異なります。市販薬や生活習慣の改善では回復が期待できないため、手術を行うことが多いとされています。
痔の予防法
痔は生活習慣から予防することができます。以下を参考に、痔にならない生活を心がけましょう。
腸内環境を整える
痔の予防には、健康的な排便が大切です。便秘や下痢を起こさないために、腸内環境を健康に保ちましょう。腸内環境の健康には、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を摂ることが効果的とされています。また、善玉菌を増やす食物繊維も積極的に摂取しましょう。食物繊維は、便を出しやすくする働きもあるため、便秘対策にもおすすめです。善玉菌を多く含むヨーグルトや、食物繊維を多く含む野菜やキノコ類、海藻類を食事に積極的に取り入れましょう。
適度な運動をする
痔の予防には、適度な運動も効果的とされています。血行がよくなり、筋肉の緊張をほぐします。座りっぱなしや立ちっぱなしなど、長時間同じ姿勢でいるのは、痔になる可能性が高くなります。デスクワークの人は、適度に歩いて休憩するなど、長時間同じ姿勢にならないように気をつけましょう。
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