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舌の裏にできる口内炎の症状と治し方

更新日:2017.10.23
公開日:2017.03.31
ドクター画像
この記事の監修者
すざく小林歯科 院長 小林達也

口の中であれば口内炎はどの部位にも発症しますが、舌の裏にできた場合は少々やっかいといえます。他に比べ痛みが強く、治りにくいためです。ここでは、舌の裏にできる口内炎の症状や治し方について、ドクター監修の記事で解説します。

口内炎は口の中であればどこにでもできる可能性があり、舌の裏にできることもあります。不快感が強く、舌の働きに支障をきたすので、できるだけ早く治したいものです。また、舌癌(ぜつがん)などのほかの病気である可能性もあるため注意が必要です。ここでは、舌の裏にできる口内炎の具体的な症状や治し方ついて見てみましょう。

会話や唾を飲み込むだけでも痛みが起こる

基本的に他の部位にできる口内炎と症状や原因は同じです。しかし、食事や会話など生活するにあたり、舌はとても重要な役割を担っています。舌は動かすことが多いため、強い痛みが起こりやすく、治りにくいことがあります。

症状

口内炎にもいくつか種類がありますが、一般的によくみられる口内炎は「アフタ性口内炎」といわれるものです。白くくぼんだような病変が特徴です。口の中のどの部位にも発症し、頬・唇の内側・歯茎に多くみられます。舌の裏にできてしまった場合、他の部位に比べ、痛みを頻繁に感じることがあります。その痛みから食欲の低下や嚥下困難といった症状があらわれることがあります。だいたい、1~2週間で完治することがほとんどです。

原因

口内炎は、口の中にできた傷や刺激、栄養の偏り、生活習慣の乱れなどが発症のリスクとなるといわれています。このことから、舌裏にできた傷が炎症を起こしたり、免疫力が低下したときに、口の中で細菌が増殖したりすることなどが原因と考えられます。硬い食べ物や刺激の強い食べ物、虫歯などによる歯の変形には気をつける必要があります。

舌の裏にできた口内炎を早く治すためには

2週間ほどで自然に完治が期待できる口内炎ですが、舌裏の口内炎は少々治りにくいといわれています。できるだけ早く治すために考えられる改善方法は以下になります。

生活習慣の改善

睡眠不足や過労、過度のストレスも口内炎の発症リスクのため、これらの改善を試みましょう。生活リズムを整え、睡眠や休養は十分にとることが大切です。ストレスはためないように、原因をなるべく解決し、解消に努めましょう。

ビタミン類の摂取

口内炎に効果があるとされている栄養素はビタミン類です。とくにビタミンB2がよいとされています。ビタミンB2には粘膜を守り再生を促す働きがあるため、積極的に摂るようにしましょう。ビタミンB2はレバー・うなぎ・納豆に豊富に含まれており、乳製品や卵類からも摂取できます。また、ビタミンB2だけでなく、ビタミンAやビタミンCなどできるだけ多くの栄養素を一緒に摂ることが理想です。ビタミン剤やサプリメントを利用して補うのもよいでしょう。

市販薬の利用

痛みが激しい場合には、市販薬を利用することで症状の軽減が期待できます。しかし、舌は動かすことが多く、唾液により、塗り薬や貼り薬では十分な効果が発揮できにくいといえます。舌裏の口内炎にはスプレータイプの薬をおすすめします。できるだけこまめにスプレーするようにしましょう。

口腔内を清潔に保つ

歯磨きが困難で十分にできないと細菌が増殖してしまい、治りにくくなることがあります。うがい薬やマウスウォッシュを使用して口の中を清潔に保つことも大事です。一日数回行い、常に清潔にして細菌の増殖を防ぐように心がけましょう。

2週間以上治らず違和感があるときは病院へ

口内炎は、一般的に2週間もあれば完治することが期待できます。しかし、2週間以上治らない、何度も再発するといったことがあれば、別の病気の可能性が疑われます。口内炎とよく似ている症状に舌癌があげられます。口内炎と勘違いしたまま放置していると、進行する可能性があるため、違和感があればすみやかに病院を受診しましょう。

口内炎の受診は、一般的に耳鼻咽喉科で受けることができます。その他、歯科や口腔外科、皮膚科などでも診てもらうことができます。事前に電話などで口内炎に対応しているか確認すると安心できるでしょう。

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