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痛い口内炎がすぐできる原因と食事などによる対処法

更新日:2017.12.07
公開日:2017.03.31
ドクター画像
この記事の監修者
医療法人社団史祥会 理事長 岩塚祥穗

口内炎ができてしまうと、長くても2週間もあれば治るだろうとそのまま放置し続けてしまう方も多いと思います。しかし、口内炎は繰り返しできることもあるので原因を知ることが大切です。ドクター監修の記事で詳しく解説します。

口内炎は口の中の皮膚に突然現れる炎症を指します。ここでは、病気のサインなのかもしれない口内炎について原因究明と対策についてくわしく見ていきましょう。

口内炎ができる原因は主に免疫力の低下

口内炎とは、主に頬の裏側の皮膚や歯茎、舌の裏側まで口の中であればどこにできても不思議ではない一般的な症状です。身体に不調をきたすなど免疫力が低下することで発症するともいわれていますが、基本的には2週間程度で回復することが多いようです。そのため、「口内炎ができた」となにもしないで放っておいても平気なはずだ、と考える方は多いと思います。しかし、免疫力が落ちていること事態、何かしらの異変が身体のどこかで起きているということもありますので、詳しく原因を知ることこそが口内炎を早く治すための手掛かりにもなりますし、異変のサインを見逃さないポイントでもあります。

口内炎の種類と原因

まずは口内炎の種類について説明します。口内炎と言ってもさまざまな種類がありますので、代表的なものをいくつか紹介します。

口を噛んだりするとできるアフタ性口内炎

アフタ性口内炎とは、もっとも多いタイプの口内炎といわれています。一般的な症状として、口の中の皮膚を嚙んでしまったことでできる傷口が炎症を起こしてしまい、潰瘍ができることを指します。食べ物や舌がさわるだけで強い痛みがでることがありますし、ストレスや疲れが溜まると免疫力が低下して発症しやすいともいわれています。また、アルコールなど飲み過ぎてしまったり、たばこを吸い過ぎたりすることで身体の中のビタミンB群が減少してしまうため、免疫力が低下し口内炎の症状があらわれ始めるとされています。

口が不衛生だとできるカンジダ性口内炎

不摂生な状態を放置していると口腔内を発症する可能性があります。口の中にカンジダ菌と呼ばれるカビの一種が増殖すると口内炎ができやすくなりますので、いかに清潔に保つかということが発症を抑える大切なことです。この口内炎は灰白色で、拭き取ると患部は赤くなり、物を食べれば粘膜にしみたり激しい痛みが起きたりする場合があります。

虫歯などが原因でできるカタル性口内炎

虫歯などがあり、不衛生な状態で放っておくことで発症するといわれているカタル性口内炎は、日常的に歯みがきをあまりしない人や、虫歯の治療で発生した詰め物や入れ歯など、先端がとがっているものと皮膚が当たり、それが局所的原因となりできてしまう炎症です。食事にも気をつかって、刺激的な辛い食べ物や熱いスープなどは炎症が治まるまでは、摂取しないことをおすすめします。

このように食欲も落ちて、味覚もなくなり、苦痛との闘いになるであろう口内炎は、原因を知ることで防ぐ手段があるといわれていますので、対処方法などを紹介します。

口内炎の治し方

口内炎を早く治したいのであれば、生活習慣を見なおしてみることをおすすめします。それは、口内炎ができる前から生活習慣を改善することで、未然に発症を防ぐことが期待できるからです。できてしまった口内炎には、市販の薬を使用することで改善効果を得られるケースもあります。

食べ物や生活習慣による対処法

生活習慣を見直す際、何から始めればいいのかについて、いくつか紹介します。

・規則正しい睡眠を心がけましょう。たっぷりと眠ることで心と身体のバランスが整います。

・ストレスや疲労を貯めこまずに、毎日の暮らしの中で運動をしたり、趣味に没頭したりするなど、少しでも気持ちが発散できるものを見つけましょう。

・食事など食べ物にも気をつけてください。特に香辛料など刺激のあるものや、熱い食べ物なども控えるといいでしょう。口内炎は、口の中の粘膜が免疫力などで低下した際に生じる炎症です。ビタミンB群が身体の健康を整えるといわれていますので、栄養価の高い食品を取り入れて、バランスよく食べることをおすすめします。

・たばこの吸い過ぎやビールなどのアルコール飲料を飲むことで、ビタミンB群が身体の中で減少するといわれています。嗜好品もほどほどがよいでしょう。

・マウスウォッシュなどと呼ばれている洗口液も効果的とされています。歯みがきができない方でも口に含んだ洗口液でうがいをするだけで、殺菌効果が口内に増殖した細菌を洗い流してくれます。

・唾液が細菌を洗い流す役割を果たしていますが、身体の調子がわるいときには口の中も乾燥しやすい状態になりやすいです。そのようなときにはガムを噛んだり、アメを舐めたりすることで唾液の分泌量を増やすとよいでしょう。

症状が悪化した場合は病院で治療

口内炎は2週間もすれば患部の状態もよくなり、自然に治癒するのが一般的です。しかし、幾度となく発症する場合やなかなか完治しない場合には、原因がほかに潜んでいるかもしれません。特に唇の周りなどに口内炎の症状が広がりはじめたり、痛みが全く治まらずに食べることも大変だったりする場合、さらに、発熱が続くことで疲れやすいと感じる場合などは、大きな病気が潜んでいることもあります。

たとえば、ベーチェット病や白血病、白板症や舌がんなどは、いつも同じ部位に口内炎ができたりとすることもあります。そのような症状がある場合には、一日も早く口腔外科などの専門外来を受診しましょう。

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