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口内炎に効く薬局で買える市販薬のタイプと使い方

更新日:2017.12.05
公開日:2017.03.31
ドクター画像
この記事の監修者
医療法人社団史祥会 理事長 岩塚祥穗

口内炎の症状が出始めた場合、おおよそ1~2週間くらいで治るといわれるため放ってしまう方も多いようです。しかし、薬を使うことでより早く回復することも期待できます。ドクター監修の記事で、市販薬の正しい使い方などを解説します。

口内炎が完治するまでの期間は、からい食べ物や熱いスープなどが患部に直接触れてしまうことで激痛を感じる場合もあるでしょう。そのような痛みや苦痛から一日も早く抜け出すためにも、市販薬を取り入れてみることをおすすめします。

口内炎の種類と原因

口内炎に効果があるとされる市販薬を紹介する前に、まずは口内炎について簡単に解説します。

口内炎は、口の中の粘膜に炎症が起きた状態のことを指します。頬の裏側の皮膚、歯茎、舌の裏側などが主に疾患ができる場所といわれています。個人差もありますが、実際にくわしく調べてみないと本質的な原因が何であるのか特定することができませんので、口内炎だからとそのままの状態を放置することは根本的な解決にはならず、体の不調サインを見逃してしまう場合もあります。

口内炎には種類がありますので代表的なものをいくつか参考にしてみてください。

アフタ性口内炎

一般的に知られている口内炎で一番多いのが、このアフタ性口内炎といわれています。このアフタ性口内炎の形をみると、白い色をしています。まわりは赤みを持ち、舌の先や食べ物などが少しでも触れてしまうと激痛が走ることがあります。

原因は定かではありませんが、ストレスや疲れなど心因的な要因で起きることもありますし、アルコールの摂取量が増えたり、喫煙したりすることでビタミンB群が不足し、免疫力が落ちてしまうため症状が現れるともいわれています。基本的には1~2週間で自然治癒することが多いのですが、なかなか症状が改善しない場合には重大な病気が潜んでいる可能性もありますので注意が必要です。

カタル性口内炎

口の中が不衛生な状態のときにかかりやすいとされています。主な原因としては、虫歯があるが治療をしていない、歯みがきを怠っている、入れ歯や詰め物などが少し出っ張り皮膚に当たっている場合などは、カタル性口内炎の局所的原因とみなされます。また、食事などでからい物や熱いスープなどは炎症が起きている部分にしみることがありますので、治るまではなるべく摂取しないようにするべきでしょう。

カンジダ性口内炎

口内炎ができている場合には免疫力が低下していると先に述べましたが、口の中が不衛生な状態ですと口腔内に存在しているカビの一種であるカンジダ菌が繁殖してしまい、カンジダ口内炎を発症するともいわれています。口内炎の色は灰白色などで、綿棒で拭き取ると簡単にはがれ落ちますが、その患部は粘膜が赤くなっていて食べ物がしみたりします。

早く治したい!市販薬の選び方

口内炎ができると炎症部分が痛みをともない、大人であればある程度は我慢できますが、子供たちは患部が気になって舌で何気に触れていたり食事もすすまなかったりするため、免疫力は下がる一方です。このままですと口内炎の治りも遅くなります。そのため、大人にも子供にも市販薬を使って一日も早く完治することが望ましいです。そこで、口内炎の患部に直接的に働きかける効果があるとされる市販薬を紹介します。

塗る?スプレー?市販薬のタイプ

ドラッグストアなどで手に入る口内炎の市販薬は、種類もいくつかあります。目的別に成分配合などを見比べる必要もありますが、子供に使う場合には、口の中に入れても違和感のない薬を選んであげるといいでしょう。痛みを早く食い止めたいのであれば、簡単に使えるスプレータイプの薬が効果的といわれています。

このほかにも代表的なものとして、軟膏などクリーム状の塗り薬がありますが、口の中で変な味が広がりやすいので子供には向かないかもしれません。ただし、大人の方ですとステロイド剤はさまざまな炎症を抑えるといわれているため、痛みを取り除くにはトリアムシノロンアセトニドやアズレンスルホン酸ナトリウムという非ステロイド性が有効とされています。また、患部が気になって舌で触れてしまいがちな方には、パッチタイプといわれる貼り薬がおすすめです。

痛み止めを選ぶときのポイント

塗り薬は患部の改善に効き目があるといわれていますが、強い痛みなどの症状がある場合には、局所麻酔作用といわれているアミノ安息香酸エチルやシブカイン塩酸塩などの成分が配合されているものを選ぶといいでしょう。このほかにも殺菌成分や組織修復成分、抗炎症成分が配合されているものを選ぶことをおすすめします。

口内炎対策には口内環境の改善も

口の中が不衛生だと起こりやすいとされる口内炎ですので、日頃から実践できる対処法をお伝えします。

ビタミンB群配合のビタミン剤

口の中では、身体の皮膚と同じように毎日24時間、粘膜が再生されています。ビタミンB群はその再生を促す役割があるとされていますが、アルコールや煙草などを過剰に摂取するとそれが原因でビタミンが減少します。それを補うためにも、普段の食生活を見直したり、場所を選ばす簡単に飲むことのできるビタミン剤(主にビタミンB2、ビタミンB6)を摂ったりするように心がけましょう。

洗口液

口内炎は、口の中で細菌が増殖することで起こるともいわれています。日常的にうがい薬などで口をすすいだり、うがいをしたりすることで、殺菌効果を得ることができます。子供でも簡単に口内炎を予防することができるでおすすめの予防方法の1つです。

身体の中で、絶え間なく湿っている口の中は細菌が繁殖しやすく口内炎もできやすい場所ですが、日々の生活で未然に防ぐ手立てもありますので、ぜひ取り入れてみてください。

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