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限局性皮膚掻痒症とは
身体の一部分のみに強いかゆみを引き起こすとされる限局性皮膚掻痒症は、女性では外陰部、男性では肛門周辺に多く症状があらわれます。それぞれ原因が違う限局性皮膚掻痒症について、ドクター監修の記事で解説します。
限局性皮膚掻痒症は身体の一部分のみに強いかゆみを引き起こし、女性は外陰部、男性は肛門周辺に多くあらわれます。それぞれ、原因をきちんと知ることが、治療への第一歩となります。
限局性皮膚掻痒症が現れやすい場所とは
限局性皮膚掻痒症とは、身体の一部分のみ強いかゆみが発生する皮膚疾患とされています。女性と男性で、症状のあらわれやすい部位が違い、女性は外陰部に、男性は肛門周辺に、特に多く症状があらわれます。男性の場合、青年期と壮年期に特に多く発生するといわれます。
女性に多い外陰部掻痒症の原因
女性の外陰部は、非常に複雑な形をしており、角質層も薄く、蒸れやすいので、なにかとトラブルが起こりがちです。その中でも、もっとも多いのがかゆみです。かゆみといっても膣炎やヘルペスなどが原因の場合もありますが、外陰部掻痒症が発生する主な原因は、乾燥、感染症、そして、皮膚過敏症の3つになります。
乾燥
閉経を迎える頃になると、女性ホルモンが減少するので外陰部が乾燥しやすくなります。その乾燥により、皮脂の分泌が減ってしまうことが、強いかゆみ、外陰部掻痒症の原因だといわれています。
感染症
閉経前の、まだ定期的に生理がある時期に発生する外陰部掻痒症は、感染症が主な原因だといわれています。カンジダやトリコモナスといった膣炎や、HPV(ヒトパピローマウイルス)などによる感染がそれにあたります。
皮膚過敏症
外陰部の皮膚が、身につけている下着や生理用品などの刺激に、過敏に反応してしまい強いかゆみを引き起こしてしまう場合もあります。外陰部皮脂腺から分泌される分泌液を過剰な膣洗浄やおりものシートの使用でとりすぎてしまうのも外陰部掻痒症の原因にひとつになる可能性があるといわれています。
自分自身では状況が確認しづらい場所であるうえ、診察をためらう女性も多いのですが、外陰部掻痒症は、原因をきちんと突き止めることが、治療のうえでとても大切になります。市販の薬を自己判断で使ってしまうと、症状を悪化させてしまうこともあるので、かゆみを感じたら早めに婦人科を受診し、適切な治療をうけるようにしましょう。また、日常生活でも陰部を常に清潔に保ち、肌に刺激を与えやすい素材の下着や、締めつけやすい服装をさけたりするなどして、かゆみを防ぐようにしましょう。
男性に多い肛門掻痒症の原因
肛門周辺に強いかゆみを生じる肛門掻痒症は、限局性皮膚掻痒症の中でも、特に多くあらわれる症状といわれています。便秘や下痢、排尿障害、脱肛、痔、前立腺がん、前立腺肥大などの症状や病気が、原因で強いかゆみを引き起こしていることもあるようです。また、これらの病気が原因でなくても、ほかにもさまざまな原因があるといわれています。
肛門内部や周辺の汚れ
肛門周辺のかゆみで一番多いといわれているのが、排便後の肛門に拭き残しがあったときや、便秘で直腸内や肛門の中に、残っている便による刺激によるものです。これらは、清潔を保つことにより、1〜2日程度で自然となくなるかゆみといわれています。
拭きすぎ、洗いすぎの摩擦による刺激
汚れがかゆみの原因になるように、拭きすぎや洗いすぎもかゆみの原因になります。清潔に保とうと気にしすぎるあまり、肛門付近をトイレットペーパーで強く何度も拭いたり、シャワー式トイレで洗いすぎたり、入浴時に石けんで何度も洗ったりという行為は、繰り返される摩擦によってかゆみを引き起こす原因となるとされています。清潔にするのはとても大切なことですが、やりすぎは禁物です。
接触性皮膚炎(かぶれ)
身につけている下着や、洗うときに使った石けん、肛門用スプレー、クリームや軟膏類、または消毒薬や、トイレットペーパーの色素や香料などの刺激によって、皮膚がかぶれ、かゆみを生じることがあります。肛門掻痒症の原因が病気ではなくまた、肛門周辺を適度に清潔に保っているにもかかわらず、かゆみがあるときは、かぶれていることも考えられるので、原因と思われそうなものは使用しないようにしましょう。
ぎょう虫症
ここ近年は減少傾向にありまた、大人より子供に多いぎょう虫症ですが、この寄生虫症も肛門付近に強いかゆみを引き起こします。ぎょう虫は、口から体内に入り込み、直腸や大腸に棲みつきます。そして、夜になると、肛門から外にはい出し、肛門周辺に卵を産みつけるため、強いかゆみを引き起こすといわれています。
肛門掻痒症にはさまざまな原因がありますが、これらのほかに、精神的なストレスから強いかゆみを生じる場合もあります。肛門掻痒症を完治するためには、外陰部掻痒症と同じように、原因をはっきりとさせることがとても大切です。専門家による適切な判断と治療をうけ、また、日常生活でも肛門を清潔に保つよう心がけることが重要です。
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