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におう原因となる汗腺とにおわない汗腺
汗のニオイが気になる人とそうでない人の違いは、汗の出ている汗腺がエクリン腺かアポクリン腺かの違いと考えられています。ドクター監修のもと、エクリン腺とアポクリン腺の役割やしくみ、対策方法について解説します。
汗がにおう原因となっている汗腺があるといわれています。汗腺には2つの種類があり、それぞれ違った役割があります。汗がにおう汗腺とにおわない汗腺の違いや対策法について紹介します。
汗腺とは
汗腺は、エクリン腺とアポクリン腺の2種類があり、いずれも汗管と分泌部で構成されています。分泌部は、真皮深層から皮下組織にかけてコイル状の形になっていることが特徴です。
汗腺の種類
体温調整に役立っているとされるエクリン腺とフェロモンを放出する役割があったといわれているアポクリン腺の役割と仕組みを詳しく紹介します。
エクリン腺
エクリン腺は全身にある汗腺で、個人差はありますが、およそ300万個あります。エクリン腺から出る汗の量は、一日に700~900ml程度で、体温が高くなったときに汗を出すことで体温を下げるといった体温調節を行う役割があるといわれています。また、汗は交感神経の働きによってエクリン腺が刺激されて出ると考えられているので、体温が上昇したときのほか、緊張状態にあるとき、味覚刺激などでも発汗することがあるとされています。
アポクリン腺
哺乳類の芳香腺だったといわれていて、フェロモンを放出する場所だったと考えられています。そのため、エクリン腺から発汗する汗よりもニオイを発生させることが多いといわれています。全身にあるエクリン腺とは違い、ワキや外耳道、乳首や外陰部に多くあります。そのため、ワキの汗のニオイが気になるワキガや外陰部のニオイが気になるすそワキガはアポクリン腺によるものと考えられています。
アポクリン腺がにおうのはなぜ
ワキガの原因とも考えられているアポクリン腺は、元来フェロモンを放出する芳香腺だったとされることから、ニオイを放ちやすいものと考えられています。交感神経に支配されているエクリン腺と比べ、アポクリン腺はアドレナリンによって活発化するというのも芳香腺だった証拠と言えるでしょう。また、エクリン腺から発汗する汗の成分は、99%が水分であるのに対し、アポクリン腺から発汗する汗はタンパク質やアンモニア、脂質や糖質などで構成されているのもにおいやすい原因です。
エクリン腺からの汗もにおうのか
アポクリン腺から発汗する汗がにおうのは、汗の成分によるものと考えられていますが、水分が99%とされるエクリン腺から出る汗もにおうことがあります。それは、汗をかいた後に放置することで細菌が繁殖してニオイを発生させてしまうこと、運動不足によってエクリン腺の活動が弱まり、ミネラルやアンモニアを多く含む汗をかきやすくなってしまうことなどがあげられます。エクリン腺から出る汗のニオイは、対策をすれば改善されるケースが多いので、ニオイ対策をしてみるのをおすすめします。
汗のニオイの対策法
汗のニオイが気になる人は、どのようなニオイなのかで汗が出ている汗腺を区別し、それに合わせた対策を行うのがおすすめです。エクリン腺から出る汗のニオイは、一般的にいわれる「汗くさいニオイ」と表現されていますが、アポクリン腺から出る汗のニオイは、ツンとした鼻につくようなニオイと表現されることがあります。
アポクリン腺のニオイ対策法
アポクリン腺が多く、ニオイを発生させやすい体質の人はワキガ体質である可能性が考えられます。ワキガかどうかをセルフチェクする項目を紹介します。
・耳垢がベタベタしている
・洋服のワキ部分に黄ばみがある
・ワキ毛が濃い
・ワキ毛に白い粉がつく
・両親の両方またはどちらかがワキガ体質
・ワキの下に汗をかきやすい
当てはまる項目が多いほどワキガ体質である可能性が高まると考えられているので、ワキガ体質の可能性がある人は、ワキガ対策について調べることをおすすめします。
ワキガ体質の場合は、最初から存在するアポクリン腺の個数が多いケースが多いと考えられていますが、アポクリン腺の数が少なくてもにおうこともあります。肉中心の食生活やファストフードを頻繁に食べている人は、アポクリン腺が活発になってにおいやすい状態になってしまうといわれています。アポクリン腺から出る汗のニオイが気になる人は、最初に食生活を改善してみて、それでも改善しない場合は病院で医師に相談してみるとよいでしょう。
エクリン腺のニオイ対策法
エクリン腺から出る汗は、水分がほとんどなので、におうことは少ないといわれています。しかし、汗をかいたまま放っておくことで細菌が繁殖し、汗くさいニオイを発生させることがあるので、汗をかいたらこまめに拭き取るようにする、制汗剤を使用するなどしてニオイ対策をするのがおすすめです。
汗腺の違いを知りニオイ対策をしよう
汗腺には、ニオイが少ないと考えられているエクリン腺とにおいやすいと考えられているアポクリン腺があります。アポクリン腺から出る汗がにおう場合は、ワキガ体質でないかをチェックしたり食生活を改善したりするのが効果的といわれているので、試してみるのをおすすめします。エクリン腺から出る汗がにおう場合は制汗剤を使う、こまめに拭き取るなど対処してみましょう。
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