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口唇ヘルペスがうつる理由|注意したい人と感染経路とは

更新日:2018.09.27
公開日:2017.04.30
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この記事の監修者
スキンケア大学編集部

体調不良などの場合に感染や再発しやすいとされる口唇ヘルペスは、感染力の強いウイルスが原因のため、直接的な接触以外にも感染経路があるといわれています。口唇ヘルペスがどのようにしてうつるのか、ドクター監修の記事で解説します。

口唇ヘルペスは、普段の何気ない動作からもうつることがあるといわれています。口唇ヘルペスの基礎知識とともに、どのようにしてうつるのかを詳しく見ていきましょう。

口唇ヘルペスとは

単純ヘルペスウイルスというウイルスが原因とされる「口唇ヘルペス」は、多くは唇や口の周囲に水ぶくれができる病気です。口の周り以外にも、鼻や歯ぐき、目の周りなどにできることもあります。以前は家族間で自然と感染し、抗体を持つ人多かったのですが、核家族化や生活面などにおける衛生状態がよくなったことが影響して、現在では抗体を持つ人が減っているといわれています。

症状の特徴

水ぶくれを主症状とする口唇ヘルペスですが、初感染する年齢や症状の経過によって特徴があるといわれています。

・初感染の年齢でみられる特徴

子供のうちに初感染した場合、症状が軽いケースが多く、発疹がほとんどみられないこともあるといわれています。それに対し、子供の間は感染せず、大人になってから初感染すると、たくさんの水ぶくれや痛みをともなうような重症化するケースがあるといわれています。

・症状の経過でみられる特徴

症状には個人差がありますが、発症から回復までは、症状の特徴からだいたい3つに区分できるといわれています。具体的には、前駆症状期、皮膚症状出現期、回復期の症状です。

水ぶくれがあらわれる前の前駆症状として、チクチク感やピリピリ感といった皮膚の違和感や、かゆみなどが起こりやすく、再発をくり返している人はこの前駆症状を自覚しやすいといわれています。その後、皮膚症状が出現してきます。皮膚症状は大きく分けると2段階あり、はじめは患部が赤みを帯びて腫れてきます。この時に水ぶくれは見られません。この赤い発疹はウイルスが活発に活動しているために起こると考えられており、この水ぶくれが出る前の早いタイミングで治療を始めることが効果的です。

皮膚症状があらわれはじめて2~3日経過後すると、赤く腫れたところに水ぶくれができ始め、1週間前後で回復期へと向かいます。回復期では、水ぶくれがかさぶたへと変化するといわれています。治療を早く始めることで、皮膚症状が少なくすみ、早く回復期のかさぶたとなり、治癒までの期間が短縮する可能性が高まります。

初感染と再発の違い

口唇ヘルペスに初感染し、発疹が出た場合(初感染でも発疹が出ない場合もあります)、5mm程度までのやや大きめの水ぶくれが広範囲に多発することがあります。さらに、発熱、あごの下、首、耳などのリンパ腺が腫れるなど、症状が比較的重くなる傾向があります。それに対して、再発の場合は、初感染と比較すると症状は軽症ですむことが多く、水ぶくれの大きさは小さくなり、出現部位は一部分に限局されやすいといわれています。

重症化しやすい人|赤ちゃん・風邪をひきやすい人

口唇ヘルペスを引き起こす単純ヘルペスウイルスは感染力が強いといわれています。そのため、人との接触には注意が必要です。次に該当する人が身近にいる場合は感染させてしまうと重症化しやすいため、特に注意しましょう。

・免疫機能が低下している人

がんや白血病などの患者や移植手術後の人などは、通常よりも免疫機能が低下しているといわれています。お見舞いなども控えるようにしましょう。

・新生児

免疫機能がまだ発達していないため、全身に症状が出てしまうなどの重症化する可能性があるといわれています。ただ、母親が抗体を持っていれば、胎盤を通じて抗体を持っていることもあるため、重症化はしにくいといわれています。ですが、念のため直接接触することは避けましょう。

・アトピー性皮膚炎を患っている人

皮膚のバリア機能が低下している可能性があるため、皮膚から簡単に感染してしまい、初感染のような症状になりやすいといわれています。また、かゆみを我慢できずかいてしまうことで症状を悪化させてしまうケースも少なくないため、特に注意が必要といわれています。

口唇ヘルペスがうつる感染経路について

口唇ヘルペスの感染経路は、直接的な接触だけでないといわれています。感染力が強いウイルスのため、ウイルスが付着したタオルや食器などの物を介しての感染も起こり得るといわれているのです。症状が出ている人からしかうつらないと思われがちですが、実は、発疹がでていなくても、唾液などにウィルスが排泄されている可能性もあります。このウィルスは一度感染すると神経節などに棲みつき、現在の医学では体内に侵入したウイルスを完全に退治することができないため、症状のない人でも体内にウイルスが棲みついていれば、キスをしたときに相手の唾液に混ざって気づかない間に感染してしまう可能性もあります。

抗体の有無を検査する対策について

抗体の有無は採血によってチェックできます。結果が出るまでには約5日から7日間かかりますが、抗体をもっているかどうか気になるのであれば検査を受けるとよいでしょう。

口唇ヘルペスの再発予防

口唇ヘルペスは、免疫機能が低下しているときに感染や再発しやすいといわれています。そのため、しっかりと栄養の高い食事をとり、十分に睡眠時間を確保し、ストレスを溜めないよう、身体と心をしっかりと休息させましょう。また、体調不良や疲労があるときに紫外線を浴びると、全身の免疫機能を低下させるといわれています。紫外線は再発の要因ともいわれていますので、紫外線の浴び過ぎにも注意しましょう。

また、口唇ヘルペスを発症している場合は、感染を拡大させない予防も大切です。水ぶくれができているときは、ウイルスの動きが活発なときと考えられているため、感染力も強いですから、不特定多数との接触を避け、口周辺を覆えるマスクを着用するようにしましょう。また、タオルや食器などの物から感染する可能性もあることから、共用を避け、それぞれ洗剤を使用してしっかりと洗いましょう。

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