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首ニキビの原因と治し方

更新日:2017.10.25
公開日:2017.10.25
ドクター画像
この記事の監修者
M'sクリニック南麻布 院長 伊藤まゆ

首にできるニキビは、あごやフェイスラインなどにできやすい「大人ニキビ」の一種である場合が多いといわれています。ここでは、首ニキビの原因や治し方、ケア方法などについて、ドクター監修の記事でお伝えします。

首ニキビは、皮脂の過剰分泌や乾燥、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな原因が絡み合って発生する「大人ニキビ」のひとつです。首ニキビの原因や対処法などについて見てみましょう。

首ニキビとは

首ニキビとは、首にできるニキビのことをいいます。首にできるニキビは、あごやフェイスラインなどのUゾーンと呼ばれる部位にできやすい「大人ニキビ」の一種とされる場合がほとんどです。大人ニキビは、20代後半以降にできやすいニキビで、さまざまな原因が絡み合って発生するため、皮脂の分泌過多が原因となる「思春期ニキビ」と比較すると、治りにくく何度も同じ箇所にくりかえして再発しやすいといわれています。

首ニキビの原因

ニキビの原因は、つまった毛穴の内部でアクネ菌が増殖し、炎症を引き起こすことです。首ニキビの原因は、皮脂の分泌量の増加のほか、ホルモンバランスの乱れや乾燥など、さまざまな要素が考えられます。

皮脂の分泌過多

皮脂の分泌量が増加しすぎると毛穴からの排出が追いつかなくなり、毛穴がつまってしまう原因になってしまう場合があります。ストレスや睡眠不足は、自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こし、皮脂の分泌過多の原因となります。また、脂っこいものや甘いものを食べすぎると皮脂の分泌量の増加を引き起こします。

肌の新陳代謝の低下

肌の新陳代謝が低下すると肌のターンオーバーが滞り、本来なら排出されるべき古い角質が肌の表面にたまります。古い角質がたまって角質層が厚くなると毛穴がふさがってしまい、ニキビの原因となる場合があります。睡眠不足の状態になると成長ホルモンの分泌量が不足し、肌のターンオーバーが滞ります。また、野菜不足の状態が続くと肌のターンオーバーを促進するビタミンが不足し、角質を厚くする場合があります。

乾燥

肌が乾燥すると肌がもともと持っているバリア機能が低下します。肌のバリア機能の低下が起こるとかえって皮脂の分泌量が増加してしまう場合があります。また、肌のバリア機能の低下が角化異常を引き起こすケースもあります。

シャンプーなどの洗い残し

きちんと洗い流しているつもりでも、シャンプーやボディソープなどの石けん類をすすぎ残してしまっている方は意外と多いものです。洗い残した汚れやすすぎ残した石けんは、皮脂と混ざって毛穴にたまるとニキビの原因になります。

首ニキビの治し方

首ニキビができてしまった場合の治し方について解説します。

皮膚科を受診する

首ニキビが赤く腫れあがり、炎症を起こして痛みやかゆみを引き起こしてしまっている場合は、皮膚科などの医療機関を受診しましょう。炎症を起こしたニキビが悪化すると、増殖したアクネ菌が毛穴の中で「リパーゼ」という酵素を生成し、皮膚組織を破壊し始めてしまうことがあります。皮膚組織が破壊されると肌に凹凸ができ、ニキビ跡となってしまう場合があります。できるだけ早めに医師に相談し、適切な治療を受けましょう。

生活習慣の改善

前述の通り、生活習慣の乱れはニキビの悪化に直結します。生活習慣を改善し、ニキビを悪化させない環境を整えましょう。

食生活の改善
前述の通り、脂質のとりすぎやビタミン・ミネラル、タンパク質の不足は皮脂の増加や肌の新陳代謝が低下する原因となり、ニキビの悪化を招きます。肉・魚・野菜などをバランスよくとるようにしましょう。また、ニキビができているときは脂っこいものや甘いものは控えた方がよいでしょう。
睡眠不足の改善
睡眠不足が続くと心身が緊張状態に陥り、自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れにつながります。睡眠時間を十分に確保し、心身を休めるようにしましょう。
ストレスをためない
心身へのストレスはホルモンバランスの乱れの原因となります。休息をしっかりととり、自分の好きなことをするなどして適宜ストレスを解消するようにしましょう。

首ニキビのケア方法

炎症を起こしていないニキビのセルフケア方法について解説します。

むやみに触らない

ニキビが気になるからといって頻繁に触っていると、手指についている雑菌が患部に付着して炎症を引き起こしてしまう場合があります。ニキビができたら、むやみに触らないことが大切です。また、ニキビを自分で潰す際、失敗すると表皮や毛穴が傷ついてニキビ跡となってしまう可能性が高まります。自分で潰したりせず、どうしてもニキビを早く治したい場合は、皮膚科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。

保湿

乾燥は、ニキビの原因となる場合があります。保湿は念入りに行いましょう。ニキビが気になるときは、肌がベタつかないよう保湿力の低いさっぱりタイプのスキンケア用品を選ぶ方も多いですが、ニキビをケアしたいときこそ、保湿力の高い化粧水やクリームなどを使い、しっかりと保湿を行いましょう。

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