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ニキビケアに効果的なピーリング治療

更新日:2017.08.09
公開日:2013.06.01
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この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

ニキビ治療のひとつとして注目されている“ピーリング”は、本当に効果が期待できるのでしょうか。また、リスクや危険性はないのでしょうか。ここでは、自宅でできるピーリングだけでなく、皮膚科で行うケミカルピーリングについても解説します。

ここでは、皮膚科で行うケミカルピーリングと、自宅でできるピーリングについて見てみましょう。

ピーリングは効果的なニキビ治療のひとつ

ニキビができる主な原因に、アクネ菌の繁殖がありますが、これを肌の上から取り除けばよいかというとそうではありません。アクネ菌は、ニキビができやすい、できにくいに関わらず、人の肌に存在しており、他の病原菌の繁殖や侵入を防ぐ働きを担っています。

では、どのようなときにアクネ菌がニキビの原因となってしまうのかというと、なんらかの原因で皮脂が過剰に分泌されてしまったときが考えられます。アクネ菌は、皮脂が多いほど増殖すると同時に活動が活発化し、脂肪酸を作り出します。この脂肪酸こそがニキビができる大きな要因となります。さらに、アクネ菌が分泌する物質が紫外線に当たることで、大量の活性酸素を発生させます。すると、皮膚が炎症を起こし細胞にダメージを与えるのです。

角質が厚くなってしまうこともニキビの原因として挙げられます。古い角質がいつまでも残っていると、毛穴に皮脂が詰まりやすくなるのです。

ニキビ治療には、過剰な皮脂分泌を抑えることと、毛穴が皮脂や汚れでふさがれないようにすること、古い角質を落とすことが必要となります。これらを効果的に解消できる方法のひとつとして注目されているのが、肌のターンオーバーを促すピーリングなのです。

皮膚科で行うケミカルピーリング

皮膚科で行われるケミカルピーリングとは、肌の表面に酸性の薬剤を塗布し、古くなった角質を溶かすことで、肌の再生を促す治療方法です。毛穴につまった老廃物も溶かすことができます。皮膚の新陳代謝を活性化させることにより、ニキビ痕や色素沈着にも効果を発揮するといわれています。

このように、ケミカルピーリングはニキビ治療に対して非常に効果が高く、実感値も高い治療方法です。ただし、かなり強制的な方法なので、医療行為として医療機関でしか行うことができません。また、ピーリング後は一時的に肌の保湿力が低下し、乾燥しやすくなる傾向があります。そのため、紫外線対策や入念なスキンケアが必須となります。これを怠ると別の肌トラブルを引き起こすことになりかねないため、医師のアドバイスにしたがってケアをする必要があります。

ニキビのピーリングは自宅でもできる

医療機関で行われるケミカルピーリングは効果が高いものの、しっかりとしたアフターケアが求められたり、予算が高かったりと手が出しづらく感じる方も多いかもしれません。そこで取り入れたいのは自宅でできるピーリングです。ケミカルピーリングほどの劇的な効果は期待できませんが、肌のターンオーバーを促し、余分な角質や皮脂を取り除く点では、ある程度の効果が期待できる方法です。継続的に行うことで、古い角質が取り除かれ、シミやくすみにもアプローチできます。

ピーリング剤は薬局やドラッグストアで手軽に手に入れられるので手軽ですが、肌表面の古い角質をはがすことに変わりはありません。自宅でピーリングをした後も、しっかりと保湿すること、刺激を与えないこと、紫外線対策を万全にすることを忘れないようにしましょう。また、過剰なピーリングは肌を衰えさせトラブルが起こりやすいため、1か月に1回程度までにしましょう。

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