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黒ずみ毛穴に関する3つの「勘違い」

更新日:2016.12.09
公開日:2014.05.23
ドクター画像
この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

一生懸命に毛穴の黒ずみケアをしているのに、悪化する一方…ということはありませんか?都市伝説に振り回され、間違ったケアを繰り返すと、毛穴の黒ずみはどんどん悪化してしまいます。ここでは、ドクター監修の記事で、ありがちな間違った毛穴の黒ずみケアについて解説します。

毛穴

「一生懸命ケアをしているのに、毛穴の黒ずみが全然治らない!」という方は多いのではないでしょうか。いつまでたっても毛穴問題を解決できない人が勘違いしがちなポイント3つについて解説します。

勘違い(1)毛穴に詰まっているのは皮脂だと思っている

毛穴に詰まる「角栓」は70%が古い角質(タンパク質)で、皮脂はたった30%。それを知らず皮脂対策ばかりに力を入れていると、いつまで経っても毛穴の黒ずみは取れません。

勘違い(2)クレンジングや洗顔で毛穴の奥までスッキリできると思っている

クレンジングや洗顔は、どんなに洗浄力が強かったりスクラブなどが入ったものを使っても、角栓の表面部分にしか届きません。

また上述の通り角栓の正体はタンパク質がほとんどなので、クレンジングオイルにも溶け出しません。不要な角質がどんどん生み出されてしまう「過角化」を招く主な原因は以下のようなことなので、過度なクレンジングや洗顔は逆に毛穴を詰まりやすくします。

乾燥

お肌の水分保持力の80%は角質層の細胞間脂質(セラミドなど)、18%を天然保湿因子(NMF)が担っています。クレンジングや洗顔では毛穴の汚れではなく、細胞間脂質やNMFが溶け出してしまいがちです。

こすりすぎ

摩擦による刺激は物理的に角質層にダメージを与えます。角質層にダメージがあると、お肌は角質層を厚くしようとどんどん角質を生み出します。

勘違い(3)毛穴の黒ずみの原因は全て角栓だと思っている

一言で毛穴の黒ずみと言っても、角栓が詰まっている以外に以下のような種類があります。

メラニン毛穴(毛穴ジミ)

毛穴の入り口付近にメラニンが溜まり、黒く見える毛穴です。

乾燥毛穴

過度な皮脂対策などでお肌の水分保持力が低下すると、毛穴周辺の皮膚がハリを失い、毛穴が開いて黒く見えます。

すり鉢状毛穴

酸化した皮脂が毛穴周辺の皮膚にダメージを与え、毛穴の入り口付近がすり鉢状になっている状態です。

クレーター毛穴

クレーター毛穴はニキビによる炎症や、無理に毛穴の皮脂や角栓を押し出すそうとして皮膚を傷つけたことが原因で毛穴部分にニキビ跡が残ってしまった状態です。

多くの場合、角栓のつまりを合わせた上記のような複数の毛穴の種類が混在し、毛穴が黒ずんで見えています。毛穴は種類に合わせた適切な対処が必要ですが、勘違いをしてケアをしてしまうといつまで経っても一向に改善しません。

毛穴の黒ずみの正しい解消法

角栓詰まり

週に2度程度ピーリング石鹸や酵素洗顔剤で穏やかに古い角質を落とし、普段のクレンジングや洗顔は優しく手早く行って、角質層へのダメージを最小限にしましょう。保湿をしっかり行うことも重要です。

メラニン毛穴

美白化粧品を正しく使い、メラニンの排出や生成阻止を行うのが効果的です。

乾燥毛穴

角質層のうるおい成分(細胞間脂質やNMF)を損なわないようにクレンジングや洗顔を行う「守りの保湿」と、セラミドなどの保湿成分を補う「攻めの保湿」をバランス良く行いましょう。

すり鉢状毛穴

表面の酸化した皮脂がお肌に残らないよう、朝晩2度、優しく洗顔すると同時に、日中は余分な皮脂をティッシュや脂取り紙で取り除くようにしてください。日中に1度、乳液などをお肌になじませ、ティッシュオフする簡易的なクレンジングも効果的です。

ただし、洗顔を日に何度も行うのは黒ずみ毛穴や乾燥毛穴の原因になります。

また、すり鉢状毛穴に効果的な「グリシルグリシン」という成分が入った化粧品も効果的です。

クレーター毛穴

浅い場合はターンオーバーを促進するケアを粘り強く行うことで改善する場合がありますが、深いものはホームケアでは改善が難しいのが現状です。皮膚科を受診し、適切な処置を受けましょう。

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